そしてその本物を、私が殺す。私は死神だから
概要
シリウス・ヴェニデ・EGFのいずれの勢力にも属しておらず、逆にこれらの勢力に対してACを用いて無差別攻撃を仕掛けて回る謎の部隊。
その戦闘能力の高さからいつしか「死神」の名で呼ばれるようになった。
また彼らが初めて戦場で目撃された時期とUNAC(ユーナック)の稼動開始時期が重なっており、UNACを三大勢力に提供する「財団」との関わりを窺わせている。
隊員の声はノイズがかかっており、何らかの処置がされていることも想像できる。
隊員はお互いをアルファベット1文字のコードネームで呼び合うが、アルファベットの順序が部隊内での上下関係を示しているという訳ではない(コードネームは隊員のイニシャルから取られているようで、リーダーは「J」と呼ばれる男である)。
基本的には4名の隊員で構成されているが、正確な隊員の数は不明。特に「D」は戦闘の際にUNACを運用するため、複数の機体が同時に戦場で姿を現す事も多い。
部隊で運用される兵器はUNACや装甲が施された輸送ヘリ(F21C STORK)を含めいずれにも黒とワインレッドを基調としたカラーリングが施されている。
黒地に得物を持った獅子のエンブレムを掲げており、各隊員によって獅子の持つ得物は異なっている。なおリーダーの「J」のみ獅子ではなく、白地に鷲の頭とライオンの胴を持つグリフォンが描かれたエンブレムになっている。
各隊員のAC名に記されている「R.I.P.」は何の略かは不明だが、「Rest In Peace(やすらかに眠れ)」の略と思われる。
時として主人公(=プレイヤー)を助ける素振りを見せるなど行動に不可解な点が多い。
またマギーの過去にも深い関わりがある。
言動から推察するに、彼らの目的は何かの「候補者」を探し出すことのようだが…?
ワールドモードでは傭兵登録時にごく稀に死神部隊(R.I.P.)から依頼が来ることがある。
依頼を受け、死神部隊として出撃するとエンブレムと機体のカラーが死神部隊のものに変更される(チームエンブレム以外は相手側からしか確認することが出来ない)。
死神部隊での勝利はACVD-LINKのアーカイブ開放条件にも関わる。
メンバー
J
もういい、言葉など既に意味をなさない。
搭乗機体 | エンブレム | エンブレムナンバー |
F21C STORK、N-WGIX/v | 剣を持つグリフォン | S/N:04 85145-J |
CV:中田譲治
死神部隊リーダー。通常は戦闘に参加せず輸送ヘリからの指揮を担当しているが、時には自らACを駆り目的を遂行していたようである。
2年前にマギーと交戦し、彼女を戦場という舞台から引きずり下ろした張本人。
冷静沈着な指揮官を装っているが、その本性は「果てなき戦乱の中での強敵との戦い」を望む、確信的な破滅思考の持った戦闘狂で、財団と手を組んでいたのも「戦いによる世界の破滅」を望む財団と利害が一致したため。
部隊のメンバーが全て撃破された後の最終ミッションでは財団から与えられたN-WGIX/vを駆り、最後の「候補者」となった主人公と直接対決することとなる。
2年前にマギーを倒した際には右腕にライフル・左腕に物理ブレード・左肩にEN兵器(パルスマシンガン)を装備した、かつてこの世界に存在した機体を髣髴とさせる高機動型の軽量二脚に搭乗していた(他の隊員の機体名やエンブレムナンバー、設定資料集の記述から推察するに、この機体の名称は「R.I.P.4/J」であると思われる)。
K
見せてもらおう、お前の持つ力。
CV:たなか久美
死神部隊1番機。遠距離からの攻撃を得意とするスナイパーで、作中最初に姿を現す死神部隊の隊員。
EGFのUNAC部隊の数に圧倒される主人公の前に現れ、狙撃によるアシストで主人公の窮地を救う(ちなみにわざと攻撃してある程度ダメージを与えると主人公を「狂犬」と呼びつつ撤退する)。
その後主人公の前に再び現れ、「候補者」と認定された主人公の力を確かめるべく戦いを挑んでくる。
AC戦では一対一の決闘を好む傾向にあるらしく、「D」とは違いUNACなどは使わない。
D
俺は手段を選ぶ気はない。これが使命だからな。
搭乗機体 | エンブレム | エンブレムナンバー |
R.I.P.2/D(ガチタン) | 鎌を持つ二本尻尾の獅子 | S/N:02 44446-D |
CV:木村雅史
死神部隊2番機。「K」とは対照的に現実的かつ必勝可能な戦術を好み、複数のUNAC XXXを引き連れての集団戦法を得意とする。
ヴェニデのタワー防衛戦においては、僚機のエイリークが撃破され孤軍奮闘していた主人公の前にUNACを率いて増援として現れ暴走したUNAC部隊を撃退した(「K」同様この状況でも撃破する事も可能だが、その際には「撤退する」と発言しながらも機体はそのままとなる)。なお暴走UNAC部隊が侵攻してきてからすぐに参戦しなかったのは、主人公とエイリークのどちらが「候補者」であるかを見極めていたため。
その後のミッションにおいて「K」と同じく敵対し、「K」との決闘後にUNACを引き連れて疲弊している主人公を強襲する。
N
恐れるな。死ぬ時間が来ただけだ。
搭乗機体 | エンブレム | エンブレムナンバー |
R.I.P.3/N(近接特化軽量二脚) | ハルバートを持つ三本尻尾の獅子 | S/N:03 26955-N |
CV:間宮康弘
死神部隊3番機。ショットガン・ヒートロケット・レーザーブレードを用いた接近戦を好む。
輸送ヘリの護衛任務中の主人公を襲撃するも、返り討ちに遭い撃墜される。
同部隊初の脱落者となり、空席となった3番機の座は「M」に譲られる。
交戦直前の台詞から、主人公と戦闘するまでに27人の「候補者」を倒してきたことが窺える。
他のメンバーと違いサブミッションで登場するうえに、複数のミッションをまたいで登場する訳ではないため同部隊のメンバーの中では若干影が薄い。
M
搭乗機体 | エンブレム | エンブレムナンバー |
R.I.P.3/M(中量二脚) | 花を持つ獅子 | S/N:05 60001-M |
死神部隊3番機の後任。
詳細はこちらを参照。
UNAC XXX
死神部隊が使用するUNAC。主に「D」が引き連れている。
極端なオペレーションパターンは採用しておらず、行動はUNACとしては標準的なもの。
TE防御型コアを搭載した中量二脚型で、暴走UNAC撃破の援軍として現れた際にはバトルライフルとパルスガンを、主人公を倒すべく敵として現れた際にはバトルライフルとガトリングガンを装備していた。
関連タグ
戦いはいい。私には、それが必要なんだ。
エースコンバットインフィニティ:主人公が属するボーンアロー隊がTACネームリーパーに由来する死神部隊と名乗る台詞があり、イベント報酬としてデザインエンブレムも登場している。
ネタバレ
注意!!
↓
戦いの中にしか、私の存在する場は無い
好きに生き、理不尽に死ぬ
- 死神部隊の目的
彼らの目的は「黒い鳥」、即ちイレギュラー足りえる可能性のある人間を見つけ出し、自らの手で殺す事である。
時としてその候補者を助ける素振りを見せるのも、自らの手で殺す目的を他者に邪魔されないようにするための一種の囲い込みである(理由は不明だが、彼らが支援に来る際はいずれもUNACを相手にするミッションとなっている)。
最終的に選定された53人の「黒い鳥」候補者のうち51人が彼らの手にかかり死亡している。
- 正体
かつてこの世界を支配していた巨大な権力機構には驚異的な戦闘能力を持った天才が存在し、彼らは常人には乗りこなすことすら不可能な特殊な兵器を操り、世界のパワーゲームの中心的存在となっていた。
だが一方で彼らはその強大な個の力によって、権力機構によるコントロールを逸脱した際のリスクを危険視される存在でもあり、その何人かは実際に権力者の支配下から逸脱し、世界に甚大なるダメージを及ぼす騒乱の源となった。
権力機構は天才の持つ強大な個の力を完全にコントロールするべく、「管理可能な天才を人工的に生み出し量産する」という計画を立案した。
この計画は「先天的に優れた戦闘適性を持つ人間」の存在を前提としており、その能力の人工的な再現と安全な量産、そして完全なコントロールの実現を目的としていた。
この計画においてはいくつかのプロジェクトが実行されており、前作ACVに登場したゾディアックの人間を機械的・薬学的に強化する「デザインド」もその計画の一部であった。
死神部隊の構成員はデザインドと、クローニングによって管理可能な天才を量産する「カルティベイター」という2つの計画を組み合わせ立案された「ファンタズマ・ビーイング」という計画によって産み出された「人間の意識を電子化してACに組み込んだ物」であり、肉体を持った人間ではない。
電子化される際のベースにはかつての名パイロットのクローン、その中でも優良な個体が使用された。
電子化の後に好戦的な性格への思考パターンの矯正が施されており、元の人格が完全に保存されているとは言い難い状態になっている。
- 末路
果て無き闘争の末の破滅を望む「財団」と手を組み、バックアップを受けて活動していたが、自らが見出した傭兵によって部隊は壊滅し、財団を名乗る人物も姿を消した。
しかし部隊壊滅後も財団らしき人物の依頼により、傭兵による臨時編成の死神部隊が各地の戦場で姿を見せている。