概要
KNP-SOU(Korea National Police Special Operation Unit)とは、韓国警察庁隷下の警察系特殊部隊である。ハングルでは「경찰특공대」、日本語では「警察特攻隊」とも表記されるほか、かつては「KNP-SWAT」「KP-SWAT」の名称でも知られたが、2018年に現在の名称となった。
主として他国のSWATやSATと同様、国内でテロ、銃器乱射事件、人質事件などの重大事件が起きた際の鎮圧に出動する。また爆発物処理要員を抱えており、爆発物の処理や探索も担う。前身となる部隊は1988年のソウルオリンピックや1986年のアジア競技大会が迫る中、ミュンヘンオリンピック事件のようなテロによる最悪の事態を防ぐため、1983年に発足した。
全国8カ所の市警察庁(ソウル、釜山、大邱、仁川、光州、大田、蔚山、世宗)と、10カ所の地方警察庁の下にそれぞれ25~40人ずつのチームで設置されており、さらにソウル、世宗、大邱、釜山、光州はそれぞれ首都、中部、内陸、永南、湘南の各圏域内で各隊への人員と機材の支援を行う中心特攻隊に指定されている。
隊員は資格要件として警察・韓国軍の特殊部隊で18ヶ月以上の勤務経験が必須で、さらに身体面でも厳しい諸条件が必要となり、軍特殊部隊出身者を中心に優秀な人材で構成される。
関連タグ
第707特殊任務団、大韓民国海軍特殊戦旅団:他の韓国特殊部隊