「貴方、今ほっとしましたね」
「私はただ 誰かの苦悶の声を聞きたいだけ」
「腹を刺す覚悟も無いのなら、強盗などしなければ良いのです」
CV:梶裕貴
この記事には単行本21巻までのネタバレを含んでいます |
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概要
《猟犬》隊員。元は犯罪組織の幹部で六年前に隊長の福地から勧誘された。目が見えないが、そのかわりに他の五感が発達しており、発汗、体温、筋肉の音などを感じるようになった。
プロフィール
年齢 | 不明 |
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身長 | 181cm |
体重 | 不明 |
座右の銘 | 鐵腸ぶっとばす |
長所 | 耳がいいとこ |
短所 | 目が見えないとこ |
今欲しいもの | なぶり殺しても罪に問われない犯罪者 |
最近一番笑ったこと | 隊長に静かに近寄られてくすぐられた |
人物
誰にでも丁寧な口調で話す物腰の穏やかな人物。しかしその本質は他者の不幸を心から喜ぶサディスト。作中でも「法の名の下に人を傷つけ追い詰め破滅する音が聞きたいだけ」と発言しており、自らを社会悪だと認めている。探偵社がテロリストとして行ったこと(ということに改変されている)に対しても、自分と趣味が合うとして共感していた。
上記の能力によって他者の心理状態を把握できるのもあり、他人を心理的に追い詰めることを得意としており、その際に態と相手を少しずつ追い詰めていくようなやり方を好む。犯罪者相手にも制圧した後に見逃す代わりに自分の腹を刺すように言うなど、その性格は黒幕としての正体を自ら明かした福地から「こちら側」として協力を要請したほど(そもそも福地はこの時のために条野を仲間にしていた)。
しかしそんな性格も六年間の猟犬としての行動で大きく変わっており、上記の福地からの勧誘も「無辜なる民を守ることと比べれば誰かの悲鳴など無音に等しい」として断り彼に反旗を翻した。
一度は福地の首元を切りつけるも雨御前により、時を戻され無かった事にされてしまう。自身では福地には勝てないと初めから判っていた条野は「他の猟犬メンバーに探偵社を陥れたのが福地である事」を伝えようと自身の異能力で逃走を図ろうとするも、吸血鬼化されていた芥川の空間断絶によりドアの隙間からの逃走は失敗する。続けて、エアコンの排気口に逃げようとするも福地により既に対策されており、自身の体を粒子化から実体に戻した矢先、雨御前の多数の刃に貫かれてしまう。そして、怯んだ際に芥川に噛まれてしまい倒れてしまう。
しかし条野は保険として、たまたま空港で出会った探偵社と関わりを持っているある少女に福地の正体を撮影させることに成功した。
彼女に接触した際にメモを渡しており「探偵社ノ無実ヲ信ズル者 何者ニモ気付カレズ 私ノ歩ヲ尾行セヨ」との伝言を残していたのだった。それに条野は福地こそが立原の言っていた真の黒幕という事を確信は無かったが薄々勘付いていたとも語っていた。
つまり、福地との勝負には負けたが条野の作戦は成功したとも言える。
異能力
『千金の涙』(モデルは実在した戯作者・条野採菊が書き下ろした歌舞伎の脚本「千金の涙」より)
自身を微粒子の群れに変化させ操る能力。
自身とその所有物を微粒子大、つまり約20μmほどの群れに変化させる。空調の導管など、空間自体が断絶でもされていない限り、僅かな隙間から侵入が可能。また、銃や刃といった物理攻撃をほぼ無効化する一方、表面積が大きくなるため炎などを使用する攻撃とは相性が悪い。しかも、一定以上微粒子を失ってしまうと元の身体に戻れなくなるというリスクも抱えている。