概要
1946年に創設された海岸警備隊が前身である。朝鮮人民軍の三軍(陸軍、海軍、空軍)の内、最も規模が小さい。2014年時点での総兵員数は約6万人、保有艦艇数は約700隻程。
特徴
保有艦艇の大半は小型の警備艇やミサイル艇、魚雷艇や哨戒艇などが占める。他には工作員を多数乗せる工作船が多く配備されている。
意外なことに潜水艦の保有数は世界一で、70~80隻程を運用している。但しほとんどが潜水艇(midget submarine)と呼ばれる小型艦であり、工作員や特殊部隊の潜入任務に使用される。また、KN-11SLBMの発射が可能な新浦級潜水艦が建造されており、今後もSLBMが運用できる新型潜水艦が建造されていく可能性がある。
数こそ多いものの経済制裁などによる影響で燃料不足に陥っており、訓練も満足に行えない状態が続いている。過去には演習中に沈没事故が起こり、数十名が殉職した例がある。
艦艇一覧
コルベット
フリゲート
ミサイル艇
部隊編成・基地
黄海側に西海艦隊、日本海側に東海艦隊を配置しており、16個戦隊が8個ずつ所属する。また、陸上部隊として海軍砲兵部隊、地対艦ミサイル部隊が存在する他、海兵隊である2個海上狙撃旅団が艦隊傘下の部隊となっている。司令部は、西海艦隊は南浦、東海艦隊は咸鏡南道(ハムギョンナムド)楽園(ラグォン)に置かれている。
主な海軍基地
西海艦隊......琵琶串(ピパゴッ)基地、南浦(ナムポ)基地、沙串(サゴッ)基地、椒島(チョド)基地、海州(ヘジュ)基地、新義州(シニジュ)基地
東海艦隊......三湖(サンホ)基地、新浦(シンポ)基地、遮湖(チャホ)基地、清津(チョンジン)基地、羅津(ナジン)基地、長箭(チャンジョン)基地