演:島田敏(ドラマCD版)/一条和矢(アニメ版)/大東駿介(実写版)
概要ちょー
28歳(…の筈だが25才だったりと年齢が一定していない)。アニメ版では22歳。途中から赴任してきた小鉄達の担任の先生で、好物はキムチ。福井県出身。
基本的に「春巻(先生)」と呼ばれているが、「馬鹿春巻」の蔑称で呼ばれることも少なくない。また、同僚のみなみ先生からは「龍くん」の愛称で呼ばれている。
最初は「上に立っていばりたい」という理由で教師になったという事もあり、初登場の時はあらかじめ壁や教卓を壊しておき、わざわざ生徒の前で破壊して生徒たちを威圧するも、すぐに弱いという事が発覚し、それ以来小鉄達から酷い目にあわされることも多い。
人物だホイ
外見は某カンフー俳優にそっくり(…だったが、連載が進むにつれ元ネタ由来の一見あった威圧感も薄れ作者の画風変化もあってか元ネタと著しく乖離したアホヅラとなっていった)だが、小鉄達小学生やカブトムシにすら勝てないだけでなく、犬に家を乗っ取られたり体育の授業もろくにできないなどかなり弱い上に教師と思えないほどおバカで非常識。
家の鍵を壊すなどして不法侵入したり、学校に家具を持ち込んで教室の半分以上を自身の居住スペースにしていたり、家の中でたき火をしてアパートを全焼させたこともある。
性格も最悪で、悲惨な状態の教え子を嘲笑ったり、あかねの弟をバカにする、カップルへの嫌がらせに「不純異性交遊だちょー!」とキムチをぶつける(実写版では桜と花丸木も被害にあった模様)など、非常に屈折している。
さらにしょっちゅう遅刻や無断欠勤をしたり、来ても教室の後ろや体育倉庫で寝ているなど職務怠慢も目立つため、大抵あかねが担任代理として授業や家庭訪問、さらには職員会議にも出ているほか、勝手に授業時間を短縮したりお菓子の持ち込みや自転車通学の許可、さらには掃除や四時間目以降の授業を廃止など無茶苦茶やっており、その結果3学期なのに1学期の授業が終わってないという事があった。
しかし、授業時間短縮などのそれらによって小鉄達から絶大な支持を受けているため、のり子が夏休みに遭難した春巻に不法侵入されて激怒する奈々子先生を宥めようと春巻を庇ったり、夏休み開始前に小鉄やあかねが(夏休み開始の嬉しさもあって)春巻に対して優しい態度で振る舞ったり、坂上欽一が小鉄達のクラスの臨時教員としてやってきた時はあまりの退屈さ(それも「春巻という超馬鹿教師に慣れてしまった自分たちにとっては、あまりに普通で刺激が足りない」とノブが語るほど)から小鉄達に復帰を哀願されるあたり、多少なりとも人望はある模様。
また、お金がない時は家庭訪問と言って生徒の家に食事をもらいに来ることもあり、おまけに財布や鍵など物を紛失することも多く、それが原因で遭難に繋がったりするほか、年中を問わず金欠で化学工場の傍で汚染されたザリガニを釣って天丼(春巻以外にも仁やフグオは平気で食べていた)を作ったり、カブトムシを食べようとする、更には植木鉢の土を食べて生き残る(学校屋上に閉じ込められて極限状態だったとはいえ)など、もはや定職に就いているとは思えない程悲惨な食生活を送っており、挙句の果てにはあかね達生徒に借金をしている。
しかし『元祖!』以降はテレビやベッド、扇風機やゲーム(中古)等を購入していることから生活自体は多少改善された模様。
住居不法侵入、器物損壊、失踪、あわや殺人未遂など、数多くの犯罪行為を行うばかりか、前述通りの職務怠慢の為、児童や同僚からは勿論、(一応順子やあかねの母などの一部を除く)保護者をはじめとする周囲からの信頼は皆無。さらには大鉄も小鉄や晴郎の話を聞いて「そんな先生クビにしろ!」というほど。
しかし順子は他の保護者達から徹底的なクレームを受ける春巻を庇う上で春巻の指導役に買って出たり、春巻が自身の過失でアパートを全焼させた際はハッチやスタスキーを含めた他の家族(特に小鉄と大鉄)の猛反対を押し切って春巻を居座らせたり(春巻が冬の屋上で遭難したという小鉄の話を作り話と決めつけたほど(ただし、順子以外の家族がこの話を信じたのかは不明)だが、結果的に大沢木家もアパートと同じ過失で全焼させてしまうという最悪の事態を招いた)と、春巻に対して比較的優しく接している(あかねの母曰く「順子さんってダメ男に弱い」)。その一方で、春巻の家庭訪問だけは「居心地が良いとどこにでも住み着く」という理由で猛反対しており、春巻が家庭訪問に来た際は問答無用で門前払いにしたほど。
『元祖!』初期では1年1組の担任になり、奈々子先生が小鉄達のクラス担任となったが、春巻のクラスの児童達が野生化し、教室がジャングル化するといった地上最大の学級崩壊を起こしてしまい、奈々子先生と交代したため、小鉄達のクラス担任に復帰する(奈々子先生の尽力で立て直された小鉄達のクラスも春巻の担任復帰に伴い、以前と同じような無法状態に戻り、当初奈々子先生がクラス担任になったことを一番喜んでいたあかねもこれに伴い、担任代行に復帰することになった)。
自身の子供時代について「優秀で心優しい同級生からも人望厚い生徒だったが、ある日今の自分とそっくりな口癖や癖を持つ宇宙人に誘拐され、脳を改造されたためこうなった」と思い出映像も込みで一話使って語ったことがあるが、生徒や他の教師たちからは勿論全く信用されていない。
なお、あかねが後に春巻の祖母に裏付けを取ってこれが作り話であることは確認済みであり凄惨な少年時代を過ごしたと思われる(いわゆるファルス・メモリー・シンドローム)。
すぐに骨折する、蚊に刺されて貧血など虚弱体質である一方、遭難先で極寒や酷暑、長期間の絶食にさらされても生存するなど土壇場の生命力と適応能力は非常に高い。
メインを張らないエピソードで登場した際は割とまともに仕事をしてる場面もあったりする。
口癖だウー
春巻は大抵語尾を付けるのが特徴で、その種類として
「ちょー」
「ちょりそー」
「チェン」
「ホーイ」
「キンポ」
「ツィー」
等がある。
ちなみに最初期のころは「オメェーら全員、通信簿オール1だ!!」が決め台詞だった(ただし現在でも「通信簿の成績を上げる」などと言っているが、口約束でしかない)。
VS春巻シリーズ
春巻がカブトムシやサボテン、さらにはタラバガニなどに戦いを挑むのだが、毎回春巻の敗北で終わる。最近では冷凍のカジキマグロや飛び出す絵本にも負けていた。
また、スピンオフの「闘え!春巻」では電柱、蕎麦、マネキン等に対しても戦いを挑んでおり、こちらは勝利することもあるが大抵はトイレの神様にひどい目に遭わされて終わる。
遭難ちょりそー
春巻を代表する定番ネタで、毎回夏休みや冬休みと言った長期休暇の際にはほぼ毎年とんでもない所で遭難しており、最終的にはどこかで救出されたりそのままその場所に住み着いたりしている。
一例としては、
- 学校の屋上(冬はサッカーゴールで遭難)
- 高速道路中央分離帯…トラック運転手が捨てていった弁当の食べ残しなどで飢えを凌いだ。
- 猛暑の浦安市内
- 吹雪が吹き荒れる浦安フジ…忘れた財布の回収が目的だったがいつの間にかそれすら忘れていた。
- デデニーランド…助けを求めてもアトラクションのロボットの1体と思われてしまい皆にスルーされる。
- ゲーム内(自宅)
- 廃球場
- 墓地
- 土手
- ゴルフ場のバンカー(初期設定では公園の砂場だったという)
- プール
- サファリパーク
等である。
しかし作者曰く、最近はシチュエーションが浮かばないという事で減っている。
関連項目キンポ
ブルース・リー…元ネタ。実は韓国語版において春巻はこの名前で呼ばれている。
鵺野鳴介…言わずと知れた鬼の手を持つ霊能力ヒーロー教師。…であるが月末に決まって金欠になる貧乏キャラの上味覚がおかしい教師としては春巻と非常に似ている。
事代作吾…根は真面目で腕っぷしも強く、教師としては春巻と対照的であるが、春巻同様にボロアパート住まいで何かと決まって金欠になる貧乏キャラでもある。