[早期警戒システム装備型]
冥王星などの外惑星基地に配備された巡回機。
データ収集が主な目的であり、武器はほとんど装備していない。第一次バイド戦の後もその任につき、収集したデータは第二次バイド戦においても大いに役立った。
概要
サンプル回収等によるバイドの生態データ収集や解析、早期警戒、および、詳細な戦況報告を主な任務とする巡回専門の機体。機体名はミッドナイトアイ(夜の目)。別名:R-9 早期警戒システム装備型(E-WAC)。
機体上部に巨大なディスクレドームを搭載し、機体下部の筒状のパーツにはデータ記録用の大容量ディスクを内蔵する。基本的に戦闘を目的としていないため、必要最低限の武装しか搭載されていないが、単機での威力偵察を行う際にはフォースやビットが装備され、これらの武装もその仕様に併せてカメラを内蔵したものになっている。ちなみに機体上部に設置されているレドームにはおよそ900ぺタバイトのディスクが128枚も収納されている。
※1ぺタバイト=1024テラバイト
STG版
設定やデザインは旧アイレムの会報誌『DRAGON FLY』にて公開されていたが、プレイアブル機として登場するのは『R-TYPE FINAL』から。同ゲームでは最初から使用可能な機体の一種であり、索敵機にもかかわらず通常のR戦闘機と同様のフォースユニットと波動砲が搭載されているので、バイドと戦闘を行う事が可能。加えてこの機体で出撃すると、バイドとの交戦で得られるバイド・ラボの情報収集率が1.5倍に増加するという特性を有する。
元来は戦闘用の機体ではないが、エースパイロットの中にはあえて当機で出撃する者もおり、『R-TYPE FINAL2』では月面都市セレーネ出身のアマンダ・ヒース大尉がオレンジ色に塗装されたR-9E「オレンジアイズ」を駆り、戦果を挙げている。
武装
索敵波動砲
機体前方に表示された円形のファインダー内に収められた敵を爆風で攻撃する2ループチャージ式波動砲。攻撃範囲が限定される代わりに障害物を無視して攻撃できる長所を持つ。おまけに『R-TYPE FINAL』の時点では爆風がR-9Aのスタンダード波動砲と同等の威力だった。
『R-TYPE FINAL2』では爆風の中心部のみが高威力、外縁部は低威力という形に調整された。なお、ファインダーに敵を捉えると分析しているような演出が表示される。
カメラ・フォース
索敵機らしくカメラを装備したフォース。スカウトレーザーと呼ばれるリング状のレーザーを発射可能だが、威力が低い上に一定距離を進むと消失してしまうので射程が短いという欠点を持つ。また、フォースシュート中もレーザーを発射する特性を持つが、通常弾による弾幕は展開できないので全体的に火力は低め。
スカウトレーザー・赤
水平方向に赤いリングレーザーを発射。
スカウトレーザー・青
斜め上下に青いリングレーザーを発射。
スカウトレーザー・黄色
垂直上下に黄色いリングレーザーを発射。
カメラ・ビット
カメラを搭載しており、敵バイド体に接敵すると撮影を行うビット。どのレーザークリスタルを取得しても援護攻撃を行わず、特筆すべき防御能力も無い。『R-TYPE FINAL2』では破壊不可能なバイド体の情報を収集する機能が追加された為、バイド・ラボのコンプリートには不可欠な存在となった。
その他
追尾ミサイル、爆雷の装備が可能。
後継機
R-9E2 アウル・ライト
索敵波動砲の威力の向上、ならびに全スカウトレーザーの射程が延び、青に地形反射機能、黄に地形追従機能が追加された「カメラ・フォース2」の搭載が可能になった機体。偵察用のR-9Eで戦果を挙げるという快挙を遂げたアマンダ大尉には本機とR-9ERの2機が与えられたが、彼女は当機を選んだという。
R-9E3 スウィート・ルナ
データ保護のためにレドームを機体と一体化させたR-9Eシリーズ直系の最終機体。武装も更に強化され、誘爆ミサイルが搭載可能となったほか、フォースのレーザーも更に射程距離が延長されている。アマンダ大尉最後の乗機でもあり、バイドの巣窟と化した宇宙基地跡地の最奥部にてリリル・プロトタイプとの交戦の末にMIA(Missing In Action:作戦行動中行方不明)認定された彼女の故郷にちなんでスウィート・ルナと名付けられた。
R-9ER パワード・サイレンス
R-9Eからの派生機種。ひずみの無い全方位データを収集する為にレドームが球形に変更された早期警戒球形レドーム装備型。装備する「球形レドーム・フォース」は宝石の名を冠した解析用のレーザーを照射する。解析用レーザーは射程が長く若干の追尾性を持つが、威力は低め。フォースシュート時の攻撃能力も失われている。波動砲はフォースからの解析用レーザーでロックオンした目標を追尾する捕捉追尾型波動砲。
R-9ER2 アンチェインド・サイレンス
R-9ERの強化型でレーザーの照射数が2倍になった「球形レドーム・フォース改」を装備する。設定上はデータの分析・転送速度なども向上しているらしい。
TACTICS版
『R-TYPE TACTICS』では第一作から早期警戒機「R-E1ミッドナイト・アイ」として登場。フォースとミサイル、波動砲ユニットはオミットされており、自衛火器はバルカンのみ。代わりに索敵範囲が4、スピード(移動力)が5と優れている。本作のゲームシステムでは索敵を行わなければ攻撃すら実行できない為、本機の存在価値は高い。
『R-TYPE TACTICSⅡ』では索敵範囲が3に弱体化したが、後継機のR-E2 アウル・ライトやR-E3 スウィート・ルナへの開発を進めれば前作と同様の索敵範囲を取り戻せる。後継機の武装はバルカンのみと変わらないが、特殊装備として「亜空間ソナー」が追加されており、亜空間航行で不可視になっている敵ユニットを捕捉する事が可能になった。
同作では電子戦機としてREAW-1 パワード・サイレンスとREAW-2 アンチェインド・サイレンスも登場。機体周囲の索敵を妨害するジャミング能力を持つ。その特性故にSTG時代とは比べ物にならないほど存在価値が高まっており、公式サイトではアンチェインド・サイレンスに「戦場の演出家」という異名が与えられていた。
また、ダウンロードコンテンツとして前作と同じ性能を持つ黒いミッドナイト・アイ、R-E1bk ミッドナイト・アイBKを一機だけ入手する事が出来た。
関連項目
R-TYPE R-TYPE FINAL R-TYPE FINAL2
R-TYPE TACTICS R-TYPE TACTICSⅡ