「そっ…そ、それは、裸で(ピー)とか(ピーー)とかしてたので、風邪ひいて喉の調子が…オホ、オホホホ……」
「勝ちたいわけではありません……守りたいだけなんだ、俺は!!」
概要
シン・オカマとは、機動戦士ガンダムSEEDとその続編の機動戦士ガンダムSEEDDESTINYのファンディスク『SEED SUPERNOVA』に収録された短編アニメ、『たねきゃら劇場』に登場するシン・アスカの女装姿である。
キラ・ヤマトとラクス・クラインを仲違いさせる、という任務を与えられたシン達ミネルバチーム。
しかしオーブへの潜入早々、偵察のタイミングが運悪く二人の熱烈な接吻の瞬間で覗き込んだルナマリア・ホークは大量の鼻血を吹いてリタイア。
続いてメイリン・ホークの指示でラクスの手料理に激辛細工をするも、何かに目覚めたかのように平気でがっつくキラに疑問を感じて超濃縮唐辛子を試したレイ・ザ・バレルは火を噴いて自滅。
残されたシンは、ラクスのコンサート会場に忍び込み、ラクスのドレスを盗んでコンサートを妨害しようと企む。しかし盗み出した直後、シンは運悪くラクスを迎えに行こうとするキラに遭遇しそうになる。
そして苦肉の策として行ったのが――
上記の台詞でその場をごまかしたシンは、幽体となったレイから渡されたボイスチェンジカプセルでラクスの声に変えると彼女とすり替わってコンサートを台無しにするべくステージに立つ。
「静かな夜に」をノリノリで歌いながらエクスカリバーを振り、ガードマンを巻き込んでステージセットを破壊するシン。煙にまみれた中でコンサートを台無しにしてみせたと確信するが、観客はドン引きするどころか大歓声を上げる!
「応援してくれるのか……みんな!」
感極まってしまったシンは観客の声援に応える為に全力でステージを歌い上げてみせるのだが……
その後
代わりの衣装が見つかった本物のラクスがステージに立つと、既にそこはシンの大暴れによって火の海と化していた。
「あらあら?ステージがファイヤーですわ?」
そばで待っていたキラは舞台を破壊したことを責めるどころか大絶賛。
「今夜の君は、ドSでとっても素敵だよ!」
花束を受け取ったラクスは、アンコールの歓声に包まれながら歌を披露するのだった。
その様子をモニターしていたメイリンは、ラブラブエネルギーの急激な上昇による機械の爆発に巻き込まれてやはりリタイア。
800曲を歌い上げたシンはというと、盛り上がっている会場の外で真っ白に燃え尽きていた。
そんなシンの元に幽体となったレイ、ルナマリア、メイリンが集合し、シンも霊体に。
「わたしはラクス!ラクスがいい~!」
どこかで聞いたことがあることを言って、物語は幕を閉じる。