歴史上では語られない戦争、それを知るのは、ほんの一握りのヤツだけだ。
概要
Call Of Duty : Black Ops(コールオブデューティー:ブラックオプス)とは、Treyarch制作のCoDシリーズ作品である。世界的にはACTIVISIONから販売されているが、国内ではスクウェア・エニックスから発売された。
舞台は、これまでのシリーズでの舞台であった現代、第二次世界大戦とは異なり、冷戦時代の非正規戦となっている。
前作との違い
前作のCOD:MW2が日本語音声だけしかないことにユーザーからの不評が相次いだことを受け、英語音声の「字幕版」と日本語音声の「吹き替え版」の二つを発売した。
(なぜ一つにまとめなかったのかはゲームエンジン自体に音声切り替え機能がないため。元々が販売国の母国語に吹き替える仕様のため今まで必要とされておらず、もし追加しようとしたらエンジンそのものに手を加える必要があり、日本版のみが独自仕様となるリスク等技術的な制約もあって当時は存在していなかったが、CoD:BO3から切り替えることが可能になった。)
さらに、前作の吹き替えを担当した声優もあまり有名な吹替キャストを起用しなかったことから「大根役者」と言われたことや、多くの致命的な誤訳も今作の「吹き替え版」では改善されており、声優も『堀内賢雄』『井上和彦』『大塚芳忠』『飛田展男』など有名な声優が多く起用されている。
日本語版はマルチでの人体欠損描写やハドソンとウィーバーがクラーク博士を拷問するシーン、ゾンビモードに登場するナチスの鉤十字等が規制されている。
また、それらの変更が原因か日本語吹き替え版のみ銃のサイトが曇って見えづらくなるバグが存在する。
登場人物
アメリカ中央情報局(CIA)
アレックス・メイソン(Alex Mason)
英語版声優:サム・ワーシントン 吹き替え版声優:堀内賢雄
本作の主人公、CIAの工作員。階級は大尉。
60年代、キューバではオペレーション40、そして東南アジアでは南ベトナム軍事援助司令部のSOGに所属していた。
ジェイソン・ハドソン(Jason Hudson)
英語版声優:エド・ハリス 吹き替え版声優:井上和彦
CIAの情報員、そしてメイソンの担当(handler)。
また、プレイヤーキャラクターの一人、主にウィーバーと共に行動をとっている。
アレックス曰く「氷点下20度のクールガイ」。
CIA所属のためかウッズやボウマンと握手しようとしてもスルーされる。
フランク・ウッズ(Frank Woods)
英語版声優:ジェームス・C・バーンズ 吹き替え版声優:小山力也
CIAの工作員。階級は軍曹。メイソンと共にオペレーション40やSOGに所属していた。
CIAの特殊部隊には階級がないため、彼が指揮をとることが多い。
仲間想いな性格で敵に捕まったウィーバーを作戦全体の危険を顧みず救出したり。
ジョゼフ・ボウマン(Joseph Bowman)
英語版声優:アイス・キューブ 吹き替え版声優:浪川大輔
CIAの工作員。階級は兵曹長。メイソンとウッズ同様にオペレーション40やSOGに所属していた。
グリゴリー・ウィーバー(Grigori Weaver)
英語版声優:ジーン・ファーバー 吹き替え版声優:安元洋貴
CIAの工作員。ロシア系。
任務中に敵に捕まり左目を失った。それ以来、眼帯を付けて作戦に参加している。
ソビエト連邦赤軍
ヴィクトル・レズノフ(Viktor Reznov)
英語版声優:ゲイリー・オールドマン 吹き替え版声優:大塚芳忠
第二次世界大戦で活躍した元赤軍兵(COD:WaWの登場人物)。
終戦後間もなく行われた作戦の際、上官のドラゴヴィッチとクラフチェンコに裏切られヴォルクタの強制労働収容所へ送られる。そこでメイソンと出会い、深い友情を結ぶ。『CoD4』のプライス同様、彼の回想ステージではプレイヤーキャラになる。
ディミトリ・ペトリェンコ(Dimitri Petrenko)
吹き替え版声優:東地宏樹
レズノフの戦友。終戦後間もなく行われた作戦の際、上官のドラゴヴィッチとクラヴチェンコに裏切られ、NOVA6の実験台として殺される。
『COD:WaW』の赤軍編主人公。
ニキータ・ドラゴヴィッチ(Nikita Dragovich)
吹き替え版声優:若本規夫
階級は少将。
第二次世界大戦中、ドイツが開発した化学兵器ノヴァ6を利用した欧米への侵略を企んでいる。
レヴ・クラフチェンコ(Lev Kravchenko)
吹き替え版声優:楠大典
階級は大佐。ドラゴヴィッチの右腕。
研究者
フリードリヒ・シュタイナー(Friedrich Steiner)
吹き替え版声優:[[飛田展男::
ナチス・ドイツの生き残り。ノヴァ6を開発した研究者である。
終戦後、仲間であるナチス軍を裏切り、ドラゴヴィッチに協力しNOVA6の開発を進める。
ダニエル・クラーク(Daniel Clarke)
英語版声優:ゲイリー・オールドマン 吹き替え版声優:富田耕生
イギリス人。ノヴァ6の開発に参加した研究者の一人。
用済みになりドラゴヴィッチに始末されると気づき、中国の九龍に身を潜めていた。
アメリカ合衆国連邦政府
ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)
吹き替え版声優:こぶしのぶゆき
1961年から1963年までのアメリカ合衆国大統領。
メイソンにドラゴヴィッチ抹殺の任務を任せる。
ロバート・マクナマラ(Robert McNamara)
英語版声優:ロバート・ピカード 吹き替え版声優:ふくまつ進紗
1961年から1968年までアメリカ合衆国国防長官。
メイソンにドラゴヴィッチ抹殺の任務を任せる。
キューバ共和国
フィデル・カストロ(Fidel Castro)
吹き替え版声優:石川ひろあき
1959年から2008年までキューバの首相。メイソンを含むオペレーション40に命を狙われた。
Wii版
海外でのみ発売された。
PS3と比べてWiiのグラフィック能力や容量は圧倒的に劣るため、PS3/XBOX/PCにあった一部機能が欠落しており、一部のステージは存在ごと欠落、武器の銃声が異なる、クランタグやエンブレム機能が無い、ラストキルカメラが存在しない、フレームレート低下を阻止するためマルチプレイヤーに火炎放射器が無い、例の如くアップデートはされない、キャンペーンクリア後にプレイできるFiveはムービーのみという仕様。
ただしWii版限定の要素もあり、ゾンビモードのKino der Totenの表彰台の下にAUGのウォールバイが存在したりする。
DS版
海外のみで販売された。
今作はオリジナル版とは全く違うストーリーが成されており、
ストーリーの途中でメイソンの名前が言及されたりする程度で直接は関わらない。
ただ内容がオリジナルの割にかなりしっかりCoDしているストーリーでBGMの評価も高い。
こっちはかなり武器がベトナム戦争しており、PPShやMk22Mod0といった銃が登場していて、銃のリロードモーションもちゃんと映る。
ただしグラフィックを使いまわしたせいかM16A1のグラフィックがM4A1だったりする。
DS版であるため、操作性は正直悪い。
少ない容量にもかかわらず、「ゾンビモード」が存在している。
ただしこちらはオリジナルの10倍は難しく、「Perkコーラやパックアパンチ、ワンダーウェポンが無い」「部屋を開ける扉の値段が5000ポイント」「ゾンビの攻撃が一撃即死で尚且つジャガーノグが無い。」「ミステリーボックスの値段が高い」という点が挙げられる。
代わりにナイフが常に一撃即死だがこちらも一発食らえばアウトな為使うのはかなりリスキー。
従来のゾンビモードとは違い、初期武器がM1911ではなくマカロフPMである。
フィクションな歴史
今までのCoD(3又はWaW)までは完全に事実をベースにして制作されたが、本作はエンターテイメント性をメインにしたので色々歴史的事実を無視した作品になってしまった。
というのも今作はそもそも冷戦が題材ではあるがベトナムが題材かといわれると少し違い、どちらかというとケネディ大統領暗殺事件等の陰謀論的な要素を絡めた作品である。
ついでに言うと銃器や光学機器は舞台となる60年代には存在しない時代錯誤なものばかりであり、マルチプレイヤーで使える銃器の半分は60年代にはない物である。
この路線は10年後に発売されたCoD:BOCWにも受け継がれたことからもわかる通り、おそらく制作スタッフはわざとやっている。
シリーズ順
今作→CoD:BO2→CoD:BO3→CoD:BO4→CoD:BOCW→CoD:BO6