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F-X

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えふえっくす

航空自衛隊の次期主力戦闘機導入計画を示す略語。1950年代からこれまでに4回の選定作業が行われた。
  • もしかして『外国為替証拠金取引』→FX

「F-X」は、航空自衛隊などの次期主力戦闘機導入計画 Fighter-eXperimentalの略称である。

主力戦闘機の選定作業や候補を指す言葉なので、支援戦闘機(三菱F-1F-2)として使用する機体の導入に関する作業などには用いられない言葉である。

Pixivでは、実際に採用された機体の他に「もしも航空自衛隊が○○を導入したら…」という架空の主力戦闘機を描いた作品も。

概要

簡単に言えば旧くなった戦闘機の買い換えのために、どの機種を調達するか選んでどのように導入するかを検討する作業。或いは、調達の候補になった機種のことを指す。

新型戦闘機を導入するうえで

  • 任務に必要な性能や機能の分析
  • 調達の方法
    • 既に開発されている機体を日本向けに小改良して購入
    • 国内メーカーによる開発
  • 互換性・運用環境の整備
    • 従来の防空システムや基地設備などとの互換性
  • 予算

などなど、検討しなければならない事は山ほどあるので、何年も掛かる大変面倒な作業である。

2018年現在は第4次F-Xまでの計4回が行われた。第4次F-XはF-35Aに決定している。

歴代F-X

現在までに採用された機体は全てアメリカ製の機種。

ノックダウン生産やライセンス生産など日本で製造された機体の場合、最終的な組み立ては三菱重工業が行っている。

第1次F-X

1950年代後半にF-86戦闘機を更新する為に実施。

選定作業の結果グラマン G-98J-11ロッキード F-104の2機に絞られたが、最終的にF-104が導入された。

すったもんだの末、当時航空幕僚長であった元帝国海軍大佐の源田実空将が自ら試乗し、報告書を提出している。

第2次F-X

1960年代にF-86戦闘機およびF-104戦闘機の置き換えの為に実施。

選定された機体はマクダネル ダグラス F-4である。

他に候補に挙がった機体は、ロッキード CL-1200サーブ J-37、ダッソー ミラージュF1など。

第3次F-X

F-104およびF-4戦闘機を置き換える為に実施。

この結果マクダネル ダグラス F-15が導入された。

F-15の他に最有力候補となったのはグラマン F-14で、他にジェネラル ダイナミクス YF-16、ノースロップ YF-17(後のF/A-18)、ミラージュF1、サーブ J-37、トーネードADVなどが候補に挙がった。

第4次F-X

F-4全機と一部のF-15を置き換える為に実施。

紆余曲折の末に前述の通りF-35Aに決定した。

F-22が有力視されていた時期もあったが、アメリカが輸出を許可しなかったため落選。

他に、F/A-18、F-15FXユーロファイター “タイフーン”が候補となっていた。

  • ダッソー ラファールが検討されたという話もあったが、ダッソー社は否定している。尤も、火のない処に煙は立たぬとも言うが…

現在のF-X

F-2を置き換える為に実施。F-2は支援戦闘機としての計画であった為、F-Xの呼称は用いられなかった。しかし現代の戦闘機はマルチロール機化が進んでいるので、専用の支援戦闘機ではないマルチロール機としてのF-Xを後継に計画することになった。実際の開発は2020年度に開始されている。

今回は完成品の輸入ではなく国産開発が想定されている。しかし現代の戦闘機開発は、F-35がそうであるように必要な莫大な予算と技術を国際的に分担して開発するのが通常である。当初はロッキード・マーティン社をパートナーとする日米共同開発が想定されていた。しかしスケジュールと求める機体が折り合わず、英伊が調印したテンペストという共同開発計画に日本も参画し、日英伊共同開発の戦闘機を目指す事になった。これがGCAP(Global Combat Air Programme)である。パートナー企業には三菱重工業、英BAEシステムズ、伊レオナルド社などが参加する。

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