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ステレオ

すてれお

音響において、立体的な音場(おんじょう)を再現した、録音・再生の方式。 または、それらに対応した音響再生装置のことである。
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説明編集

ステレオ(stereo)とは、立体的な音場を再現するたのシステムを指す。

「立体的な音場を再現」とは、簡単に言えば「音の鳴っている方向が判別できる」状態である。

現代で一般的なステレオ再生装置は、スピーカーを複数用意して、視聴者の周囲から音を出すものである。

用語の意味ではスピーカーなどの数に関係なく、立体的な音声は全て「ステレオ」であるが、多くの場合は「左右2つのスピーカーから音を再生するシステム」を指す。


単一の音声しか流れない、非立体のシステムはモノラルと呼ばれる。


種類編集

説明でも書いた通り、単にステレオと明記されている場合は、スピーカーが二つの2chステレオである。現代では、3つ以上のスピーカーを持つステレオはサラウンドと呼ばれ、区別される。


  • 2chステレオ

最も一般的なステレオ音声。スピーカーで聴く際は、視聴者の前方の斜め左右に配置する。

録音やミキシングを工夫することで、視聴者の前方付近に、立体的な音場を形成することが出来る。


スピーカーや部屋を調整すれば、スピーカーとスピーカーの隙間である何もない前方から音が聞こえてくるはずである。より理想的な環境であれば、音の前後の位置も判断できる。


  • サラウンド

2chよりもスピーカーの数が増えたステレオ。基本的には、視聴者の後方にもスピーカーを増やして全方位からの立体音場を作り出すことを目的としている。


  • バイノーラル

ヘッドホンイヤホンで、「立体的な音場」を再現するための手法。

後述するがこれらの頭部に装着する装置に、スピーカー用のステレオ音声を流しても立体音場が発生しにくい。

そこで、録音などに工夫を加えることで、立体音場を再現したのがバイノーラル音声である。


バイノーラルバイノーラル録音


ステレオはスピーカーで編集

現代では、音楽を聴く際にヘッドホンやイヤホンなど、耳の近くで直接聴くのが主流となっている。この場合、ステレオ音声の左右チャンネルはほぼ完全に分離されている。


しかし、ステレオで重要な「立体的な音場」の仕組みは、右用・左用の音を両耳で同時に聴くことで成り立っている。そのため、ヘッドホンでは立体的な広がりが非常に限定的になり、「音が頭の中から聞こえる」といった感覚になりやすい。一方で、スピーカーでの視聴は音が前方から発せられ、左右の音が空間を通じて自然に混ざるため、ステレオのメカニズムを十分に活かすことができる。その結果、音の方向や位置を細かく知覚でき、立体感のある音場を楽しむことが可能なのである。


実は、音楽を制作している現場でも、スピーカーを使って音が空間の中で自然に広がるように調整している。こうした調整によって、楽器やボーカルがそれぞれの位置に配置された臨場感が生み出されている。しかし、先述したとおりヘッドホンやイヤホンでは空間での広がりが失われやすく、音楽本来の立体感が伝わりにくくなってしまうのだ。


ヘッドホンだけで音楽を聴いている人は、一度スピーカーでの視聴を試してみるのをおすすめする。


機器を指すステレオ編集

日本では音声再生機器(プレイヤー、アンプ、スピーカー、コンポ)などを指して「ステレオ」を使う時代があった。現代でも、リサイクルショップなどで「ステレオ買取」などと書いてある例がある。


ちなみにステレオタイプのステレオは、印刷のステロ版からきている。




関連タグ編集

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音楽 モノラル サラウンド 5.1ch

ヘッドフォン アンプ コンポ ラジカセ

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