[カスタム仕様機]
第一次バイド戦のデータをもとに建造されたカスタムタイプである。
亜空間での戦闘に特化した機体で拡散波動砲の装備など火器強化に重点をおいて開発された。その突き抜けたポテンシャルと破壊力はまさに化け物と呼べる代物であった。
概要
『R-TYPEⅡ』の主役機で、前作の主役機R-9(R-9A)の純粋なアッパーバージョン。機体形式番号のCは「改(Custom)」の略称。機体名のウォー・ヘッド(Warhead)はミサイル・魚雷などの弾頭を意味する。
対バイド戦役のため急ごしらえで設計されたR-9Aに対し、本機は初めから異相次元戦闘機として設計されているため性能は高く、R-9A2以降完成された拡散波動砲や新型のレーザー兵器などの武装強化、サイバーインタフェース技術の採用など、数多くの改良が施された。その性能差故にR-9Aとは姿こそ似ているものの全く異なるとされ、「突き抜ける最強」「その性能とポテンシャルは化け物と呼べる」とまで評されている。また、R-9A2から職人の手作業での改造で建造された機体であるため、生産数が少ない。
設定が一新された『R-TYPE TACTICS』では亜空間突入機能を持った機体として登場。地形を無視しての高速移動で敵の懐へ潜り込み、偵察や奇襲を仕掛ける事が出来る。
武装
拡散波動砲
R-9A2に搭載されていたものの改良型で、拡散型高密度光弾体と呼ばれる武装。波動砲を2ループチャージし、垂直方向に拡散する6発の波動エネルギー弾体を斉射する。広い攻撃範囲を持つほか、弾体は拡散後に収束するので間合いを調整して全弾命中させれば高い威力を発揮出来る。
『R-TYPEⅡ』や『SUPER R-TYPE』ではチャージ完了直後に発射しないとチャージがキャンセルされ、2ループチャージ開始直後の状態に戻ってしまうという難点があったが、後年のシリーズでは2ループチャージ状態を維持できるようになった。
スタンダード・フォースC
スタンダード・フォースのマイナーチェンジ版で、ベテランパイロット向けの調整が施されている。『R-TYPE FINAL』ではゲームの仕様上使用可能なレーザーが『R-TYPEⅡ』の5種類から3種類に絞られ、外観もスタンダード・フォースとは明確に異なるものに改められた。
ショットガンレーザー
フォースから発射される凝縮波動弾体。カプセル状のレーザーを発射し、敵に着弾するか一定距離を進むと爆風を発生させる。射程距離は短いものの、接近戦時の火力は対空レーザーや拡散波動砲すら上回る。
サーチーレーザーL45
フォースから発射される高速追跡型マイクロマシン弾体。敵機を垂直方向にサーチする光線を二発発射する。
対地レーザー
上下に発射され、地形を追従して進むレーザーを発射。性能はスタンダード・フォースから発射されるものと同等。
誘爆ミサイル
機体下部から前方斜め下に投下されるグレネイドナパーム。誘導性はないが、地面に着弾すると対地レーザーのように地形に沿った爆風が発生する。
派生機体
R-9K サンデー・ストライク
本機をベースに低コスト化を推し進めた機体。安価なコストと汎用性の高さから可変機体TL-Tのテストベースに選ばれた。ショットガンレーザーは炸裂時に散弾が飛び散るショットガンレーザー改となり、サーチレーザーの代わりに拡散弾を撃ち出すスプレッドレーザーが装備された。
R-9S ストライク・ボマー
本機を再調整した機体。『R-TYPEⅢ』の発売時期に旧アイレムの会報誌でデザインが公開されており、この時点の設置ではプラズマニードルと拡散波動砲を主兵装としていたが、『R-TYPE FINAL』でプレイアブル機として登場した時は波動砲をより強力なメガ波動砲に変更。ただし、その代償としてフォースはスタンダード・フォースに戻されている。
裏設定
実はこのR-9C、パイロットは四肢を除去された上で、機体のコンピュータに直結されて運用されたいわゆる生体コンピューターユニットである。パイロットユニットは、「ANGEL PAC」(エンジェル・パック)という名の付いた円筒状のものに収容されており、これがキャノピーに搭載されていた。これは下部から多数のコードが張り巡らされているが、その内部図については不明である。
旧アイレムの会報誌では最終ボス撃破前後の動向が描かれており、バイドの再生に必要な金属イオン摂取のために捕らわれたR-9Aにレーザー通信を送り、これらの機体と共にバイドのクローニングプラントを破壊したR-9Cはバイドの活動停止から250時間後に異層次元巡洋艦グランダツウによって回収。パイロットは凍結状態で発見されたが、発表では既に死亡となっていた。
なお、『R-TYPEⅡ』のSFC移植版『SUPER R-TYPE』の自機も本機体という事になっている…のだが、同作のオープニングデモで五体満足のパイロットがコックピットに飛び乗る場面が描かれてしまっている。
そのためかどうかは不明だが、後の『R-TYPE FINAL』においてはR-9Cの量産型としてR-9Kサンデーストライクが登場している(武装も『SUPER R-TYPE』に登場したスプレッドレーザー等を採用)。『R-TYPE FINAL2』においてもR-9Cを使用できるが、出撃演出のパイロットは五体満足の人間であり、エンジェル・パックが使用されている気配はない。
関連タグ
※ガンダムシリーズにおける四肢切断パイロット繋がり