機体データ
型式番号 | GAT/A-01E2(GAT/A01-E2との異説あり) |
---|---|
全高 | 17.81m |
重量 | 80.70t |
装甲材質 | ラミネート装甲 ※ |
動力源 | バッテリー |
所属 | 地球連合軍(大西洋連邦) |
パイロット |
|
※:コクピットブロックやエンジンブロック等のバイタルエリアに限定される。
概要
GAT-01A1 ダガー(105ダガー)をベースに、「GAT-X103 バスター」の機体データを組み込んで開発された砲撃戦・後方支援用制式量産MS。
当初、GATシリーズの量産機を開発する際の方針の1つとして『105ダガーに装備可能なストライカーパックシステムの開発』が進められていた。
その過程で、バスターの砲撃能力を参考にした砲撃戦用ストライカーパックが検討されるものの、砲撃戦MSには更なる高度な性能を求められる事になる。
性能を追求していく内に、105ダガーの性能とストライカーパックを組み合わせるだけの運用には限界が見られ、砲撃戦MSとして求められた要求値を満たせなかった。
その後、開発の方針が変わりダガーをベース機としつつバスターガンダムの各装備を固定装備化する設計に変更され、以上の経緯を経て本機が開発される事になる。
なお、GAT-X131 カラミティ用の火器(シュラーク等)の搭載も検討されていたが、量産機としては火力過剰と判断され廃案となった。
射撃能力を高める為に、胸部周りにバスターと同等のセンサー類が増設されている。
背部はストライカーパックのプラグ部やスラスター類を廃し、バスターのバックパックを改良した専用バックパックを採用している。
バスターでの腰部に接続されていた可動式のアームは、専用バックパックへ接続する方式へ変更されている。その結果3連装ミサイルポッドを除きGAT-X103 バスターとほぼ同性能を獲得した。
105ダガーとの共有パーツも多く生産性にも優れていたが終戦間際の配備だったため、大戦中には少数が生産され大量生産されることはなかった。
C.E.72以降では、ランチャーストライカーや対艦攻撃・砲撃戦のストライカーパック「ドッペルホルン連装無反動砲」の量産が進められた為か本機の登場はほぼなくなった。
劇中での活躍
C.E.71年8月8日に開始された地球連合軍の「八・八作戦」の一環であるオーストラリアの「エアーズロック降下作戦」に初めて投入された。
中でも、レナ・イメリア中尉(後に大尉)機の軽快な機動とミサイル乱射による弾幕を有効利用した戦法は、正に彼女の異名である「乱れ桜」に相応しいものであった。
天空の皇女ではゴールドフレーム天ミナに無力化されている。
武装
220mm径3連装ミサイルポッド
両肩のミサイルポッド。バスターの半分である3連装方式に変更されている。
350mmガンランチャー
バックパックの右アームに接続されるレールガン方式の散弾砲。
複数の弾頭が用意されている。
94mm高エネルギー収束火線ライフル
バックパックの左アームに接続される大型ビームライフル。
大口径・高出力を誇り、当時の戦艦の主砲をも上回る高火力を持つ。
また、バスターと同様に二門を組み合わせて連結する事でサブジェネレーターを直結させ、より高威力の攻撃を可能とする。
- 連結時
対装甲散弾砲
ガンランチャーを前面に向け、収束火線ライフルを後に連結した広域制圧モード。
散弾ながら一発一発が艦艇の装甲を容易く貫通する威力を持ち、複数の目標に対して有効打となる。
超高インパルス長射程狙撃ライフル
収束火線ライフルを前に、ガンランチャーを後に連結した高威力・精密狙撃モード。
超遠距離のMSのボディや戦艦の中心を難なく貫徹する。
オプション装備
ES01 ビームサーベル
前腕部のハードポイントにオプション式のビームサーベルラックを装着しつつ、そのラックに各1基ずつ装備されている。ビームの色はストライクダガーと同じく黄色。
バスターには無かった近接格闘用装備で、同機の弱点で有った「格闘能力の低さ」をカバーする為に採用されている。
ハードポイントの規格が合えば、ダガーやハイペリオンGでも使用可能。
対ビームシールド
耐ビームコーティングを施したシールド。ジンの重斬刀を受け止める事も可能。
前腕部のハードポイントに装備する都合か、ビームサーベルとの選択式と為っている。
カラーリングは不明。
立体化
ガンプラ化はなされていないが、B-CLUBから「1/100 バスターガンダム」に組み込む事で1/100スケールのバスターダガーを再現できるレジン製改造パーツが発売されていた。
あくまで「再現」の為か、左右の可動式のアームはバスターガンダムの機構を使う必要がある。