ミスターX(プロゴルファー猿)
みすたーえっくす
覆面にサングラスの正体不明の男で、影のプロゴルファー組織のボス。怪しげな外見とは裏腹に社会的地位は高いようで、この姿でテレビ出演した事もあった。
本人もゴルフを嗜み、難易度が高いショートホールをワンオンするなど実力は高い。
敵味方で言えば間違いなく敵側の人間ではあるが、猿の実力を高く評価し、自分の組織に引き入れるべく配下の選手との試合を持ちかけてくる。試合形式はサドンデスによるデスマッチを好む。
猿と直接会話する際は「猿君」と呼んでいるが、独り言や配下との会話では「猿」と呼び捨てにしている。
配下に対して非情だが猿に対してはどことなく優しく、試合ごとに交わした契約(猿が勝利した場合は女子ゴルファー・蝶可憐への勧誘を取りやめる…等)は遵守し、賞金もしっかり払ってくれる。食事をご馳走したり、同行している家族にも気前よく奢るなど、見た目以外は割と紳士である。
プールで水泳勝負を挑んでくるなどお茶目な一面もある。
影プロに勧誘した者に対しては失墜後の受け皿となることもあれば、前途有望な若者を大金をちらつかせて汚れ役に引き込むこともあり、扱いはピンキリである。紅蜂も個人としての自由はないも同然で、ミスターXには深入りしないよう猿に忠告の手紙を渡している。
原作では「新~」のマッド・マッスル戦を最後に登場しなくなり、同時に猿と影ゴルファーの対決も無くなった。
アニメ第一期の最終回では不屈の闘志でプロテスト合格を果たした猿を心から祝福し、猿からは手を引いて去ってゆく。結局最後まで素顔や正体が明かされることはなかった。
アニメ版では未成年である猿を自身の組織に勧誘する為に猿谷家へ1人で訪れ、猿の母と縁側で和やかに語り合い、猿の才能を買っている事や組織での待遇を説明して理解を得ようとしていた。
その正体について猿の祖父もしくは父といった肉親説もあったが、ミスターXが猿谷家を訪ねたシーンでは猿の母が初対面の客として普通に会話しており、その線は薄い。
A先生は何も語らずこの世を去った為、その正体は永遠の謎となってしまった。