服装等はこのイラストの28枚目からを参照。
概要
特撮怪獣映画「ゴジラVSデストロイア」に登場した警視庁の架空の特殊部隊。
「Special Unit of Metropolitan Police(警視庁特殊部隊)」の略で日本語読みだと「サンプ」になる。
各班の隊員はギリシア文字と数字を組み合わせたコードネーム(劇中には「オメガ3」と「シグマ7」が登場)を持ち、灰色の突入服とタクティカルベスト、ヘルメットを着用している。現実の日本の特殊急襲部隊SATよりもアメリカ合衆国警察の特殊部隊であるSWATを意識した服装である。
武装はベレッタ92F拳銃やUZI短機関銃、M16自動小銃、フランキ・スパス12ショットガンなど一般的な物からM67破片手榴弾などのSATが保有していない武器やM72ロケットランチャーに火炎放射器などもはや軍に配備されていそうな武器まで所持している。
確認できる限りでは装甲車は配備されておらず、マツダのプロシードマービーをベースとした車両が使われている。この車両は青色の回転灯を有している。
劇中では
謎の生物がプレミアムビルを占拠した事を受け警官隊や機動隊と共に8台の専用車を率いて現場へ出動。オメガ隊が正面西玄関、シグマ隊が地下搬入口から突入する。
謎の生物の奇襲を至る所で受けて数人がミクロオキシゲンで溶かされたり、壁ごと押しつぶされたりして犠牲になるが、火炎放射器やロケットランチャー、手榴弾の攻撃によって一部を撃破する。また外で逃げ遅れた山根ゆかりに襲い掛かった1体を火炎放射器で焼き殺した。
事態の収束には成功したものの、この時の火器攻撃で生き残った個体は軒並み巨大化してしまった為、対処法を知らなかったとはいえデストロイアの進化を手助けしてしまったとも言える。
一応本作の主人公である伊集院研作はプレミアムビルを警戒する警官に「火器攻撃は避けてください」と注意していたが全く相手にされていなかった。
余談
制作当時はSATが発足しておらず(前身となるSAPは存在していたがその存在は非公表だった)、架空の組織が設定された。SATの発足は1996年4月である。
名目上はテロ対策に編成された特殊部隊とされているが、テロ対策としては明らかに過剰装備の為、この部隊は対怪獣戦も想定していたのではないかと推測されている。
装備している武器や戦闘シーンは『エイリアン2』の影響を強く受けていると思われる。
(M56スマートガンや動体感知器など)
戦闘の舞台となったプレミアムビルの外観は特撮でおなじみのテレコムセンタービル。