概要
血統書がないためにサラブレッドの三大始祖にたどり着けない馬や、サラブレッドとアングロアラブの掛け合わせでアラブ血量が25%を下回った馬。
サラ系とも呼ぶ。
JRAではサラブレッド・サラブレッド系種両方を合わせて「サラブレッド系」と称している。そのためサラ系の競走馬が出走することは可能である。
サラブレッド系種は血統が不確かなために現役時代に顕著な成績を残しても、繁殖では不利になる。8代続けてサラブレッドと配合されて国際血統書委員会が認めればサラブレッドになれるという救済ルールはある。
初代東京優駿大競走優勝馬のワカタカはサラブレッド系種であったため交配相手は軍馬ばかりで、産駒は主にアラブ競走で走った。
サラブレッド系種の活躍馬
第二メルボルン:春の横濱御賞典(1907年)など。
バンザイ:春の東京御賞典(1924年)など。
カーネーション:秋の東京御賞典(1925年)など。
コウエイ:秋の東京御賞典(1926年)など。
ナスノ:秋の横濱御賞典(1929年)など。
スゲヌマ:東京優駿競走(1938年)、帝室御賞典(春)(1939年)など。
ブラウニー:桜花賞(1947年)、菊花賞(1947年)など。
ワカクサ:阪神3歳ステークス(1952年)、神戸盃(1953年)など。
ダイニカツフジ:朝日チャレンジカップ(1953年)、京都大障害(秋)(1955年、1956年)。
ヨシフサ:クモハタ記念(1955年)、安田賞(1956年)、川崎記念(1958年)など。
セカイオー:鳴尾記念(1956年、1957年、1958年)など。
キタノオー:朝日杯3歳ステークス(1955年)、菊花賞(1956年)、天皇賞(春)(1957年)など。
キタノヒカリ:朝日杯3歳ステークス(1956年)など。
キタノオーザ:セントライト記念(1960年)、菊花賞(1960年)など。
ダイニコトブキ:浦和桜花賞(1958年)、羽田盃(1958年)、春の鞍(1958年)、秋の鞍(1958年)など。
ケニイモア:中山大障害(春)(1958年)、中山大障害(秋)(1958年)など。
シーエース:桜花賞(1967年)など。
ヒカルイマイ:皐月賞(1971年)、東京優駿(1971年)など。
ランドプリンス:皐月賞(1972年)など。
イナボレス:オールカマー(1972年)、金杯(東)(1974年)、目黒記念(秋)(1974年)、愛知杯(1975年)など。
ハシハーミット:菊花賞(1979年)など。