がいよ~う
週刊少年チャンピオンにおいて、1973年から1975年まで連載された。
主人公・鬼形礼のもとに突然、一日読むごとに100日寿命が縮む謎の新聞「恐怖新聞」が届けられ、鬼形礼が新聞の内容にまつわる様々な怪事件に巻き込まれていくという内容。
新聞の記事は幽霊や怪異、超常現象に関するものや身近な人物の死といった不吉な未来の出来事を予言する内容などが書かれており、そのいずれもが後日、現実に起きてしまうのが特徴。扱われる怪異は幽霊だけでなく、UMAや宇宙人、都市伝説的怪人と広範である。
鬼形礼はそれら恐怖新聞の予言した様々な怪異に振り回されることになるが、恐怖新聞(及びその配達人たるポルターガイスト)が彼に直接危害を加えたりすることはなく、むしろ逆に恐怖新聞によって危機を救われたり事件を解決したりするエピソードも多い。
ただしセルフリメイクされた『恐怖新聞平成版』では、霊能者の介入を防ぐため虚偽の内容を載せるなど明確に悪意をもって接してきている。
当初は開けた窓やドアの隙間から入り込んでくるように配達されていたが、その後はいちいち窓ガラスをブチ破って届くシーンが増え、後の鬼形礼の親族・鬼形冥を主人公としたスピンオフ作品『キガタガキタ!』ではこれをパロディ化した設定が盛り込まれている。
ちなみに空想科学読本によると、雨戸を閉めた上で新聞紙(丸めた状態)でブチ破るのに必要な投擲速度は時速880kmとされている。怖い。
つのだじろうの作画のインパクトから、今でもネタにされ続けている傑作である。
ちなみに題材が新聞ということで、pixivではネタの対象としてはもちろんあの人も例外ではない!
じんぶ~つ
鬼形礼
恐怖新聞に取り憑かれた主人公の中学生。
当初は超常現象を否定していたが、恐怖新聞が届けられるようになってからは怪異の引き起こす様々な怪事件に巻き込まれていく。恐怖新聞を読める人間は彼を含めてごくわずかな上、新聞に関わった人物は大抵不幸な目に遭うが故に孤独な戦いを強いられる。しかし怪異に悩まされる人々を恐怖新聞を利用して救うこともあるため、彼を頼ってくる人物は少なくない。
最終的に恐怖新聞の読み過ぎで死んでしまうが、最後の力を振り絞って級友達を救った後、新たな恐怖新聞の配達人となる。
ポルターガイスト
恐怖新聞の配達人である悪霊。
ポルターガイスト現象を起こすため、この名前で呼ばれる。
目的は鬼形の寿命を奪って死に追いやることだが、彼に直接危害を加えるようなことはなく、危機に陥った時などはむしろアドバイスを送って彼を助けようとしたりする。
また、鬼形に自分以外の怪異が取り憑くことをひどく嫌っており、口では「お前が何に憑かれようが気にしていない」等と嘯きながらもそれらを撃退しようとするなど、ちょっとツンデレ気味。
メディアミ~ックス
1980年8月にNHKFMでラジオドラマ化された。声の出演は神谷明ほか。作者のつのだも出演している
1991年には全2巻のOVA化された。2004年にDVD化された際には全1巻にまとめられている。声の出演は古谷徹ほか。
1996年にはオリジナルビデオドラマ(いわゆるVシネマ)化されている。出演は小橋賢児ほか。こちらにもつのだは出演している。
2004年と2011年には映画化されているが、2004年は原作の設定を借りた上でオリジナル作品「予言」として作られた。2011年のものは原作の設定を元にし、タイトルも「恐怖新聞」と名乗ってはいるが、やはりオリジナル作品として作られている。
2020年8月29日から10月10日にかけて、東海テレビホストフジテレビ系列局(ただしテレビ宮崎とテレビ大分はもう一つのキー局・日本テレビの番組との絡みで放送見送り)にてテレビドラマ版が放送された。全7話。読んだら、死ぬ。
乙一がストーリー構成を担当した。
窓を割らないで恐怖新聞が届くことにマイルドになった、出演者の走り方が独特と違う方向で話題となった。
巻き込まれる主人公は漫画版「恐怖新聞II」に登場した「本堂幽子」以来の女性である「小野田詩弦」(演:白石聖)。
外部リ~ンク
関連タ~グ
キガタガキタ!(スピンオフ作品)
ガルパ☆ピコ:第2期の『ガルパ☆ピコ~大盛り~』で恐怖新聞のパロディ回がある。ちなみに顔芸もしっかり再現されている。
デジモンゴーストゲーム:第45話で恐怖新聞の現代版の『パブリニュース』が登場する。ちなみにテレビドラマ版と放送局がほぼ同じ(本作非ネットであったテレビ宮崎でも放送された一方、本作ネット局の内福島テレビと沖縄テレビは放送見送り)。