F21CSTORK
えふにじゅういちしーすとーく
ACVの世界におけるミグラント達の主な移動手段で、機体の腹の下にACを露天懸架し、ロッキングアームとワイヤーを解放してACを投下することも可能。ちなみに「STORK」は英語でコウノトリのこと。
コクピットは2人乗りの複座式だが、そこまで広くはないようで、大声を迷惑がったり、同乗者を蹴飛ばすシーンがある。また操縦者の片割れがいなくなってからも残ったもう片方が1人で問題なく操縦していることから、システムが複雑だったり、担当機能が分担されたりしているわけではないようで、1人でも十分な操作や周囲への指示は可能な模様。
胴体の左右にエンジンを載せた大型のコンテナブロック(このうち左側のコンテナ正面部には、パイロットや所属勢力のエンブレムが描かれている)と、そこから直についた2つのプロペラが特徴で、テイルローターはない。多少強引でも実在機の中から当てはめるとするなら、主翼の代わりにコンテナが付いたオスプレイといったところか。
着陸の際には機体下部の四隅にある足を展開するが、コクピット付近に位置し、機体によっては防御用の装甲板を展開することから確認しやすい前方の足に対し、後方の足はコンテナ下部に反転して収納されるため、飛行中は確認できない。
風防のデザインは角ばった装甲とガラス張りの丸いキャノピーの2種類があり、主流は前者のようだが、プレイヤーがお世話になるのは後者。
なお後述するコンテナからのミサイルの影に隠れて目立たないが、一応武装としてコクピット下部(前足の間)部分には小型のガトリングガンも搭載されている。
ある程度カスタマイズは自由にできるらしく、後述のように派生機や個人仕様による差異が多い。
防御属性ごとにKE(Kinetic Energy:運動エネルギー)、CE(Chemical Energy:化学エネルギー)、TE(Thermal Enelgy:熱エネルギー)防御型が存在し、このうちTE防御型のみコクピットがキャノピー仕様になっている。またKE防御型は風防タイプと装甲タイプがあり、前者はV、後者はVD時代の主流機体となっている。ちなみにCE防御型とKE防御型の違いは、コンテナの爆発反応装甲(?)と、目立たないが前足の装甲の有無。
Vでは領地戦(オンライン対戦)においてヘリの破壊or護衛が目的のミッションが存在したが、本来ならスキャンモードで有効な属性を確認し、それに切り替えて攻撃することを想定されていた中、開始と同時にオーバードウェポンを発動し、直行したヘリに攻撃する「ヘリ特攻(略してヘリ凸)」がいつしか主流になっていった。結果アップデートでオーバードウェポンの使用で起こるリスクや負担が増加され、VDでも引き継がれた。
MoH運用機
Vに登場。作中ではロザリィとリーガン(共にMoH関係者)が搭乗するほか、オープニングに登場する機体。コクピットはTE防御型同様のキャノピー仕様で、エンブレムはロザリィが茨でできたハートで、リーガンはMoHのマーク。
敵ユニットとして対峙することがないため、防御特性は不明だが、オープニング・イベントムービー共にスナイパーキャノンの一撃で撃墜されているシーンがある。
ちなみにロザリィ機のコンテナはACのパーツや銃弾を積み込んだ簡易のガレージになっており、ストーリーミッションでは特定ポイントで呼び出せばアセンブルの変更や残弾の補給をしてもらえる。ただしチャプター01開始前のムービーで「タダ働きとか死んでも無理だから」と語っているように有償かつ呼び出すごとに必要なガレージポイントが増額されていくため、後先考えずに行き当たりばったりで何度も呼んでいると残金が枯渇してしまい、呼び出しても「あんたお金ないんじゃん?おねーさんなんにも出来ないなー」と相手にされなくなってしまう。
アンジーの機体
Vに登場。ゾディアックの機体の運搬及び指揮に使用されるが、アンジー自身の特殊性から複数機が同じ戦場に投入されることもある。
POLARISの機体名と同じく北極星のエンブレムが描かれている。
武装はKEタイプのミサイルのみだが装甲は非常に強化されており、KE防御に偏っているとはいえAPは非常に高くオーバードウェポンを用いない限り撃破は非常に難しい。そのためかNo.2と対峙する際は味方から「支援をしてくるヘリを優先して潰すように」と指示が入るのだが、大抵は諦めてACに狙いを変える人が多い。一応ACを撃退してもクリアにはなるが、「撃墜したはずのヘリが再度登場する」展開の方が正史らしいので、やはりヘリ撃墜が本来のルートな模様。
ファットマンの機体
上記のMoH運用機をベースに、エンジンブロック側面に一回り小さな五角柱のユニットが追加されており、下面にはミサイルもしくはロケットランチャーと思しき武装を懸架しているが、作中ではどれも使用されていないため、詳細は不明(そこ、声が同じだからって「師匠は生身で十分」とか言わない)。また本体下のロッキングアームも連鎖稼働式に改良されていて、ワイヤーが下がりユニットごと宙吊りになった後、ロックしていた留棒が前方にスライドしてACが解放、投下される仕様になっている。エンブレムは自身の通り名と、機体名およびそれが由来の運び屋の通称「ストーカー」にひっかけてか、丸々と太ったコウノトリが描かれている。
Jの機体
死神部隊の機体の運搬及び指揮に用いられ、こちらも同じ戦場に複数機投入されている。
エンジンブロック下面にキャノンやランチャーの様な武装を多数備えているが、敵ユニットとして対峙する事は無いため、防御特性とともに詳細は不明。
財団の機体
フレンチクルーラーことGREYLOTUS戦後、マギーを迎える際に登場(PVでも該当シーンが終盤にチラッと映っている)。全体が青く塗装されていて、なぜか3機も登場し、着陸しているファットマンの機体を威圧するかのように取り囲んでいたが、その意図は不明(ある意味前述のJと同様の存在であることの暗喩だったのかもしれない)。
B-44 ROKH
Vに登場。コンテナにミサイルランチャーとナパーム弾投下機を搭載した機体で、前足の装甲版に加え、コクピットの装甲も追加され、防御面も強化されている。登場ミッション次第ではある程度ダメージを与えると、装甲が破損することもある。ROKHはアラビアンナイトのシンドバッドの冒険に登場する伝説の巨大怪鳥、「ロック鳥」のこと。
GEIER A-448/L
VDに登場。コンテナにミサイルと爆弾を積んで武装したタイプ。これを含め、VDに登場する派生機は全て機体名がドイツ語由来で、装甲タイプのKE防御型がベースになっている。ちなみにGEIERはハゲワシのこと。余談だが、ハゲワシは英語だと「Vulture」で、こちらはVでBGMのタイトルに使われている。
実際にプレイした人や動画を見た人にはMISSION:03 "RUSTING STEEL"に登場するヴェニデの指揮官が乗っている機体といえば通じるか。ちなみにこの指揮官、PVでもロッテンフライ登場前の「我々が先に決める~」やエイリークがやられた後の「傭兵というのは~」など地味に出番が多く、直前に登場したEGFのヘリ部隊に撃墜される(ゲームでは撃墜後にヘリ部隊が登場する)最期のシーンまである。
ADLER A-448/L
VDに登場。GEIERのAP強化型で、装備や他のステータスはそのまま。ADLERは鷲のこと。
SPECHT A-448/C
VDに登場。コンテナ下部にオートキャノンを装備したタイプ。SPECHTは「キツツキ」のこと。
SCHWAN A-448/C
VDに登場。コンテナ下部にレーザーキャノンを2門装備しているタイプ。発射感覚が短く、しかも弾速に優れているため、非常に危険。SCHWANは白鳥のことだが、字面が英語の「swan」に似ているため、そこから連想できる分他のに比べるとまだ意味を推測しやすいかもしれない。
EGFのヘリ部隊
VDに登場。前述のヴェニデ指揮官が乗るGEIERを撃墜後、UNACを連れて登場。投下後はそのまま姿を消すため、直接対峙することはない。ちなみにPVでは、前述通り何故か出番が前後しているほか、罠にかかったこちらを見下す隊長のセリフが完全にカットされている。
シリウス・エクゼクティブス隊長機
VDに登場。MISSION:05 "SECRET GAME"冒頭の「被弾した! 被弾した!!」でお馴染のシリウス隊長が乗る機体。機体そのものはベーシックなKE防御型で、エンブレムの有無を除けばアンジーの機体とカラーリングも大差なく見えることから、グラフィックを流用したのかもしれない。余談だがPVの頃から「『被弾した』が『左下』にしか聞こえない」とも言われた(奇遇にも画面左下から攻撃されている)ほか、直前のセリフはPVだと「振り切れない!」だが、本編では「傭兵!こっちだ!!追撃されている、早くしてくれ!」に変更され、「ダメだ不時着する!!」に続く。なお出番は一瞬しかないが、シリウス・エクゼクティブスはMoHが基礎となったことからか、救援にきた部隊の機体として上記のMoH運用機に似た仕様の機体も登場している。
護衛対象のヘリ
MISSION:05-6に登場する、勢力不明の機体。カラーリングはヴェニデ指揮官のGEIERに似ているため、同型機と思われる。敵襲の中「トラブル」と称して悠長なほどに(実際死神部隊が現れ、マギーから苛立たし気に怒鳴られても、苛立つどころか慌てすらせずに撃破を求めた)離陸を引き延ばしていたため、敵が全滅してやっと飛び立った際はマギーから疑いを向けられていたが、資料集によれば実際襲撃してきた死神と内通していた模様。余談だがこの機体とシリウス隊長機はプレイヤーが攻撃することも可能。おそらく誤射への注意として一種の緊張感を持たせるための仕様と思われるが、ネタ的にわざと攻撃する人もいる。当然攻撃し過ぎて破壊すればミッション失敗だし、ボコボコにやられたところを乱戦中などで見過ごした敵にちゃっかり仕留められる危険もあるため、仮にもクリアするつもりならお遊びとしても程々に。
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