pixivでは他のジンとの混同を避けるため、商品名の「モビルジン」タグも使われている。
諸元
概要
C.E.67年頃にプラントが開発し、ザフトに配備された初代制式主力機にして、コズミック・イラにおける世界初の汎用量産型MS。
直系の前駆であるジョージ・グレンの宇宙船に搭載された外骨格・補助動力装置の宇宙作業服「モビルスーツ」の機構を受け継ぎ、神経接合による操作や、機体各部に点在させたモーターを分散同期させ動作する電力駆動方式など後のMSの基礎となる部分は既にここで完成している。なお、叩き台として1人乗り(1人使い)のモビルスーツが選ばれたのは、プラントの人口が地球に比べて圧倒的に少なかったため、兵士のサバイバビリティを優先した兵器戦略の結果である。
他方で、機体の基幹となるボーンフレームとソフトウェアを除けば、工業部品は世界規格の有り触れたもので固めてあり(そもそも開発したザフトを擁するプラント自体が地球に工業製品を輸出する工場だった都合上、使用部品が同じだった)、解体すれば地球各国でもコピーモデルが簡単に作れるほど古典的な作りをしている。
一方、その操縦系統は高度な反射神経・運動能力・判断力・認識力が必要とされ、制御用ソフトウェアにはコーディネイターの神経接合しか想定していない扱いの難しいM.O.S.を採用する事により、コーディネイターにしか操縦出来ないという図式を作り上げ、戦争序盤においては敵対勢力へのMSの普及を回避した上で優位性を勝ち得ていた。しかし、このOSも地球連合軍やその依頼を受けたオーブ連合首長国(モルゲンレーテ社)により解析・改良が行われ、戦争後半(C.E.71年6月頃)にはそれを元に地球国家が各々の方法でナチュラル用OSとそれを搭載する量産型MSが多数開発され、さらにMS用のビーム兵器開発で地球連合よりも実用化が遅れたことも拍車を掛け、優位性がことごとく失われている。辛うじて残った利点は「同じOSであればコーディネイターの方が有利」くらいである。因みに、地球連合軍初のMSである初期GAT-Xシリーズには本機のOSをナチュラル用に中途半端に改造したものが搭載されていた(使い物に成ら無かった事から総じてコーディネイター用に再調整された)。
その機体コンセプトは戦法が成熟される以前のもので在った為、装甲・火力・機動性を両立した全領域兵器としてあらゆる戦局に対応する汎用性を付加されている。
当時連合軍のMBTにおける主兵装と成っていたリニアガンさえも至近距離でないと受け付けない防御性能を誇り、加えて運動性では圧倒しつつ各種装備は連合製の在来兵器を容易く葬る攻撃力を持ち得ていた。
その性能は「戦艦に匹敵する火力」「戦車に匹敵する装甲」「戦闘機に匹敵する機動性」とも形容され、開戦当時は地球連合軍のMAメビウスと1:3、ともすれば1:5(乗り手の技能によっては更にこれ以上)の戦力比を発揮し、G兵器が登場するまでシグー、バクゥと共に猛威を振るい、連合軍を一気に不利へ追い込んだ。
ザフト製MSとしては第一期の機体に辺り、プロトタイプの完成後1年足らずで開発され、応用機械工学やロボット工学を管轄するプラントのマイウス市にてC.E.67年から69年にかけて秘密裏に量産されていた。そして、C.E.69年のL5宙域の戦いにて軍事組織としてのザフトの公表と共に世界に公開、実戦に初投入された。その戦闘にて前述した戦果をあげたことから、連合軍の准将であるデュエイン・ハルバートンにその有用性を見抜かれ、G兵器の開発計画が持ち上がった。
当初は、地球侵攻やアップデート機種もこの機体をベースとしたバリエーションで賄うよう試案されていた。地上戦用のジンオーカーや装甲強化型のジンアサルトはその好例である。特に、偵察仕様や水中哨戒型といった派生機は一線で運用が続けられた。
尤も、単一機種を流用することでの性能限界から、オペレーション・ウロボロスの折に発表された第二期のMS群(次期主力のシグー、地上戦用バクゥとザウート、水陸両用機グーン、制空戦闘機ディン)は新規設計の機体と為っている。
その後のジンの扱い
『SEED』の時点では、第1次連合・プラント大戦の開戦から1年が経過し、第二期のMS群の一つとしてジンの上位機種・指揮官機であるシグーが発表されている。さらに、大戦の終盤(C.E.71年7月以降)ではザフトにおけるビーム兵器の実装に伴い主力機ゲイツが開発され、旧式化が進んでいく。その流れに対抗して、近代化改修を施して性能を上昇させたジンハイマニューバなどのバリエーション機やアサルトシュラウドなどの追加オプションが作られ延命策が施されたが、結局は制式な量産はされる事無く計画には至ら無かったとされる。
戦後であるC.E.72年時点(『ECLIPSE』)において、シグーやディンと共にテロリストやレジスタンスへ横流しされているなど「前大戦のそれも初期の旧型機」と呼ばれて扱いは散々たるもの。しかし、ジンのバリエーション機に関しては「汎用性を捨て、特定の性能に特化したジンは別物」と恐れられている。
C.E.73年時点では、第1次連合・プラント大戦による消耗とユニウス条約の「機体保有制限」による影響が大きく、2年程度ではザフトの正規軍が保有する主力機をゲイツ、ゲイツRもしくはザクシリーズへ置き換えることは叶わず(特に、C.E.73年前期に正式採用機が完成したザクウォーリアは間に合わない)、転換が進んでいない部隊も多く存在する(大西洋連邦のサンディエゴにあるザフト軍施設の警備隊など)。そのためか、ザクウォーリアなどの最新鋭機はザフト兵の士気高揚や地球連合への技術的な抑止力としてのプロパガンダの扱いで留まっていた。
C.E.73年11月から始まった第2次連合・プラント大戦(『DESTINY』)ではプラントの防衛隊の中に本機が数機配備、特にD型装備を中心に運用されており、共に旧式となったシグーも出撃している(PHASE-09『驕れる牙』参照)。さらに、同じC.E.73年11月以降を舞台とするOVA『C.E.73 STARGAZER』のエピソード2において、バクゥやガズウートと共に地球連合軍の施設を攻撃しているザフトの正規部隊が登場し、施設の救援に駆けつけたファントムペインに始末されている。
続くC.E.75時点(『FREEDOM』)でも、ジンシリーズはさらに旧式化が進んでおり、ファウンデーション王国をはじめ他国へと売却される骨董品の扱いになる。それでも第2次連合・プラント大戦の疲弊によりザクウォーリアの生産が追いついておらず、プラントの経済特区の警備に運用されている他、同作の最終決戦においてクーデターを起こしたジャガンナート率いる反乱軍の中でもジンが使用されている。
シリーズを通して主力の座を降りたことは一貫しているが、主力機であったC.E.67年から71年上旬までの間にその生産性の良さも相まって大量に生産された(他の主力機は開発スパンの速さの割りを食って長期的・継続的な量産が行えていない)ため数合わせとして最適な機体とされ、退役に関してはまるで話が無かったかのようにこき使われている。結果的に、C.E.69年から配備されてC.E.75年まで引っ張りだこなC.E.のロングセラーMSと言える。
武装
最初期のMSという事もあり、これらにはGATシリーズ等に見られる認証コネクタなどの安全装置が施されていない。その為他の機体の武装として流用されるのみならず、戦場で敵に奪われ使用されるといった事態が多発している。
MA-M3 重斬刀
ブロードソード状の近接格闘武装。
重さで叩き切る実体剣であり、メビウスやストライクダガーの装甲を簡単に切断できる威力を持つ。
但し刀身に耐ビームコーティング等は施されておらず、ビームライフルを受け止めたりビームサーベルと切り結んだりするは不可能。
しかし「切り開く」「楔の如く打ち込む」と言ったビームサーベルには出来ない使い方が可能な為、ストライクのアーマーシュナイダーにその影響が出ている。
MMI-M8A3 76mm重突撃機銃
ジンが使用するアサルトライフル。
ザフトの歩兵用制式アサルトライフルを基に、ジンでも扱えるサイズにスケールアップしただけの単純な構造。
セミオートとフルオートの切り替えが出来る。
M68キャットゥス 500mm無反動砲
戦艦や施設に対して使われる無反動砲(バズーカ砲とも)。
ジンのみならず、ザフトで制式採用された汎用機は基本的に使用している。
その他、アストレイ ブルーフレームも愛用している。
水中でも使用可能で、『SEED DESTINY』においてはミネルバ所属のザクシリーズがアビス迎撃に用いた。
M66キャニス 短距離誘導弾発射筒
要塞攻略用であるD装備に分類される大型ミサイル発射筒。
パルデュスとセットで使われる事が多い。
M68パルデュス 3連装短距離誘導弾発射筒
D装備の一つ。
脚部ハードポイントに装備される3連装ミサイルポッド。
M69バルルス改 特火重粒子砲
D装備の一つであるビームランチャー。
ザフトが開発した最初期の手持ちビーム兵器だが、実質は戦艦用として実用化されていた収束火線ビーム砲をそのまま携行装備にした様な代物。
両手で保持してかつ肩越しか抱えて撃たなければ使えないほど大型で在り、機動戦闘用としては取り回しが悪い。
また、ビーム投射に必要と為るエネルギーと粒子パックは後のGAT-Xシリーズの様な本体供給式では無く銃尻に備えたカートリッジ式である為、発射回数は三発程度と心許ない。
威力そのものも対ビームコーテイングを施したシールドに直撃を完全に防がれる程であり、少なくともCE71年時点のビーム兵器としてはライフルとさほど変わらない。
とは言えビーム故の弾速と熱エネルギーは在るので、D装備としてもっぱら要塞や砦を攻略する目的で使われる。
ザフトにおいては小型化の基礎研究もなされていたものの、MS用の後期携行装備としてはレールガンが予定されていた為に先送りと成り、ビーム兵器研究資料の漏洩によってGAT-Xシリーズのビームライフルが実用化。
MSの小型ビーム兵器実装には、後塵を拝す事と成る。
尤もバルルスで培われた技術は後にジャスティスのフォルティスやプロヴィデンスのユーキディウムに引き継がれており、完全に無駄には成らなかった様だ。
115mmレールガン シヴァ
後期用携行装備として開発されていたが、GAT-Xシリーズ奪取に伴い実現しなかった。
結局の所ヤキン・ドゥーエ攻防戦においてもジンやシグーは初期から使い続けられる重突撃銃を使用しているし、同時代最後発のゲイツに至っては携行型ビーム兵器を実装してしまった為、実現しなかったのも致し方なかったと言える。
自爆装置
ミゲルが機体の両腕が動作不能に成った為に使用。
PS装甲を持つストライク本体にはダメージは入らなかったが、吹き飛ばしている隙に無事脱出した。
バリエーション
ザフト
C.E.65年に黄道同盟によって開発されたMSの試作一号機。後述するプロトジンの原型。
開発自体はC.E.63年から開始されており完成に2年の歳月を費やしている。
また、同年に黄道同盟がザフトに改名した事からその名を冠している。
設定のみの機体で在り、明示的なデザインは存在しない。
YMF-01B プロトジン
C.E.67年にザフトが上述した試作一号機(ザフト)を改良する形で開発した史上初の実用MS。別名「プロトタイプジン」。詳細はリンク先参照。
TMF/S-3 ジンオーカー
ジンの砂漠戦仕様。詳細はリンク先参照。
UWMF/S-1 ジンワスプ
ジンの水中戦仕様。詳細はリンク先参照。
UWMF/S-1 ジンワスプ改
ジンワスプの改良型。
ZGMF-1017AS ジンアサルト
ジンの増加装甲『アサルトシュラウド』装備型。詳細はリンク先参照。
ZGMF-1017M ジンハイマニューバ
ジンの高機動型。詳細はリンク先参照。
ジンハイマニューバの再設計機。詳細はリンク先参照。
ZGMF-LRR704B ジン長距離強行偵察複座型
ジンの偵察型。詳細はリンク先参照。
ZGMF/TAR-X1 ジン戦術航空偵察タイプ
ジンの実験機の1つ。重力下での航空偵察任務の為、単独での飛行能力を付加されている。詳細はリンク先参照。
ZGMF-1017 ジン式典用装飾タイプ
儀礼用のジン。詳細はリンク先参照。
ZGMF-1017GR ジングラディエイター
ジンの陸戦高機動型。グラディエイターは「剣闘士」を意味する。詳細はリンク先参照。
YF-3A ジンフェムウス(プロトグーン)
後のグーンの原型になった水中用の機体。
ジンをベースにしているが別名にプロトグーンとある様にジン目では無くグーン目に属する。
詳細はリンク先を参照。
寒冷地用ジン
現時点で詳細不明。
開発系譜に名前だけ登場した。
ZGMF-1017 ジン タイプインサージェント
OVA『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』に登場するジンのバリエーション機。インサージェントは「反乱者」を意味する。詳細はリンク先を参照。
ZGMF/A-1018F ジン-F/ZGMF-1017Q ジン-R
映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するジンのバリエーション機。Fは有人機、Rは無人機。
主な専用機
クルーゼ専用ジン
『SEED Re:』において、ラウ・ル・クルーゼがシグー受領前に駆っていた専用機(原作ではノーマルジンやハイマニューバ)。
彼のパーソナルカラーである白系統のカラーリングに、肩部アーマーには撃墜数マークやザフトのロゴがペイントされている。
ミゲル専用ジン
彼が尊敬するハイネ・ヴェステンフルスにあやかり、オレンジ系統のカラーリングに染められている。
高品質のパーツを選りすぐって組み上げられている為、通常のジンを上回る性能を有する。
ミゲルが『黄昏の魔弾』と呼ばれる由来となった数々の戦果はこの機体を用いて挙げたもの。
SEED本編序盤に当たるヘリオポリス襲撃作戦の前に叢雲劾との交戦し、右腕を破損。修理が間に合わなかった為、ミゲルは本編では通常のジンで戦う事に為った。
元々はガンダムSEEDの本放送時に行われていたガンプラキャンペーン(1/144コレクションシリーズのバーコード複数をバンダイに送ると特別キットが貰える)として誕生したもので、そもそも「ジン テストカラー」というミゲルとは縁も所縁も無い機体だった(とは言え模型誌での告知時点で例のドクロなパーソナルマークは付いていた。尚、キャンペーンではこの他にレッドクリアーのイージスガンダムや、クリアカラーのランチャーストライクが用意されていた)。
その後ミゲルの中の人である西川貴教氏とのコラボイベント限定ガンプラや、ときた洸一先生の外伝コミックでミゲル・アイマン専用機という後付けが為されて行き、イベント限定キットの好評からSEED MSVシリーズの一般販売キットとして発売されるに至る。
2004年当時のSEED MSVでは西川氏の人気も在り看板機体の一角としてプッシュされており、テーマソングである「Zips」のPVに登場した他ゲーム「ガンダムSEED 終わらない明日へ」ではMSV編OPのタイトルバックも飾った。
余談ではあるが、この際に装備したシールドは「機動戦士ガンダムF91」に登場するダギ・イルスのデザインを流用している為、ガンプラでもちょっとした改造と塗装で再現出来たりする。
後に2012年に制作されたHDリマスター版のOP1「INVOKE」で、レッドフレームと入れ替わる形で登場したが、何とメビウスゼロにやられるジンとして登場した(2002年TV版では普通のジン)。
イライジャ専用ジン
イライジャ・キールが駆る専用のジン。青色のカラーリングに染められている。
性能は通常のジンと変わらないが、頭部のアンテナがバスターソードに換装されており、これを用いて接近戦で相手の意表を突く戦法が持ち味と為っている。
ただし、これは緊急避難的な戦法であり基礎設計レベルで想定されていない為、機体フレームやセンサー等の内部パーツに深刻なダメージを齎す。
イライジャ専用ジン改
グゥド・ヴェイアとの戦闘で損傷した機体を、後述のヴェイア専用ジンのパーツを用いて修理・改修したもの。
元々の青色のカラーリングとヴェイア専用ジンの赤色のカラーリングが継ぎ接ぎに為った機体色が特徴。
原型より性能は向上しているが、それに合わせて操縦も難しく成っている。
後にブルーフレームを庇ってグレネードの直撃を受け、大破した。
ヴェイア専用ジン
グゥド・ヴェイアが駆る専用のジン。赤色のカラーリングに左右でデザインの異なるショルダーアーマーが特徴。
『英雄』と謳われた天才的技量を持つヴェイアに合わせ、操縦性を無視した魔改造とも言える徹底した性能向上が図られており、ジン系列の機体では最強のスペックを誇る。
ガイ専用ジン(ガイズジン)
叢雲劾が自身のクセと好みに合わせ造り出したジンの改造機。
彼は任務ごとにジンを調達してはその都度これに改造していた為、明確に使われ続けた専用機とは言い難い。
ミゲル専用ジンと交戦したものは一言で言えば機動性と航続距離に特化した機体。
スラスターやプロペラントタンクを増設、更に至る所の装甲を外したり肉抜きしたりして徹底した軽量化を図っており、通常のジンを凌ぐ機動性と速力を有する。
反面、防御力の低さは正に紙装甲。
ウン・ノウ専用ジン
廃コロニー「グレイブヤード」に住む老剣客の蘊・奥(ウン・ノウ)が略奪者を迎撃するため、世界樹攻防戦後に放棄されていたジンを修理したもの。
武装はMSサイズの大小の日本刀「ガーベラ・ストレート」と「タイガーピアス」のみ。
当然ながらOSはコーディネイター用のものとなっている。
パイロットの蘊・奥が凄腕の剣豪であることを加味してもナチュラルの民間人であるため精密な操縦など不可能で、お世辞にも十全な動きはできない。
そのため攻撃手段は「剣を振るモーション」を使用した斬りつけのみという、潔過ぎるものとなっている。
しかしこの最低限の機動と数種類の斬撃動作しかできないこの機体で度重なる敵襲を追い返してきた実績は事実であり、驚嘆に値すると言えるだろう。
立体物
1/144コレクションシリーズ、HG SEED1/144にて「モビルジン」としてラインナップされている。何れも重斬刀と突撃銃が付属しているが、HG版ではバルデュスも付属している。
バリエーション機「ジンハイマニューバ」、「ジンハイマニューバ2型」、「モビルジン(ミゲル・アイマン専用機)」、「ジン タイプインサージェント」はHG1/144シリーズにラインナップされている。タイプインサージェントには投光器が新規パーツとして追加されており、ジンの武装に加えてキャットゥスが付属している。
また、ミゲル・アイマン専用機のみ放送当時行われていたキャンペーンでコレクションシリーズにラインナップされており HG1/144は当時イベント限定販売の品物(パッケージはモビルジンのものをイベント用にしたもの)だったがSEED-MSVシリーズの第2弾として一般販売された。
D装備のキャニスは、B-CLUBの「ウェポンアクセサリー」、「HGカスタマイズキャンペーン2014 Summer」の限定ウェポンパーツEとして立体化されている。
2021年4月にはMGが発売されており、MGガナーザクウォーリアの内部フレーム「Z.A.F.T.フレーム」を流用しながらも高い完成度を誇る。また、バルデュスが手持ち火器として使用できる新たなギミックが組み込まれている。
余談
所謂ファーストで言うザクⅡポジションに当たるが、他シリーズの同ポジション量産機と違いガンダムにホイホイ撃墜されている描写が少なく、劇中を見てるとあまりザクっぽい印象は無い。
主役機のストライクは強豪のG4機を足止めや時間稼ぎの為に相手をしているシーンが多く、どちらかと言うとメビウスゼロに撃墜されているシーンの方が目立つ為である。加えてクルーゼの出撃が稀だった為、発展機のシグーの出番が少なかったのも大きい。
特に物語序盤のジンと言えばメビウスを次々と撃破しているかメビウスゼロに落とされるかのどちらかで、ガンダムのライバルというよりかはメビウス系のライバルと呼んだ方が正しいかもしれない。寧ろSEED、DESTINY共にガンダムの噛ませポジションに為っているのはジムポジションのストライクダガーやウィンダムの方が多いというオチである。
更にDESTINYではザクⅡそのまんまの量産機まで登場してしまっている。
「コズミック・イラにおける世界初の汎用量産型モビルスーツ」なのには偽りないが、試作機も含めたザフト製のモビルスーツとしては4機種目に当たる。本機の前には、世界初のモビルスーツであるザフト、その2年後に開発された世界初の実用モビルスーツであるプロトジン、本機とは別系統により開発された世界初の量産型モビルスーツであるザウートが存在する。
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0ガンダム:(灰色の方の)ガンプラが簡易型モデルが非売品となり、HGが一般発売になるというミゲルジンと全く同じ待遇を受けている。