概要
『COD』シリーズの1、2、MWシリーズに登場するイギリス軍特殊空挺部隊「SAS」の大尉(2を除く)。
こめかみから鼻の下へ続く口髭がトレードマークで主に、プレイヤーキャラの上官の立場であることが多い。
1、2、MWシリーズで名前と顔と階級が全て同じだが、開発側によると同一人物でも子孫でもなく転生した姿という意見もあれば1のプライス大尉の孫という意見もあり、明言はされていない。
ピストルの名手で『4』以降の作品では『MW2』を除いたすべての作品でピストルを用いた単独でのルームクリアリングシーンがある。
略歴(無印、2)
CoD
CV:Michael Gough(マイケル・ガフ)
米軍編にてドイツ軍の捕虜として初登場。
主人公のマーティン達に救出された時は、拷問されていて歩くのがやっとだったが、助けられた直後元気一杯に走り回っていた。
英軍編では、第六空挺師団の大尉としてエヴァンスと行動を共にするが、ドイツ軍の戦艦に潜入する任務の最中にエヴァンスを援護するために囮になるも戦死する。死体も別れた場所へ行くと確認が可能。
他のモブNPCと変わらないかなりあっさりとした退場の為、プレイヤーによってはボートに戻ってきた時にウォーターズ軍曹に死を伝えられて初めて気づく場合も。
この頃のモデルになったのは戦争映画『遠すぎた橋』に登場するクレミンソン大尉。
CoD:2
イギリス陸軍第七機甲師団の大尉として、北アフリカ戦線やヴィレル・ボカージュの戦いで主人公のジョン・デイビスとともにドイツ軍と戦う。
エピローグでドイツ軍の捕虜になりドイツ兵に尋問されていたが、救出にきたアメリカ兵六名に助けられる。
しかし、救出にきたアメリカ兵が次々と戦死し、敵から奪った装甲偵察車で逃げた際は、すでにプライスとアメリカ兵一人しかいなかった。
更にJu87から追撃を受け装甲偵察車は大破するが、大破した装甲偵察車からアメリカ兵を担いだプライスが出てきて見事味方陣地に帰還する。
『CoD:2』の時系列は1の前であり、その後1の任務に従事し戦死している。
CoD4:MW
CV | Billy Murray(ビリー・マーレイ) |
---|---|
実写版俳優 | David Kinsman(デビッド・キンズマン) |
吹替 | 石塚運昇(MW3) |
身長 | 183cm |
階級 | 中尉(1996年) 大尉(2011~2017) |
生年月日 | 1953年1月11日(CoD:IWのドッグタグアクセサリーに記載) |
陸軍第22SAS連隊の小隊を率いる隊長として登場。
新しく配属されたソープ・マクタビッシュに「お前みたいなボンクラが入隊試験を受かったのが理解できん」と厳しい言葉を浴びせる等、この時はまだソープを新人の隊員としか見ていなかった。相棒はギャズ。
ソープの初任務の貨物船強襲作戦の撤収の際に、ヘリから落ちそうになったソープを間一髪で助け、それ以来ソープと行動するうちに徐々に彼を認めていく。
中東某国でクーデターを起こしたアル・アサドが自国で核爆弾を使用して逃亡した際、彼の居所を突き止めてSASを率いて襲撃、彼を拘束し核爆弾の情報を尋問していた後に射殺する。
超国家主義派のイムラン・ザカエフとは、15年前に当時の上官のマクミラン大尉とともに暗殺任務の時に、対物ライフルで左腕を奪ったという浅からぬ因縁がある。
この暗殺ミッションでは当時中尉であった彼をプレイヤーキャラクターとして操作できる。
ザカエフらテロ組織がアメリカ本土にミサイル攻撃を画策した際に、それを阻止するために彼らはロシアの協力の元、アメリカ海兵隊と共にミサイル基地を襲撃し阻止に成功する。
しかし、その撤退の時にザカエフらに崩れた高速道路橋上で囲まれる。
しかも、横転していたタンクローリーに引火して爆発し、味方が巻き込まれてギャズ達は負傷、そこへザカエフ達が来たことで次々と戦死し、残りがプライスとソープだけになった。
その時、味方のロシア軍が援軍に現れた事でザカエフが怯んだ一瞬の隙に、ソープにM1911A1を投げ渡し、ザカエフのとどめを刺させた。
だが、救命措置の甲斐なく爆発の傷がもとでその場で息をひきとった・・・
CoD:MW2
かに思われたが、実はまだ生きており、ロシアの強制収容所で収監されていた(経緯は『Find Makarov: Operation Kingfish』を参照)。
ザカエフの意志を継いだ超国家主義派のリーダーマカロフによって引き起こされた世界大戦を終結させるべく、ソープ達米英合同部隊タスクフォース141(TF141)とシェパード中将率いるアメリカ軍によってマカロフが最も憎む男「収容者#627(プライス)」の確保のために収容所を襲撃する。
その際、プライスの元にソープ達がたどり着いた時に、そばにいた敵兵を鎖で首を絞めてそのまま敵兵を盾にして突進して隊員のローチを殴り倒しAK47をローチに突きつけた。
ソープに銃を突きつけられるが、プライスと気付いてザカエフにとどめを刺したM1911A1を彼に返却し脱出した。
その後、ソープを相棒にTF141に復帰し、シェパードにアメリカのワシントンを占領しているロシア軍を打破する作戦を提案する。
しかし、その作戦はロシアの潜水艦に搭載している核ミサイルをワシントン上空に向けて発射し、高層大気圏で爆発させて電磁パルスでロシア軍の兵器を機能停止させるという味方も民間人も巻き込まれかねない前代未聞の非常に危険な作戦だった。
シェパードは当然却下するが、プライスはこの作戦を強行して核ミサイルを発射し、ワシントン周辺の敵味方の兵器を使用不能にしてワシントン奪還のきっかけを作る。
TF141を含むアメリカ軍の全軍指揮権を委任されたシェパードとともにマカロフの隠れ家を突き止めてマカロフを追うが、そこはもぬけの殻でありDSMを解除した直後に裏切りに遭い、ローチとゴーストを含めたタスクフォースのメンバーは壊滅、最終的にはマカロフを利用しながらソープと共にシェパード抹殺の為に動くこととなる。
Find Makarov: Operation Kingfish
アクティビジョンの依頼によりファンによって作られた半公式の実写ショートムービーで時系列は4とMW2の間に位置する。
キングフィッシュ(マカロフ)を殺害、もしくは確保すべく、TF141はデルタフォースのメタル隊と共にウクライナの施設を強襲する。
これはプライスを狙った罠であり、撤退途中にソープは負傷、プライスは一人残り時間稼ぎをするが敵兵の捕虜になってしまう。
COD:MW3
シェパード中将の裏切りにより、ソープとともに国際指名手配犯にされるが戦友のニコライの助けで負傷したソープと共になんとか隠れ家に逃げ、そこでマカロフを憎むユーリ出会い、共にマカロフを追う。
ある出来事によりM1911A1は再びソープの元に戻ることになり、終盤では彼をプレイヤーキャラとして操作する。
COD:BO
本編には登場しないがOperation Charybdisにて書類にて参加したMI6兼SASオペレーターにジョナサン・プライスの名前がある。
ジョナサンの愛称はジョンであるためおそらく制作陣が小ネタとして入れたキャラ。
CoD:BO4
CoD:MWを予約するとブラックアウトにて使用することができる。
ブラックオプスフランチャイズでモダンウォーフェアフランチャイズのキャラクターが操作できるようになるのはこれが初めてである。
リブート版
CV | Barry Sloane(バリー・スローン) |
---|---|
吹替 | 斎藤次郎 |
身長 | 188cm |
体重 | 93kg |
階級 | 中尉(2011) 大尉(2019) |
伝説的なSAS隊員であり、カイル、アレックス、ファラを援護する。
敵に対しては無慈悲だが、味方に対しては思いやりのある性格。
若く見積もって50代程だった旧プライスと異なり、当時35歳とかなり若くなっている。
カリム兄妹とは本編から10年前に彼らをバルコフ管轄の刑務所から救出し、ウルジクスタン解放軍設立のきっかけを作らせた関係でもあった。
ちなみに中尉当時、2009年にもかかわらず何故か2017年に設計、製造されたHK433を持っている。
本作では助けられないと悟った爆弾ベストを着せられた市民を大勢を救うために見殺しにする、尋問の為にいくら大勢を殺したテロリストとはいえ敵の妻子をニコライを使って捕らえ、尋問のための人質にするなど、大勢を救うために少数を犠牲にするダークな面も色濃く描かれている。
そのため、一部のキャラクターからは反感を買われており、マルチプレイヤーで使用できるオペレーターであるソーンは彼と3年一緒に戦ったが「倫理観の違い」によって配置変えを選んだ。
バルコフの一件後はSASなど選抜された特殊部隊メンバーを寄せ集めた「タスクフォース141」を設立する。
過去編では若いためかトレードマークの髭が生えていない。
今作のキャンペーンでのラストではイギリス人らしく紅茶を飲むシーンがある。
そのシーンにおいてオリジナルのMWと同じく、過去にプリピャチでマクミラン大尉とイムラン・ザカエフ暗殺任務に就き、殺し損なったことが明かされている。
マルチプレイヤーにおいてはシーズン4からオペレーターとしてカイルと共に追加された。
CoD:Mobile
ゲーム内で連載されている無料のアメコミにシーズン11の終盤から登場する。
老齢になったラッセル・アドラーと組んでいる。
リブート版のスキンも登場しているが、扱いとしては旧プライスのバリエーションであるため、アメコミでは老いたプライスがリブート版の装備を着ているという風に描かれている。
CoD:BOCW
CWのログイン特典としてCWのマルチプレイヤーにてPrice'84として追加された。
説明の設定はMW(2019)準拠でありタスクフォース141の指揮官と説明されている。
ボイスアクターやフェイスモデルもバリー・スローン氏が続投しているが、MW(2019)世界のプライスは1985年生まれであり、CWの1984年時点ではそもそも産まれていない。
装備としては4MWの消耗品のクルーでの装備に近いが、時代が一段階落とされており、駐英イラン大使館占拠事件のSASの装備になっている。
ちなみにブラックオプスの世界に直接MWのキャラクターが登場するのはこれが初めてである。
存在としてはMW版のフランク・ウッズと同じようなものなのかもしれない。
また、彼が上記の「ジョナサン・プライス」の可能性がある。
余談
- CoD4:MWのプレアルファ版ではプライス大尉の声はCoD1、2と同じマイケル・ガフが演じていた。
- 彼の特徴的な髭は実在のSAS所属の軍曹であり、駐英イラン大使館占拠事件の解決に関与したジョン・マッカリース氏の容姿に基づいている。
- 彼のコールサインである「Bravo Six」はプラトーンに登場するハリス大尉のコールサインと全く同じものである。
- MW(2019)の公開当初のPVではブーニーハットの上にナイトビジョンゴーグルを装着していたが、製品版ではリアルさを求めるためかカイルたちと同じタクティカルヘルメットに変更されている。