概要
正式名称:大韓民国海軍、韓称:대한민국 해군、英称:Republic of Korea Navy、略してROKN。
第二次世界大戦後、日本から独立した南朝鮮を統治下に置いたアメリカにより、1945年11月11日に海防兵団として発足し、その後の1946年に海岸警備隊として旧日本海軍鎮海警備府のあった鎮海に司令部を設置、1948年に大韓民国の建国に伴い、正式な国軍として発足した。
特徴
陸続きの北朝鮮海軍(朝鮮人民軍海軍)が大型艦艇を保有せず、襲撃に適した小型艦艇を多数保有していたことから、韓国海軍も20世紀末まではフリゲート、コルベットなどの小型艦艇を比較的多く保有していた。また、逆上陸に備えて戦車揚陸艦を保有し、韓国海兵隊を指揮下に置いている。
しかし21世紀が訪れるのと前後し、竹島問題で対立する日本の海上自衛隊に対抗してか、海自も保有するイージス艦やドック型揚陸艦といった大型艦艇を保有するようになった。
2020年代からは、中国人民解放軍海軍が空母「遼寧」等を戦力化したり、より多くの艦艇を配備するようになったことで、日本とともに艦艇建造数を増やしており、日中とともにアジア屈指の大規模海軍を保有するに至っている。
また、近年は独自の空母の保有を検討している(下はイメージ)。
独自の特殊部隊として、大韓民国海軍特殊戦旅団を指揮下に置く。
組織
海軍作戦司令部のもとに、主として以下の実働部隊が設置されている。
- 第1艦隊:半島東部、日本海/東海側担当。
- 第2艦隊:半島西部、黄海側担当。
- 第3艦隊:半島南部担当。
- 第5戦団:予備戦力。「戦団」は小艦隊に相当。独島級揚陸艦や掃海・救難部隊などが所属。
- 第6航空戦団:航空部隊。
- 第7機動戦団:予備戦力。世宗大王級イージス艦を中核とする機動部隊。
- 潜水艦隊:潜水艦部隊。
- 特殊戦旅団:特殊部隊。