概要
内閣官房を助けて内閣の重要政策に関する企画立案および総合調整、内閣総理大臣が担当することがふさわしい行政事務の処理などを行う中央省庁の一つ(内閣府設置法第3条)。
内閣を助ける機関としての任務のほか、内閣府は、内閣の統轄の下に置かれる行政機関として、内閣総理大臣を主任の大臣として行政事務を分担管理する任務をもつ。具体的には皇室、栄典および公式制度に関する事務、男女共同参画社会の形成の促進、消費生活および市民活動に関係する施策を中心とした国民生活の安定および向上、沖縄の振興および開発、北方領土問題の解決の促進、災害からの国民の保護、国の治安の確保、金融の適切な機能の確保、政府の施策の実施を支援するための基盤の整備ならびに経済その他の広範な分野に関係する施策などを所管している。
よくある誤解
「内閣府」という名称から「内閣」そのものを指していると勘違いされがちであるが、あくまでも内閣の下部機関である1府14省庁の一つであり、他の省庁とは横並びの関係にある。むしろ1府14省庁では財務省や総務省のほうが格上とみなされることすらある。
内閣府の仕事は簡単に言えば、他の省庁が担わないものや省庁横断的な業務など、「その他」の仕事を一手に担っていると考えればわかりやすい。
また「内閣官房」が内閣府の下部機関と勘違いされることがあるが、内閣官房はすべての省庁より上位にあり、総理大臣のお膝元である。