概要
初出は『SDガンダムGGENERATIONギャザービート』。
ソロモンの亡霊による襲撃でニュータイプ専用機に触発された地球連邦軍が開発した試作機。
新造機ではなく、ジムコマンド(或いはジム・トレーナー)を元にした実験改修機体。機体のコードも「RGM-79RAR」とジムの派生機であることを示すものになっている。
ボールを改造した攻撃ポッドを両肩部に配し、ジオン軍のニュータイプ専用MS/MAのようなオールレンジ攻撃が可能。
……に見えるが…………
実際のところ・・・
実は攻撃ポッドのコントロールはレーザー通信による手動操縦であり、サイコミュの類いは装備されていない。要するにガンダムNT-1と同じく名ばかりのNT専用機と言う事である。一応アレックスはサイコミュが無い代わりにNT(それも全盛期のアムロ・レイ)の反応速度に追従できるようにしてあったので完全な名ばかり機体とは言い難いのに対し、こちらはそれすらもない完全なハリボテである。
機体操作とポッド操作を分業する為複座式となっているが、作品によってはボール部分にそのままパイロットが乗っていたりもする。
※その場合は三人乗りとなる。
当時の連邦軍ではサイコミュの本格的な研究がまだ行われていなかったが、「連邦にもニュータイプ用機体を建造する技術がある」とジオン軍に思わせ技術的優位を崩させるための欺瞞的な機体である。
ただボール部分にはビームライフルが二門ずつ装備されており、本体のブルバップマシンガンと合わせて火力は高い。またスラスター増設やチョバムアーマーの採用など、全体的な性能はベース機体に比べ大きく向上している。
しかし開発が難航したために1号機ロールアウト前に戦争は終結した。戦後、連邦軍はジオン軍のNT研究所フラナガン機関からサイコミュ技術を接収した事で本機の存在意義は失われてしまった。
だが宇宙世紀0084年に連邦軍の一派である武装勢力「シン・フェデラル」が使用したと言われる。
初出のギャザービートではベルナルド・モンシアが得意気に乗ってくるが、アルフ・カムラに飛ばしているのは単なる無人機とあっさりネタばらしされている(モンシア以外が乗っているのかは不明)。入手はワンダーウェーブで赤外線通信を行ってPS版『F』と連動させる必要があり、プレイステーション側にもポケットステーションが必要。2ではユウ・カジマがテストパイロットとして乗っている。こちらでは入手可能。
アドバンスでは、ムウ・ラ・フラガの乗機として登場している。
関連タグ
SDガンダムウォーズ:本機が発表される以前のこのゲームに本機に酷似したジムトレーサーと言う機体が登場する。