CV:福山潤
概要
性別 | 男性・コーディネイター |
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年齢 | 16歳 |
所属 | マーシャン |
搭乗機 | デルタアストレイ、ターンデルタ |
経歴
火星のオーストレール・コロニーからやって来たマーシャン(火星人)。セトナ・ウィンタースの弟。
火星から派遣された使節団のリーダーだが、使節とは別に特別な任務を与えられていた。
赤い瞳とシルバーブルーの長髪が特徴的な美少年。
遺伝子調整によって生まれながらにリーダーとしての資質が与えられている一方、MSパイロットとしても高い技量を誇り、デルタアストレイのメインパイロットとして活躍した。
危険を恐れぬ勇気を持ち、「まず相手を信じることが、敵を作らず相手の敵とならないための最善の方法」という信条を唱えているが、短気であり、激しくなりやすい一面も見せた(アイザック・マウ曰く「まるでイザーク隊長のようだ」)。激昂した時の口癖は、「我慢ならん!!」。
また、何処か自分の信念や理念を他人にまで強いる部分を持っており、ロンド・ミナ・サハクにもそのことを厳しく指摘されていた。
遺伝子に裏付けされた自分の能力に自信を持っており、ある意味でギルバート・デュランダルに近い思想を持っている人物だったが、多くの人々との出会いや戦いの中で自分を遺伝子という枠に縛り付けていたことを悟り、改めて地球と火星の共存のために戦うことを決意した。
『VS ASTRAY』では、ターンデルタを未知の敵(後にライブラリアンのレーゲンデュエルと判明)との交戦で大破され、ロウ・ギュールに修理を依頼しようとするが、ロウの機体の強化を選択してターンデルタのパーツを提供した。
不遇の主人公?
シリーズ4作目の主人公として華々しく登場したアグニスだが、その後のASTRAYシリーズにおける扱いはお世辞にも良いとは言い難いものとなっている。
FRAME ASTRAYS
未登場。とはいえこの作品は局地的な紛争を描いた作品であり、同じ主人公であり戦場ジャーナリストのジェスも登場しなかったため特におかしいものではない。……この作品の時点では。
VS ASTRAY
前述のように愛機の大破という憂き目に遭う、その後はレッドフレーム改の製造に立ち会う以降の出番がない、そもそも彼が巻き込まれた理由は『知り合いを襲撃することでロウたちを事件に巻き込む』というとばっちりとしか言いようがないものだったと判明するなどつくづく良いところがなかった。なお2024年現在、ターンデルタのその後については特に描写がない。
ちなみに火星やマーシャンという存在自体は物語のキーの一つとなっており、事件収拾に一役買っている…のだがそちらは火星から再訪したばかりの副官のナーエが対応したらしい(ナーエ本人は挿絵のみの登場)。
DESTINY ASTRAY R/B
二作品とも未登場。とはいえこの作品は時系列を遡りSEED DESTINY本編序盤に位置する時期の物語であり、先行したディアゴを除いたマーシャンが地球に辿り着く前後の話と思われるため仕方ないのだが。
天空の皇女
アグニスの不遇が極まった作品。現状長期シリーズとしては最終作となっている当作品はいわゆるオールスターものであり、歴代の主要登場人物が多く登場したのだが…その中にアグニスの姿はなかった(※)。
一部の読者からはストーリー展開の都合と邪推されている。というのも当作のあらすじを簡潔に述べれば「改良型デスティニープランの阻止」であり、敵役にあたるフェアネス・ツヴァイクレの目的は「支配者の遺伝子を持っている自分による新たなデスティニープランの実行」である。これに対して主人公たちは遺伝子に縛られない生き方を示す…という流れだが、既にデスティニープランに近い政策が普及・成功しているオーストレールコロニーの出身であるアグニスたちの存在はむしろフェアネスの主張をある程度肯定してしまうのではないかというのだ。
とはいえ、実際のところアグニスたちはΔアストレイ本編にて遺伝子に縛られない生き方を見出しており、副官であるナーエがアグニス自身の手によってそれを成し遂げたことが描かれている。
そのため話の流れ次第では十分にフェアネス否定派として登場させることも可能だったと思われるが…結局のところ真相は不明となっている。
※…彼らしき人物の後ろ姿のみ映っている。
かつてΔアストレイと同時期に描かれた小説作品においてロンド・ミナ・サハクより『世界に影響を及ぼす存在』とさえ認識されていたアグニスの存在は、皮肉にもASTRAYシリーズにおいて小さな存在となってしまっている。
この先のシリーズにて彼が再登場することはあるのだろうか……?
関連タグ
イザーク・ジュール:外見及び性格もそっくりさん。
ソル・リューネ・ランジュ、アルバート・ハインライン:中の人、同一世界の住人繋がり。