概要
正式名称は、M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器。
名称は独語で「死の恐怖(Todesschrecken)」の意。
主に、C.E.73年代の地球連合軍のモビルスーツに採用されているCIWS(近接防御機関砲)。改修機なども75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」から換装されている場合もある。なお、初採用自体はC.E.71年9月頃に開発されたダガーLであり、その少し前に開発されて105ダガーに採用された40mm口径近接自動防御機関砲「イーゲルシュテルンⅡ」から即座に次期CIWSの座を奪い取っている。
イーゲルシュテルンに比べて6分の1という小口径だが、弾芯や炸薬の改良などによって威力の低下は2分の1に抑えられている。さらに、小口径化に伴うスペースの余裕から装弾数は増加しており、総火力はイーゲルシュテルンから3倍の向上と言える。
用途はイーゲルシュテルンと同じく、ミサイルの迎撃や近接戦での牽制に用いられるが、ザフト製汎用MS特有の重装甲(非フェイズシフト装甲)に有効打を与えられなかったイーゲルシュテルンの反省を踏まえて、対MS用よりも対人・対車両用(所謂、ソフトスキン対策)にリソースを割いている。このことからトーデスシュレッケン(死の恐怖)と命名されるに至る。この口径と同じ装備としてダガーの足の甲へ搭載された"12.5mm対人機関銃"が存在しており、CIWS(近接防御機関砲)で発展させた形となる。
『FREEDOM』では、暴徒と化したブルーコスモスの機体がオルドリン自治区を防衛するMSへの攻撃で使用しており、ビームサーベルが届くほどの近距離からジンの胸部めがけて連射、胸部装甲の表面を抉り取り、遮ろうとした左マニピュレータや頭部カメラを破壊して転倒させた。
主な採用例
派生モデル・関連モデル
M2M5D 12.5mm自動近接防御火器
オーブ国防軍で採用しているトーデスシュレッケンの海外輸出仕様。オーブ国防軍向けなため独語で「死の恐怖」を意味するトーデスシュレッケンの名は外されてしまった。
主な採用例
- MVF-M11C ムラサメ
- MVF-M11C 偵察型ムラサメ
- MVF-M12A オオツキガタ
- ORB-01 アカツキ
M2M5DE 12.5mm自動近接防御火器
C.E.75年代に運用されているM2M5D 12.5mm自動近接防御火器の改良モデル。
オーブ国防軍(厳密にはモルゲンレーテ社)が独自に改良したものなのか、連合系企業が正規に改良したものなのかは不明である。
主な採用例
12.5mm対人機関銃
ダガーの足の甲へ搭載された対歩兵・対戦車用の機関砲。運用コンセプトを踏まえると、発展型である本装備こそイーゲルシュテルン(死の恐怖)を体現しているとも言える。
余談
- 名前の「トーデス(Todes)」はカラミティの武装"トーデスブロック(Todeselock)"の「トーデス(Todes)」と同じ。
- 『DESTINY』にてインパルスが「MMI-GAU25A 20mmCIWS」を近距離から連射してダガーLのコックピットをハチの巣にしており、小口径でも近距離から撃ち込めばMSの装甲相手に十分有効なことは描写されている。