概要
設定自体は1980年代に出版されたアイレムの会報誌『ILLEGAL_MISSION』で「R-9 アーム型コントロールユニットテスト機」として紹介されていたが、シリーズ最終作『R-TYPE FINAL』にてR-9Eと共に初期機体としてプレイアブル機体化された。
続編の『R-TYPE FINAL2』でも同様に初期機体として使用可能。
機体解説
R-9Aがロールアウトした後も多くの派生機や実験機が開発された事はよく知られている。
またそれと共に多くのフォースも製作された。
R-9Wシリーズが波動砲についての実験開発機ならば、本機はそれらフォースのコントロールロッドの実験開発で大きな役割を果たした機体である。
機体上下のコントロールアームは、フォース挙動データをダイレクトに伝えるものであり、フォース暴走を防ぐ、恐らく計測器であると共にバイド係数が危険域に達した際に安全制御を掛けるセーフティの役目をもつものと思われる。
強力なフォースはバイド係数もまた高く、コントロールロッドも相応の性能が求められる。
本機はそのより高性能なロッドの開発を担った立役者で、開発史上、決して無視出来ない存在と言える。
機体後部のマルチプルジョイントには他の実験パーツも装備可能。緊急時には強制切除も可能である。試験データ収集用の機体だからか、R-9Cと比較して補正推測システムが向上している為、装甲キャノピー内に構築される映像はより的確性を増している。
なお、波動砲を搭載していない機体は、全長24.6m、全高16.4m、全幅5.3m、重量43.0tとなっている。
テスト機は赤紫に緑のキャノピー、波動砲を搭載した特別機はオレンジ地に青緑のキャノピーのカラーリングが施されている。
ちなみにアンドロマリウスとはソロモン72柱の魔神の1柱で序列は72番目、伯爵の地位をもつ悪魔である。
装備
ロッドレス・フォース
次世代フォースを開発する為のテストモデルであり、外見上コントロールロッドを持たないことが特徴的なフォース。フォースシュート時は後継機のテンタクル・フォースと同様、敵機を自動的に追尾・攻撃する特性を備えており、多数の敵機を相手にするには向かないが単体への集中攻撃に威力を発揮する。
衝撃波動砲
RX-10と同型の波動砲。本来このタイプの機体には波動砲が搭載されていなかったが、自機に限り暫定的に装備されている。
フラクタルレーザー
斜め45度の方向に折れ曲がりながら直進するレーザー。レーザー自体も複雑な軌道を描いているのが目視できる。攻撃方向自体は直線的なので扱いやすい。
サンダーレーザー
斜め上方向に打ち上げた雷撃状のレーザーが障害物あるいは画面上端に着弾すると三つに分裂して下方向へ撃ち降ろされるレーザー。対空・対地両方に機能する一方、発射から分裂後の広範囲攻撃が発動するまでに時間差が生じるという難点がある。『R-TYPE FINAL2』では威力が高くなり扱いやすくなっている。
触手レーザー試作タイプ
触手のような一本のレーザーを前方に射出する。機体を動かす事で触手を振り回して攻撃する事が可能。このレーザーがテンタクル・フォースの開発に役立ったと言われる。
シャドウ・ビット
フォース強化時の支援攻撃を行わない代わりに、エネルギーを常時発散する特性を持つ。ビット本体だけではなく、機体を大きく動かすと発生する残影のようなエネルギーを利用してダメージを与える事が可能。