概要
もともとは1938年~1942年頃まで運用されていた旧ソ連海軍の掃海艦を1955年に購入して国産化したものである。主砲はなんとT-34-85戦車の85ミリ戦車砲で、船体前部に搭載する。機雷を30発搭載可能だが対潜ソナーが装備されていないため対潜任務には向いていない。また、艦矯が開放式で乗員が野晒し状態になってしまうため荒天時での運用が困難になるという欠点がある。
1980年初頭には既に退役したと見られていたが、1993年5月のノドンミサイル発射時に羅津級フリゲート1番艦「531」と共に艦番号「671」が日本海に展開し、海外の情報筋を驚かせた(このことから、艦番号「671」は東海艦隊所属と判明した)。
トラル級コルベットは8隻が建造されたが順次退役を始め、現在は7隻が退役(うち1隻が博物館に展示)しており、残る1隻(艦番号671と思われる)がまだ現役と見られる。
性能緒元
満載排水量:476トン~580トン 全長×全幅:62メートル×7.1メートル 喫水:2.39メートル
機関:ディーゼルエンジン×2基2軸 出力:2800馬力? 最大速度:18ノット 航続距離:2700海里(18ノット基準/14ノット基準で4100海里) 乗員:60名
兵装
85ミリ戦車砲×1、37ミリ連装機関砲W-11-M×2、KPV14.5ミリ4連装機銃×4、機雷30発、電子装備:チャフ発射機(4連装)×2、航海レーダー×1、水上レーダー×1
沙里院級コルベットや他の北朝鮮艦艇と同様、資料によって兵装に関する情報が錯綜している。また、沙里院級コルベットに似ているため、そちらと混合している場合もある。