概要
ジムをベースに、地上拠点の奪還を任とする空挺部隊用に開発されたモビルスーツ。型式番号RGM-79V。
高高度からの強襲・奇襲を行なうために、胸部と背部ランドセルに計6基のスラスターを増設。それにより高度6,000mからの空挺降下が可能となった。また、スラスターのフル稼働により最大400mのジャンプ飛行が可能で、任務完了後の輸送飛行隊への帰還にも用いられる。
指揮官機や誘導機の頭部左側面にはマーカーポッドが装備されており、ミノフスキー粒子散布下でも空挺降下の誘導を行えるよう赤外線や発光といった電波以外の複数の信号を発信する。他の機体は頭部右側面のセンサーポッドと顔を覆うバイザーを装備してそれを受信する。
初期生産型として、既存のジムを改修した12機が製造され、第2次・第3次生産分とあわせ、88機が生産された。
武装は基本的にはジムと同じだが、MSD版ではジム・ライトアーマーのビームライフルをベースに開発された専用ビームガンが追加されている。
バリエーション
ジム・ナイトシーカーⅡ
型式番号RGM-79LV。
ジム・ナイトシーカーの配備部隊のパイロットの要望により、通常のジムより機動性能が勝るジム・ライトアーマーをベースとして製造された機体。
ベース機の機動性を生かすために、爆発ボルトによる追加スラスターの排除機能が追加されている。この排除機能はその後ジム・ナイトシーカーにも施された。
ジム・ナイトシーカー(0090年時点)
漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場。
連邦軍の特務部隊「ナイトイェーガー隊」の搭乗機。
宇宙世紀0089から稼動している機体である為にジムⅡがベース機とされており、腰部側面にビームダガーを装備する。
なお、隊長のヴァースキ機はジムⅢをベース機とし、フェダーインライフルとハイザック用シールド、奥の手としてハンブラビなどが携行した海ヘビを装備する。
型式番号は変わらずRGM-79V。本来なら「RGM-86RV」とされる筈だが、グリプス戦役などの「軍内部の内紛」の後、特務の関係上、味方機のIFFすら欺瞞する目的であえて型番の変更を行わなかったのではないかと推測されている。
宇宙で運用する際には開発中の最新鋭機の頭部及びバックパックを流用したアップデートが成された。
ガンプラ
また、2024年6月25日にジム・ナイトシーカーⅡもプレミアムバンダイ限定でキット化された。