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That others may live.「他を生かすために」

(航空救難団のモットー)


概要編集

航空自衛隊の捜索救難を行う組織。

航空総隊に隷属し、司令部は埼玉県狭山市の入間基地に存在する。

主に千歳秋田松島新潟小松百里浜松芦屋新田原那覇の10箇所の救難隊と、三沢入間春日那覇の4箇所のヘリコプター空輸隊からなる。

基本は自衛隊内での事故の救難のための団ではあるが、災害派遣扱いで海洋や山岳の遭難者救助、地震や火災などの被災地への物資輸送などの任務も行う。



救難員編集

救難隊に所属する「救難員」(メディック)はヘリから高山や荒れた海のようなハードな場所への降下、最悪の場合は戦闘地帯での救難活動をしなければならないこともあり、高い身体能力と精神力が必要となる。

まず28歳以下の空士長か空曹でないとなれず、

  • 水泳検定:クロール500mを12分59秒以内、横潜水25メートル以上、水深4mで呼吸停止30秒以上、立泳ぎ5分以上
  • 体力検定:懸垂10回以上、腕立て伏せ40回以上、腹筋45回以上、かがみ跳躍45回以上、300m走64.9秒以内、重量物(65kg)搬送200m以上

の基準をクリアした者だけが選抜試験を受験でき、幹部自衛官は受験できない。合格者は小牧基地にある救難教育隊で約1年間、潜水や降下、応急手当てなど各分野に渡って厳しい訓練を受ける。その過酷さは広く知られており、当然脱落者も多い。時々ドキュメント番組で密着取材されている。


その後も必修ではないが、ほとんどの救難員が陸上自衛隊第1空挺団空挺レンジャー課程を履修し、さらなる錬磨を重ねるという。

さらには冬季戦技教育隊冬季遊撃レンジャー課程海上自衛隊潜水員課程(スクーバ課程)を追加で受ける救難員もいるとされており、ひとつ修了するだけでも全自衛官から賞賛される課程をいくつも修了している救難員もいるとか。

……もうここまで来ると特殊部隊員そのものである。


最近では救急救命士や准看護師などの医療従事者関係の資格を履修する場合も増えており、実質的なパラメディックの役目も兼ねている。


運用機材編集

主な運用機材は、

  • UH-60J救難ヘリコプター(救難隊)

AKATSUKI UH-60J

  • U-125A捜索救難機(救難隊)

U-125A 捜索救難機

  • CH-47J(LR)輸送ヘリコプター(ヘリコプター空輸隊)

航空自衛隊 CH-47(LR) 航空救難団 (入間)

など。

救助用機材として暗視ゴーグル、ヘルメット、開式スクーバ、ウエット・ドライスーツ、シュノーケル、フィン、ゴムボート、各種担架、ビバーク用品、パラシュート、さらにUH-60Jの自衛用火器として5.56mm機関銃MINIMIを運用している。


関連タグ編集

航空自衛隊

第1空挺団:自衛隊内で双璧をなすハードな団。

パラジャンパー:彼らを上回る米空軍の特殊救難部隊。

ハートマン軍曹 鬼コーチ

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