概要
ベトナム戦争中の1964年から1972年まで存在したアメリカの特殊部隊。
MACV-SOGは『Military Assistance Command, Vietnam – Studies and Observations Group(ベトナム軍事支援司令部 研究観察グループ)』の略である。
「研究観察グループ」という一見当たり障りのない名前に見えるが、実際には「Special Operation Group(特殊作戦群)」のカバーネームであるとされ、グリーンベレー、NavySEALsといった名立たる特殊部隊やフォース・リーコン、アメリカ空軍、CIAから選抜された隊員が所属していた。
任務
主な任務は南ベトナム、北ベトナム、ラオス、カンボジアでの偵察任務や墜落したパイロットの救出と捕虜奪還で心理作戦や秘密工作も担当し、ベトナム戦争中に起こった重要な作戦の殆どに参加している。
装備
銃器の選択が非常に自由度が高かったことやSEALsのメンバーがチャイナレイク海軍航空武器基地から特殊作戦用に既存の銃を銃身を切り詰めた試作品を持ち出して使用していたこともあり、当時の写真を見ると56式自動歩槍にXM148を装着した物やフランスのMAT49、ドイツのMP40、短銃身化したRPDに9mmに換装したM1カービン、果てはウェルロッドやジャイロジェット・ピストルまで試験的に使用されるという国際色豊かなカオス極まるチョイスがなされていた。
装備品は主に当時主流だったタイガーストライプのユニフォームが使われていることも多いが、中には偽装の為に北ベトナム軍のユニフォームを着用していた記録もある。
メディア作品での登場
余談
隊員が現地でペットとして虎や蛇を飼っていたこともあるようだ。
メディア作品等でよく知られる「口から血を垂らしているベレー帽を被った髑髏」が描かれたエンブレムは隊員の手で非公式にデザインされ作られたものであり、部隊そのものにエンブレム等のシンボルは与えられていない。