概要
CV:ゲイリー・オールドマン/大塚芳忠(日本語版)
『コール オブ デューティ ブラックオプス』シリーズの『COD:WaW』、『COD:BO』に登場するソ連赤軍の軍人。サンクトペテルブルク出身。
第二次世界大戦で音楽家の父がナチスによって殺されたことでナチスを非常に憎悪し、軍隊に入隊してドイツ軍と戦う道を選ぶ。
愛国心にあふれて同志の戦友への友情には非常に厚い一方、敵に対しては一切の情けを掛けない冷徹な性格。
経歴
COD:WaW
スターリングラードの戦いでは、味方部隊が壊滅する中で死んだふりしてドイツ軍をやり過ごしていた時に同じく生き残っていたディミトリ・ペトリェンコと出会う。敵司令官のハインリヒ・アムゼルを何日も前から狙っていたものの右手を負傷していたため、ディミトリに自身のモシン・ナガンを与え、アムゼルを抹殺するために二人で行動し、ディミトリは見事アムゼルの狙撃に成功する。
以降はディミトリと共に戦場を渡り歩き、深い友情を育み、唯一無二の戦友となっていった。
そして、ベルリン攻防戦では、終盤の国会議事堂(ライヒスターク)の屋上でソ連の赤旗を携えたディミトリが砲撃で生き残っていたドイツ兵に撃たれた際、そのドイツ兵を鉈で惨殺し、ナチスの旗を叩き落してディミトリに赤旗を立たせた。
COD:BO
終戦直後、「ベルリンの英雄」となったレズノフとディミトリ達はニキータ・ドラゴヴィッチ将軍の指示によって北極圏に赴いた。
そこには、ナチスの研究基地とドイツ軍の残党、そしてナチス統治下で研究されていた化学兵器「ノヴァ6」が眠る座礁船があり、ドラゴヴィッチはそれを手に入れるべくドイツ軍の掃討と協力者で亡命を求めるナチスの研究者・フリードリヒ・シュタイナーの確保をレズノフ達に命じた。
しかし、レズノフはドラゴヴィッチと腹心のレフ・クラフチェンコ大佐にスターリングラードの戦いで援軍の約束を反故されて見殺しにされた経緯から不信感を抱いていたが、軍人ゆえにただ従うことしか出来なかった。
その後、シュタイナーと合流すると座礁船を発見して船内を探索し、「ノヴァ6」がある部屋に訪れた際、ドラゴヴィッチが指導者にとって目障りなレズノフ達を消すためと「ノヴァ6」の効果を確かめるために拘束され、ディミトリとは別のガス室に閉じ込められる。そして、ディミトリ達がいるガス室に「ノヴァ6」が注入され、ディミトリ達が毒ガスでもだえ苦しみ、とても英雄らしくない戦友の最期をレズノフはガラス越しに黙って見届けるしかできなかった。
その後、「ノヴァ6」の情報を嗅ぎ付けたイギリス軍の特殊部隊が座礁船を襲撃し、偶然ガス室の扉が壊されたことでレズノフは生き残りの仲間達とともにガス室から脱出。交戦しているドラゴヴィッチの兵士とイギリス特殊部隊を相手取りながら「ノヴァ6」が手に渡ることを阻止すべき爆弾を設置してから座礁船を脱出。座礁船を爆破して沈めた。
生存したものの捕まったレズノフはヴォルクタの強制労働収容所に連行される。結局「ノヴァ6」はドラゴヴィッチ達の手に渡るが、レズノフはディミトリ達の敵討ちと自分達を裏切ったドラゴヴィッチ達に復讐することを誓う。
後にドラゴヴィッチ達に捕まり、収容されたアメリカのCIA職員のアレックス・メイソンと出会い、彼と深い友情を結び、劣悪なヴォルクタの反乱を企てる。そして、反乱に乗じて収容所を脱走し、追っ手を振り切るために囮となってメイソンを逃がした。
その後、死亡したかと思われたが、ベトナム戦争のフエ市の戦いで亡命者としてメイソンと再会。それからはドラゴヴィッチ達に復讐するためにメイソン達と行動するが……。
以下、ネタバレ
ラオスで「ノヴァ6」を搭載したソ連の偽装輸送機を撃墜し、メイソン達とともに回収に向かうが、そこでドラゴヴィッチたちの襲撃でメイソン達とともに捕らえられる。メイソン達とは別の場所で収監されていたが、後に抜け出して来たメイソンとウッズに救出され、収監されていた基地にいるクラフチェンコを抹殺しに向かい、ウッズを道連れにクラフチェンコは自爆して死亡(続編の『COD:BO2』でどちらも生存が確認される)。その後、メイソンとともにシュタイナーがいるリバース島へ向かい、彼を保護しようとするアメリカ軍と彼を始末しようとするドラゴヴィッチの部隊より先にシュタイナーを始末すべく潜入する。そして、彼を見つけると、メイソンが見守る前で命乞いする彼に聞く耳を持たずに射殺し、直後にジェイソン・ハドソン達が部屋に突入し捕らえられる。
捕らえられたメイソンは、ハドソン達に尋問を受けていたが、そこで驚くべき事実が判明。
なんと、シュタイナーを射殺したのはメイソンであった。メイソンはそれを否定するが、現場を目撃したハドソンによれば、あの場にはメイソンとシュタイナーしかおらず、何故か彼は自分のことを「私は、ヴィクトル・レズノフ」だと言っていた。
実は、今まで共にいたと思っていたレズノフはすべてメイソンの妄想であった。
ヴォルクタの脱出の時にレズノフは死んだとされ、フエ市でレズノフと出会った場所には、本当の亡命者と思われる白人の遺体があった。さらに仲間の兵士が、メイソンが(レズノフがいると思っている)何もない場所に向かって話し掛けていて気味が悪がっている場面もある。作中もよく見ると、メイソン以外誰もレズノフの台詞に返事も反応もしていない。
なぜこのようなことが起きたのかというと、実はレズノフはドラゴヴィッチ達がメイソンに施した洗脳を逆手にとって洗脳を上書きして彼らを殺すように仕向けていたのである(どのようにしてそれを施したのかは劇中に描かれていないため、方法は不明)。