大気圏運用強化試作機
大気圏内での運用を考慮に入れ、小型・軽量化を推し進めた機体である。
試作機でありながら実戦経験をもつこの機体は、多くの後継機に影響を与えた。
R-9A量産機に搭載されたものと同タイプの波動砲に加え、特殊触媒を使用してエネルギーを増加・分散させる拡散波動砲も試験的に搭載されている。
”四番目” そして伝説を受け継ぐもの
第一次バイド戦役後、第二次バイド戦役前にバイドとの大規模な戦いがあった。
過去の戦役には数えられないものの、人類の足跡に大きな爪痕を残した大規模な戦いである。
当機、R-9A2”DELTA”こそは「サタニック・ラプソディー」において活躍し、R-9Aの血を引く英雄として申し分ない能力と実績を持つ機体と呼べる。
試験機にして実戦機 波乱の機体
R-9A”アローヘッド”の直系の後継機にしてR-9系列の父。
機体の小型化を推し進め、大気圏内での活動を視野に入れたモデルである。
R-9Aに搭載されていたスタンダード波動砲デバイスに加え、特殊触媒を用いエネルギーを増加・拡散させ射出する「拡散波動砲」の試験型デバイスも搭載されている。
さらに、この当時の革新的技術の一つである、フォースの耐エネルギー性質を利用した「DOSEシステム」と呼ばれる機構をフォースデバイスに搭載し、制御する機構をも備えている。また、DOSE値が100%に達してフォースのエネルギー臨界(ドースブレイク)が起こった際には「⊿ウェポン(後にスペシャルウェポンへ改名)」と呼ばれる広範囲攻撃も可能になる。
これらの革新的な機能を兼ねたR-9A2であるが、AD2164 突如として原因不明の電子機器暴走事件が全世界で同時多発したことにより、おなじくR研究施設で開発・試験の進めていたRX-10”ALBATROSS”、R-13A”CERBERUS”と共に事件の原因究明に飛び立った。
後の「サタニック・ラプソディー」と呼ばれる事件であるが、生還が確認されたのはR-9A2とRX-10のみ。R-13Aの消息については軍は公表していない。
なお、この機体に搭載された拡散波動砲試作型は改良の後に後継機体であるR-9Cで実用化されている。
武装
拡散波動砲試作型
波動砲を2ループチャージし、垂直方向に拡散する6発の波動エネルギー弾体を斉射する武装。完成形であるR-9Cのものとは異なり、発射直後にエネルギーの拡散が始まる点が特徴。試作型にもかかわらず、サタニック・ラプソディー時点で既に2ループチャージの維持が可能だった。ただし、『R-TYPE TACTICSⅡ』では威力・射程共に完成形よりもかなり劣っている。
爆雷
『R-TYPE FINAL』で追加された武装。機体下部から真下に向けて爆雷を投下する。着弾時に発生する爆風でもダメージを与えられるほか、敵に接近した際の連続投下速度に優れているが、横方向への射程が皆無で誘導性も無いなどクセの強い武装。
ニュークリアカタストロフィー
フォースがドーズブレイクに達したとき使用可能な⊿ウェポン。核融合を励起させて電撃を放ち、敵弾を消滅させつつ周囲の敵にダメージを与える。
R-9A シリーズの系譜
No.1 R-9A ARROW-HEAD
No.2 R-9A2 DELTA
No.3 R-9A3 LADY LOVE
No.4 R-9A4 WAVE MASTER
R-9A2 DELTA から派生した機体
R-9A3 LADY LOVE
R-9C WAR-HEAD
R-9AX DELICATESSEN
実務から生み出された純粋進化する機体の祖 R-9A2
始祖であるR-9Aの戦術バリエーションの分岐量に較べると少ないが、スタンダード機体のデータベースと言う点であればこちらを挙げる。
特化されない、汎用型と言う、平凡な言い方をされればソレまでだがデルタが居なければ後の英傑達も生まれなかった史実がある。