概要
ティターンズ・テスト・チーム。通称T3。
ティターンズの権力拡大に伴って戦力増強を目的としたティターンズ専用の新型機の開発を行う「TR計画」遂行の為に発足された技術試験部隊。
コンペイトウ(旧ソロモン)を拠点とし、同施設を母港とするアレキサンドリア級「アスワン」を母艦とする。
ブラック・オター、チャッピー、フリージアンの三小隊で構成され、試作機のテストは主にブラック・オターが担当する。
ティターンズに属する名声と新型機を優先的に与えられる名誉から連邦軍の一般将校から煙たがられる事も少なくはないが、実際には信頼性の低いテストパーツでの実戦を強いられる激戦区である。
それ故に、実戦小隊はティターンズの中でも優秀だが失っても問題の無い人員で構成されており、スペースノイドであるエリアルドや日系人であるカールがこの部隊に配属されたのもそういった理由が上げられる。
ジャミトフ直属の極秘部隊「ブラックヘアーズ」は、独自の漆黒のカラーリングを用いているが特殊任務を行う秘匿性の高い部隊である事から部隊偽装の為にT3部隊のエンブレムを用いている。
任務において集められた運用データは蓄積され、た強化人間人格OS「BUNNyS」の開発に用いられているの全く無関係という訳ではない。
主なメンバー
- エリアルド・ハンター
本作の主人公。
地球至上主義を掲げるティターンズでは稀なスペースノイド。階級は中尉。
真面目で正義感が強いが、同時に甘さと純粋さも併せ持つ。T3部隊マーフィー小隊(ブラック・オター小隊)へ配属され、ティターンズの掲げる正義と仲間を純粋に信じて戦い続けた。
小隊ではサブ前衛を担当。優秀なパイロットではあるものの、本人にその自覚は無い。
グリプス戦役後はティターンズ時代に犯したとされる四つの罪状により、軍事裁判にかけられることになり、コンラッド・モリスがその弁護にあたる。
- カール・マツバラ
エリアルドの同期であり、良きライバルである戦友。階級は中尉。
白人主体のティターンズでは珍しい日系人であり、髪は気分によって染めている。
明るく素直だが少し皮肉屋の気質があり、一見悩みなどない軽い人物に見えるが、内心ではしっかりと物事を考えている。
小隊では長射程火器を用いて後衛を担当。ハイザックなどジオンスタイルの機体に対して不満を漏らす事も多かったものの、次第にその性格の良さを認めていく。
なお、ヘイズルなどTRシリーズに描かれているウサギをモチーフにしたエンブレムは彼の手によるもの。
- ウェス・マーフィー
T3部隊所属のマーフィー小隊の隊長。階級は大尉。
一年戦争終盤のチェンバロ作戦で初陣を飾り、デラーズ紛争でも活躍した歴戦の勇者。
ティターンズ設立以前にはエイパー・シナプス大佐の直属の部下だった経験があり、シナプスがデラーズ紛争の全責任を負わされ処刑されたことに強い不満を持ち、それがきっかけでT3部隊に回されてきた。
ウサギ好きという意外な一面があり、ネザーランド・ドワーフの「ピーター」をペットとする他、小隊の部隊章にはウサギを元にしたデザインを選んだ。
沈着冷静な性格の指揮官であると同時に扱いづらい機体の性能をフルで引き出すほどの卓越した操縦技術を持つエースパイロット。小隊では前衛を担当する。
- オードリー・エイプリル
マーフィー小隊の紅一点。階級は中尉。
エリアルド達より2年先輩で、時にはエリアルドたちを叱責するなど、前向きで意志の強い性格をしている。器量もよく、カールからは美人と評される一方でメカ・フェチの一面があり、メカニック達からも一目置かれている。
動物が嫌いで、マーフィーが部隊章にウサギのデザインを提案した際には最後まで反対した。
マーフィー小隊では4番機を担当するが、部隊発足当初は予備要員としてアスワンで待機し、オペレーターを担当することが多かった。
情報通でゴシップやアングラサイト等を漁る事もある。
マーフィー小隊の保有兵器
- ジム改高機動型…2機、1機は物語開始時点で後述のジム・スナイパーⅢに改装されている
- 高機動型ガルバルディβ
- ガンダムTR-1[ヘイズル]…1号機、後にヘイズル改へ改修、大気圏飛行用装備「イカロスユニット」等を装備した
- ガンダムTR-1[ヘイズル2号機]…予備パーツ用のジム・クゥエル(アーリー・ヘイズル)を改修した追加配備機でアドバンスド・ヘイズル、ヘイズル・アウスラと更に改修を重ねていく
- ハイザック先行量産型…バイザックTR-2[ビグウィグ]のコアユニット
- プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]…宇宙用として配備された後に大気圏内容に改修されている
- ロゼット…ロゼットTR-4[ダンディライアン]のコアユニットとして配備された後に強化陸戦形態に改修されている
- ギャプランTR-5[フライルー]…1号機、ギャプランTR-5[ファイバー]のコアユニットとして配備された後に[フルドドⅡ]を装着した[フライルー・ラーⅡ]となる
- ギャプランTR-5[アドバンスド・フライルー]…追加配備された2号機、フライルー・ラーⅡとは別の強化パーツを装着した仕様
- Gパーツ[フルドド]…2機配備、ガンダムTR-1とドッキングすることで[ヘイズル・ラー]となる
- ガンダムTR-6[ウーンドウォート]…小説では[アドバンスド・ウーンドウォート・ラーⅡ]1機のみの登場、コミカライズでは2機揃った最終形態[インレ]として完成していたが下半身の[ダンディライアンⅡ]側を出撃前に喪失し、[ファイバーⅡ]ユニットもヘイズル・アウスラに装備させたためコアユニットのアドバンスド・ウーンドウォート・ラーⅡのみの登場なのは変わらず