概要
日本の豊和工業が開発・製造していた狩猟用のボルトアクションライフル。1960年代後半より販売が開始され、戦後日本では当時唯一にして初の大口径ライフルであった。1979年にフルモデルチェンジ版の豊和M1500が販売開始されるまで生産が続けられた。
日本や米国にて販売されていたほか、日本の警察庁でも採用されており、1970年の瀬戸内シージャック事件にて大阪府警の特殊銃隊(後の銃器対策部隊)が本銃で犯人を狙撃し、事件に終止符を打ったことで知られている。また、現在の警察特殊部隊SATの前身部隊にも本銃は配備されていたらしい。
なお、本銃の開発に際しては、フィンランドのサコー社製ライフル「フィン・ベア」が参考にされたと言われている……のだが、その実態はデッドコピーだったとも。というのも、一部の部品には「フィン・ベア」と何故か互換性があったくらいである(サコー社から特許の使用許可を貰った豊和がライセンス生産の承諾だと勘違いした、という説もあるが真相は不明)。
ただそれでも、世界最大の銃市場である米国での本銃の売り上げは好調だったそうな。