概要
型式番号RGM-79HC。地球連邦軍の少数量産型モビルスーツ。
ジムをベースとして開発された熟練パイロット向けの機体の1つで、その名の通り防衛任務を主目的とした改装が施されている。
機体本体は、同じく熟練向けに開発されたジム・スナイパーカスタムと大差ないものの、艦隊や軍事拠点を防衛する目的で、MSの全高に匹敵する巨大な盾「ガーディアン・シールド」を装備しているのが最大の特徴。このガーディアン・シールドは、4種の合金の5層構造に対ビームコーティングが施され、その上前面にバルカン砲を2門備えており、機体が盾に隠れた状態でバルカンによる攻撃が可能。無論、防御力も折り紙つきであり、一説によると敵艦からの砲撃をも防いだという。
汎用性の高いスナイパーカスタムをベースとしたこともあり、この他にもジム系カスタム機用に再設計されたE-2ビーム・スプレーガンを腰部に2丁、近接格闘用としてボックスタイプのビーム・サーベル・ユニットやビーム・ダガーを装備している。頭部のバイザーには複合センサーを搭載し、左基部に2本のロッドアンテナを備える。
この機体は扱いが難しく、比較的練度の高いパイロットにが手配されたこと、機体の防御力の高さ等の要因で、一年戦争後の機体残存数が多かった。
登場経緯
元々は『MSV』のジム・スナイパーカスタムのプラモデルの解説書に名前だけが登場し、画稿は存在していなかったが、2009年に『戦場の絆』への出演にあたって新規デザインされた。2010年には雑誌「ガンダムエース」の企画『MSV-R』において、大河原邦男による画稿が公開され、設定が追加された。
『THE ORIGIN』世界観におけるMSDでは、肩部バルカンがない、ビームスプレーガンが専用ではなくジムと同じもの、バックパックがビームサーベルをオミットしたRX-78-2と同型のものといった特徴の初期型が存在していたと設定され、MSV-R版はそこから更に改修されたものとされている。シールドなどにはCV-69のマーキングがあるが、これはジオン軍の大型戦艦ドロスのものである。あのドロスが連邦に鹵獲されたのか?それともジムがジオンに鹵獲されたのか(ならなぜ地球連邦軍のマークがあるのだろうか)完全に謎である。
ククルス・ドアンの島
MSD各種が登場する漫画版『ククルス・ドアンの島』に登場。
初登場時は専用のガーディアンシールドではなく通常の連邦軍MSが装備するシールドを装備、後にガーディアンシールドを装備している。
作中では近接格闘で凄まじい力を発揮して数に勝るジオン軍を一方的に蹂躙する強敵として存在感を示し、ア・バオア・クーの戦いでもヘビーガンダム同様に強敵として存在感を示した。
パイロットは不明。
ガンプラ
MSDシリーズとして1/144スケールのHGブランドで上述の初期型が発売。
後にMSV-R版に近づけたデザイン(肩部バルカン、専用ビームスプレーガンなど追加)された「E-2ビームスプレーガン装備仕様」がプレミアムバンダイで受注販売されている。
なお、余談だが『ガンダムビルドダイバーズ』の「ナデシコアスロン」にてMSV-R版のガンプラが登場している。
関連イラスト
関連項目
ジム(MS) ジム・スナイパーカスタム ジム・インターセプトカスタム
ペイルライダー・デュラハン…本機のシールドを流用している