ジャスティスだったから負けたんだ
じゃすてぃすだったからまけたんだ
劇場作品『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』におけるエルドア地区合同作戦にてイモータルジャスティスに搭乗し戦っていたシン・アスカだが、ファウンデーション王国の策謀によって母艦アークエンジェル、キラ・ヤマトのライジングフリーダムと共に撃墜されてしまう。
その後宇宙に場を移しての決戦に際しかつての愛機の改修機デスティニーSpecⅡを受領、辛酸を嘗めさせられたブラックナイトスコード ルドラ4機を前に、言い放ったのがこれである。
そもそも何故イモータルジャスティスが負けたのかと言うと……
- 武装がフェムテク装甲で無効化されるビーム武装が主体。
- 一応「MA-F2D2 ヴィーセルナーゲル ビームブーメラン」や「MMI-S2M5/X カルキトラ ビーム重斬脚」、「RQM75 フラッシュエッジ4 シールドブーメラン」といった格闘武装は通用するが、これを的確に当てられるだけの機動力が本体にない。
- 小回りの利く武装を軸にしたカウンター戦法を主体とするアスラン・ザラ専用機のインフィニットジャスティスの運用データを基に開発された機体
- 対して、シンの得意戦法はカウンターとは対極に位置する高機動と多種多様な高火力武装の使い分けを活かした一撃必殺戦法
- 加えて、イモータルジャスティス搭乗時のシンはキラを意識した不殺戦法を用いていた
- 機体性能でも機体数でも劣勢な防戦をしている最中、母艦であるアークエンジェルの撃沈に気を取られた
- ジャスティスはアスランのイメージが強い
- イモータルジャスティス「この間はシンだったから負けたんだ!アスランなら、お前らなんかにっ!」
などが原因である。
デスティニーは改修が施されていたとはいえ旧世代機。ビーム射撃を無効化する強力なフェムテク装甲を搭載した最新鋭機ブラックナイトスコード4機が相手では流石にデスティニーでも分が悪い……
と思いきや、愛機の復活や尊敬する上司であるキラから頼られた事実でテンションが最高潮に達したシンはデスティニーの装備全てを駆使して大暴れ。
新技である本物の分身まで披露し、ついでにルナマリア・ホークのインパルスSpecⅡへのエネルギー供給やヒルダ・ハーケンの仇討ちのアシストをもこなしつつ4機全てを無傷で討伐した上に、先行していたムウ・ラ・フラガのアカツキからゼウスシルエットを受け取りレクイエム破壊まで成し遂げてしまう大戦果を上げたのであった。
台詞だけ見ると責任転嫁や負け惜しみの類いではあるが、デスティニーでは本当に負けないどころか作中トップクラスの戦果を上げた光景を見せつけられたため、流石の視聴者も「まぁ…お前程の実力者がそういうなら…」と納得させられてしまう事になったようである。
それはそれとして、あんまりにもあんまりな物言いに上映中に笑ってしまったという視聴者もいた模様。
2024年3月24日に人気投票企画「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ グランプリ2024」の最終結果が発表され、MA・MS部門にてデスティニーガンダムSpecⅡが3位を獲得したが、特番で発表の際にメイリンがこのことをアスランにチクッていた。自分のあずかり知らぬ所で愛機の系譜を貶されたアスランは当然ながら「アイツぅ…!!」とその場にいないシンに憤っていた。
特別編のエピローグカット第2弾ではこれを意識してか「シンにジャスティスは10年早い」と得意げにカガリに語っていた。
イモータルジャスティス:敗因
デスティニーSpecⅡ:勝因
リ・ガズィ:主役級キャラが使うのにシャアからは「情けないMS」、アムロからは「Zが欲しかった」と劇中登場人物からの評価が低い事がネタにされる機体繋がり。SEED FREEDOMが逆襲のシャアオマージュ要素が多々見られる作風と言う事もあり比較対象にされ易いポジションでもある。