概要
101遊撃隊とは、陸上自衛隊に存在すると言われていた部隊である。
別名「101GF」または「GF」。
陸自の部隊符号教本などに演習上の対抗部隊として部隊名が記されている謎の部隊で、詳細は不明だが、有事(戦争)に際して全国の陸自部隊からレンジャー資格保有者の隊員を招集し、臨時編成されるレンジャー部隊……と言われる。
主な任務としては、遊撃戦や敵戦線後方に侵入してゲリラ戦や破壊工作などに従事する特殊部隊として運用するなどの説がある。
101遊撃隊の存在が囁かれていた冷戦時代、自衛隊には常設の特殊部隊が無かった(しいて言えば冬季戦技教育隊という特殊部隊的なものはあったが)。
現在では特殊作戦群のような本格的な特殊部隊が生まれたこともあり、めっきりその名を聞かなくなってしまったものの、冷戦時代は自衛隊唯一の特殊部隊のようにも扱われていた。
本当に存在していたのかは不明で、部隊符号上だけの存在だった、特殊作戦群発足前の仮の符号だった、といった推測もある。
創作品への登場機会も少ないものの、小林源文が1990年代に描いた漫画『RAID ON TOKYO(レイド・オン・トーキョー)』では、自衛隊が東京占領を目指すソ連軍との戦闘で101遊撃隊を投入したと言及される場面がある。ただし、言及だけで直接的な登場はしていない。同作者による別の漫画『オメガJ』でも、付録資料に101遊撃隊の存在を紹介する文章がある。
現実でも101遊撃隊と似たようなものはあり、レンジャー資格者の多い普通科部隊において、必要がある場合に臨時でレンジャー小隊を編成することがあった。
また、西部方面普通科連隊(現水陸機動団)のように、近年はレンジャー小隊を常設している部隊もある。
関連項目
別班:同じく存在が囁かれている陸自の諜報部隊