概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードはTCカラー作品集1巻収録「糸なし糸でんわ」。
二個一対の筒型の道具。片方の筒から、もう片方の筒に電話をかけることが出来る。筒の片方を誰かに渡しておけば、互いにいつでも連絡を取り合うことが可能。
片方の筒から電話をかけた際は、もう片方の筒からは着信音が鳴り響く。この着信音は筒を取って応答しない限り、音量が次第に大きくなっていく。その為、放置してしまった場合は周囲に大音量の着信音が鳴り響いてしまう。
『鉄人兵団』で再登場した際は、片方の筒を投げると空中を浮遊しつつ、使用者の意図した通りの軌道で飛んで行く様子が描かれている。作中ではドラえもんがこの道具をリルルへ投げ飛ばし、彼女の会話を盗聴する為に使用した。
ただしこの道具は盗聴器ではなく電話なので、こちらの音声も向こう側へ伝わってしまう。作中ではのび太が大声を出してしまい、リルルに見つかってしまっている。
関連道具
- 糸なし糸電話型トランシーバー
『アニマル惑星』に登場したひみつ道具。「探検ごっこセット」の付属品。
基本的な使い方は「糸なし糸電話」と同じだが、こちらは遠く離れた宇宙(作中では地球とアニマル惑星)でも問題なく通信出来る様子が描かれており、地面に転がすことで同じ道具を使用している人物の居場所へ誘導する機能も付いている。
また、こちらは糸なし糸電話とは違い、道具に搭載された「送信スイッチ」をONにしない限り使用者の声が相手側へ届かない仕様になっている(ただし相手側からの音声は、使用者がスイッチを押していない状態でも届くようになっている)。
余談
現実世界では携帯電話やスマートフォンという形で、部分的に実現したひみつ道具とも言える(ただし宇宙間通信や空中飛行機能等は、現代の技術ではまだ実現していないが)。