概要
第二次世界大戦以降、アメリカ海兵隊にはフォース・リーコンを除いて、特殊作戦を行う部隊、俗に特殊部隊と呼べる部隊は存在しなかった(フォース・リーコンは公的には武装偵察部隊であり、特殊部隊としては扱われていない)。
これは海兵隊のポリシーが「全員が精鋭」である為で、海兵隊が特殊部隊という存在そのものに忌避感を抱いていたからである。しかし9.11以降、米軍全体での連携強化が問題となり、海兵隊も陸軍・海軍・空軍同様、特殊作戦をこなせる部隊、特にアメリカ特殊作戦軍の指揮下で活動する部隊が必要とされた。
それはフォース・リーコンの様な偵察だけではなく対テロ特殊任務もこなせる部隊である必要があった為、2003年に実戦部隊「MCSOCOM Det 1」として設立されたが、その主要メンバーはフォース・リーコン出身者で占められていたという。ただこのおかげで本家のフォース・リーコンの方が優秀な人材の引き抜きによる弱体化・規模縮小を受ける事になり、フォース・リーコンそのものの一部からは恨まれたそうだ。
その後の部隊改変により「MARSOC」(United States Marine Corps Forces Special Operations Command:アメリカ海兵隊特殊作戦司令部)となった。
2014年に部隊名を現在の「マリーン・レイダース」に改名した。
本拠地はノースカロライナ州キャンプ・レジューンに設置され、活動している。
任務は隷下の特殊作戦連隊(MSOR)が行い、彼らを支援する海兵襲撃支援グループ(MRSG)が同じく隷下に存在する。隊員選抜は、同じく隷下の海兵特殊作戦学校(MSOS)で行われる。
関連タグ
MARSOC:旧名