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銃器対策部隊

じゅうきたいさくぶたい

銃器対策部隊とは、日本の警察の機動隊などに設置される専門部隊である。
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概要

日本全国の都道府県警察の機動隊に設置されている銃器対策の専門部隊。通称「銃対」。サブマシンガン狙撃銃といった銃器を装備しており、テロなどの銃器等を使用した事案への対処、原発などの重要防護施設に対する警戒警備が主な任務。全国で約2,000人前後の隊員からなる。警察の特殊部隊であるSATの後方支援を行うこともある。


機動隊以外にも、成田空港の空港警備隊や羽田空港のテロ対処部隊にも設置されている。

埼玉県警では銃対をSATに近い特殊部隊へと近づけた機動戦術部隊(RATS)を編成している。


歴史

1968年、金嬉老事件という監禁籠城事件が発生した。この時、犯人はM1カービンのライセンス版である豊和M300ダイナマイトで武装していた。幸い、マスコミの要望による空への射撃以外は行われなかったが、この事件を契機に、翌年より「特殊銃」の整備と特殊銃を運用するための狙撃班の編成が開始。ここでいう特殊銃とは拳銃以外の銃の事で、この場合は狙撃銃を指す。この時はまだ臨時編成の部隊で、事件発生時に召集される部隊であった。それでも瀬戸内シージャック事件や、あのあさま山荘事件にも参加している。


1996年4月1日、それまで臨時編成部隊であった特殊銃隊を常設部隊として再編成し、銃器対策部隊に改称。銃器犯罪に対処するだけでなく、対テロ作戦も担当するようになり、けん銃、狙撃銃、防弾帽・防弾衣や防弾盾、特型警備車などの資器材の整備が図られた。2002年のサッカーW杯前には機関けん銃の配備も行われている。


2015年サミットの警備に備え、警視庁は銃器対策部隊から選抜した要員によって緊急時初動対応部隊(ERT)を設置。柔軟な運用を可能にした。2016年春にはパリ同時多発テロ事件を受けて、大阪府警も銃器対策部隊を3個小隊から4個小隊に増強し、ERTと同様の任務を担うARTを設置している。


配備銃器

※は退役装備

狙撃銃

  • 豊和ゴールデンベア(※):豊和工業製狩猟用ライフル。狙撃班時代から継承。日本警察が用いていたゴールデンベアは30-06弾仕様と言われている。瀬戸内シージャック事件で使われたのはこれ。
  • 豊和M1500:同じく豊和工業製狩猟用ライフル。害獣駆除仕様を狙撃銃として採用している。装備品名は特殊銃I型。

サブマシンガン

  • MP5:2002年より配備開始。A5型またはF型のカスタマイズ仕様を装備している。訓練では本銃のラバーガンや電動ガンを見かけることも多い。

自動小銃

  • 不明:2015年のパリ同時多発テロ事件を契機に、銃対への導入が決まったと過去に報道されているが、具体的に何を配備しているかは明かされていない。隊員がM4カービンのような自動小銃らしきものを携行する様子も度々目撃されているが(福島県警銃対の訓練画像岡山県警銃対の訓練画像)、訓練用の擬製銃ではないかとも言われており詳細不明。SATと同じく89式小銃もしくは64式小銃を配備しているのではないかとする推測もある。

拳銃

  • ニューナンブM60ミネベアミツミ(旧ミネベア)社製のリボルバー。日本の警察の拳銃では最大の配備数を誇り、銃対では当初本銃が主流だった。
  • SIG SAUER P230JP:シグ・ザウエル社製オートマチックピストルP230をベースとした.32ACP弾仕様の特注品。
  • S&W M3913:S&W社製オートマチックピストルM39の短縮型。現在では本銃が銃対の主流と言われている。
  • H&K P2000:H&K社製オートマチックピストル。専用のランヤードが付属する。
  • ベレッタ92 Vertec:ベレッタ92Fの姉妹銃。特殊部隊・法執行官モデル。
  • SFP9陸上自衛隊も採用しているH&K社製オートマチックピストル。2020年の東京オリンピックに向けて約2,000丁が導入されたとされ、警視庁の銃対で配備が確認されている。


この他、上に記したように防弾盾などの機材を装備している他、特型警備車や特型遊撃車と呼ばれる装甲車や、ランドクルーザーなどをベースに防弾防爆加工を施した小型遊撃車といった装甲車両も配備されている。


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