[小型移動コンテナ]
「フォース」の成長促進エネルギーやミサイル兵器などを運搬するために
開発された小型移動コンテナ。
頑丈な上、小回りも効くため広く運用された。
概要
物資運搬用に開発された無人輸送機。空中を飛行したり、2本の脚で地上を歩行しながら現れ、自機の攻撃で破壊されると各種アイテムを落とす。各シリーズごとに外観は異なるものの、行動パターンはほぼ同じである。本機はプレイヤーを支援する為に各ステージの至る所で出現するが、それだけにバイドの脅威に晒される事も少なくなく、計器類や制御系を狂わされたものが襲って来た事例もあるという。
実際のゲーム中でも自機が接触すればミス扱いとなる「敵機」であり、プレイヤーの都合など関係なく画面内をうろつき回り、背後から不意打ち気味に現れることもあるため、味方とは思わない方がよい。
一方、カーゴスペースを廃し、武装とフォースを装備させた有人タイプも存在する。こちらは『R-TYPE⊿』の隠しプレイアブル機体として登場し、以降の作品でも使用可能になった。
『R-TYPE TACTICS』ではユニットの燃料や弾薬を補給する有人型の補給機として登場し、敵を欺く為のデコイ(囮)を射出する事も可能。また、完全にバイド化して醜悪な外観に変貌した「腐れPOWアーマー」がバイド側の補給ユニットとして登場する。
初期の作品では機体設定について触れられていなかったが、PS用ソフト『R-TYPES』で閲覧可能な設定資料集「R's LIBRARY ver.1.0」でTP-2という形式番号が明らかになった。『R-TYPE FINAL』では更にいくつかの派生型や原型機が登場している。
武装
バイド砲
バイドを模した形のエネルギー体を発射する波動砲。チャージするごとにウッキー(⊿のみ)、ゾイド、ガウパー、ムーラ、ドプケラドプスを模したエネルギー体にパワーアップしていき、2ループチャージでそれらを扇状に斉射する。
ニードル・フォース
不安定なフォースに棘状のコントロールロッドを多数打ち込むことで制御可能にしたもの。フォースシュート時は時計回りに全方位へ多数の弾を連射するので、攻撃範囲・雑魚殲滅力共に非常に強力。しかし、隠し機体故の強性能だった為か『R-TYPE FINAL2』では連射力が落とされ、大幅に弱体化した。
波形レーザー
心電図のような軌跡のレーザーを赤・青交互に発射する。他の対空レーザーと同様に威力が高く、縦方向にも十分な攻撃範囲を持つ為、扱いやすい武器と言える。
3WAY反射レーザー
正面方向に向けて3本の反射レーザーを上下交互に発射する。レーザーは地形に接触すると拡散しながら反射する為、特に閉所では広範囲をカバーできる。
バウンドレーザー
地形に沿って跳ねる光弾のようなレーザーを上下交互に発射する。
追尾ミサイル改
追尾ミサイルの強化型。小型の敵を貫通する大型の追尾ミサイルを二発発射する。威力も向上しているが速度は落ちているので、遠くの敵を追尾しようとして追い付けない事例も見られる。
爆雷
機体の真下に投下する爆弾。威力は低いものの爆風によるダメージも期待できるほか、敵に肉薄した際の連射性にも優れている。
誘爆ミサイル
機体前方に投下される対地ミサイル。敵や地形に着弾すると炸裂し、爆風は地表に沿って一定距離を進む。
ラウンド・ビット
機体の上下に展開される「人工のフォース」を目標として作られた球形のオプション兵装。不安定なまま実戦投入された為、対空レーザーを装備した時のみ支援攻撃を行うが、それ以上の物には成り得なかった。機体が激しく動き回ると、追従の反動により機体側面周囲を回転する。ただし、フォースとは違い敵弾を防ぐことはできない。
シャドウ・ビット
自機の移動時に攻撃判定のある残像を発生させるビット。ただし、射撃機能は廃止されている。
バイディックダンス
フォースのDOSE値が100%に達した時に使用可能な⊿ウェポン(スペシャルウェポン)。バイド砲と同様のエネルギー体を多数召喚して範囲内の敵にダメージを与える。
バリエーション
TP-1 スコープ・ダック
POWアーマーの原型機とも言える機体で、TW-1に索敵・分析機能を持たせた。R-9Eと同様に敵の情報収集(撃破回数)が2回(通常の機体は3回)で済むという利点がある。TW-1のカーニバル波動砲から1ランク上のカーニバル波動砲Ⅱが装備されている。
『R-TYPE TACTICS』ではPOWアーマーをベースに開発可能で、早期警戒機でありながら追尾ミサイルを搭載しているものの、肝心の索敵値はPOWアーマーより僅かに高い程度となっている。
TP-2H パウ・アーマー改
POWアーマーの武装を強化した機体で、より強力なニードル・フォース改が採用されている。『R-TYPE FINAL』では、ハンガーでカラーリングを変更すると機体に施された「改」の文字が「無」、「炎」、「鬼」などに変わる。
『R-TYPE TACTICS』ではHPや回避率がPOWアーマーよりも僅かに向上し、バルカンも威力向上型のtype2を装備。ちなみにこちらは漢字の代わりにハートマークが機体に施されている。
TP-02S サイバー・ノヴァ
POWアーマーを無重力空間や亜空間でも活動できるようにした機体で、機体上部にウサギの耳のような大型の姿勢制御スラスターが付いているのが特徴。装甲を極限まで減らし、スピード強化を行った。
『R-TYPE TACTICS』でも他のTPシリーズに比べて移動力に優れ、友軍への補給が迅速に行えるようになったが、装甲が薄いために打たれ弱い。また、TPシリーズで唯一占領機能が外されている点にも注意が必要。
TP-2M フロッグ・マン
POWアーマーを水中用に再設計した機体。その名前の通り、潜水服の脚ヒレのような脚部を持ち、水中での移動を円滑に行える。『R-TYPE FINAL』ではステージ2.3&2.4やステージ4.0の培養槽などの水中でアイテムキャリアとして登場する。
『R-TYPE TACTICS』では補給機能をオミットし、魚雷や潜対空ミサイルなどの武装が搭載された準戦闘用の潜水攻撃機として登場。ただし、水面・水中のあるマップでしか出撃できない為、活躍できる局面は少ない。上位機種に『海底大戦争』のプレイヤー機(1プレイヤー側)グランビア・フィメールがあり、本機を基に開発することができる。
TP-2M2 シー・タイガー
『R-TYPE FINAL2』のアップデート版『R-TYPE FINAL2.5』にて登場したTP-2Mの上位互換機。本来は『R-TYPE TACTICSⅡ』のDLC専用ユニットとして実装予定の機体だった。フォースがニードル・フォース改となり、上方に複数のミサイルを打ち上げる対空ミサイルと誘導機能を持った魚雷が装備可能。
TP-2B バッド・アップル
こちらも『R-TYPE FINAL2.5』で新たに開発可能となった機体。バイドによる汚染の激しい場所でも確実な物資の運搬が行えるようにすべくバイド素子の添加技術を応用した機体で、外見は『R-TYPE TACTICS』の腐れPOWアーマーそのものである。バイド砲は3ループチャージのバイド砲Ⅱに強化されており、専用のフォースとして無数の鞭毛状のコントロールロッドが打ち込まれたヌードル・フォースを装備している。