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モンジュー(ウマ娘)

うまむすめのもんじゅー

メディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するキャラクター「ウマ娘」の一人。モチーフは1990年代後半から2000年にかけて活躍し、凱旋門賞やキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなどを勝利し当時欧州最強と謳われた競走馬『モンジュー』号。
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「楽しませてもらおう…日本のウマ娘たちよ…!」

CV:櫻庭有紗


概要編集

モンジューは、メディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘ゲーム版メインストーリー第一部最終章前編のラストにて名前が、同じく後編PVにて姿が明かされた。モチーフは1990年代後半から2000年にかけて活躍し、凱旋門賞キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスなどを勝利し当時欧州最強と謳われた競走馬種牡馬モンジュー号。


ウマ娘プロジェクトが始まって以来初となる実名の海外ウマ娘。最終章前編のラストでこの名前を見てたまげたプレーヤー諸兄は数知れず。ただし、ウマ娘公式サイトのキャラクター一覧やゲーム版のウマ娘名鑑には掲載されておらず、育成ウマ娘としての実装も未定、あとに続く海外ウマ娘の登場の可能性も不明である。

アニメ『Season1』に登場した海外ウマ娘・ブロワイエは同じ競走馬がモチーフ元のウマ娘。モンジュー登場後に製作された続編のアニメ『Season3』でも引き続きブロワイエの名前が使われている。


全体的なデザインはブロワイエを踏襲しつつ、よりモチーフとなったモンジュー号の意匠を取り入れたような雰囲気。髪色はブロワイエの金髪からモンジュー号と同じ鹿毛に変更され、額には一点の星がある。また、他のウマ娘と比較してより筋肉質な体型となっており、特に二の腕はガッチリとした印象を受ける。

モンジュー

勝負服はフランス国旗の色である赤白青のトリコロールに彩られた軍服調というブロワイエのそれとは全く異なり、馬主であるクールモアのマイケル・テイバー氏の勝負服と同じ配色に彩られた、ノースリーブタイプの上着とパンタロンを組み合わせたスタイル。


声優はブロワイエの池澤春菜から櫻庭有紗へ変更。ちなみにアニメだと心理描写も含めて終始フランス語を使っているが、モンジューは日本語も使用しており、スペシャルウィーク達とも普通に会話していた(そのため、あの台詞の出番は無かった)。


ゲーム版編集

現状はNPC

メインストーリー第一部最終章後編で初登場、史実通りに凱旋門賞エルコンドルパサーと、ジャパンカップスペシャルウィークと対戦する。

凱旋門賞が主題のシナリオ『プロジェクトL'Arc』ではプレイヤーがクラシック級の凱旋門賞を勝利するとシニア級の凱旋門賞で隠しボスとして登場する。

(ちなみに勝てない場合、期待度120%以上にも出てくるか、でも勝利の場合よりも弱い)

同じフランス出身のウマ娘ヴェニュスパークからは「師匠」と呼ばれ慕われている。



マンガ版編集

うまむすめし編集

「細やかなところまで気を配ってこそ物事を成し遂げられる。それはレースも料理も同じと心得よ」

第44話にて登場。モンジューがゲーム以外の媒体で登場したのは今回が初。どうやら弟子であるヴェニュスパークに料理を伝授するために彼女の家に来訪し、ポトフのレシピを教えている姿が見られる。何気に私服姿のモンジューも見られる。


食べてしまえば結局同じなのではと呟く弟子にはレースにおいて食事は資本であること、気を抜いていては日本や他国のウマ娘に追い抜かれていくと忠告を送っている。


競走馬『モンジュー編集

1996年4月4日生まれ、アイルランド出身の鹿毛牡馬フランスのジョン・ハモンド調教師のもとで競走生活を送った。

サドラーズウェルズ、母フロリペデス、母父Top Ville。サドラーズウェルズは欧州史上最高と言われるほどの実績を持つ種牡馬で、モンジュー以外の代表産駒にはガリレオオペラハウステイエムオペラオーの父)などがいる。


1999年の3歳時にジョッケクルブ賞(フランスダービーに相当)、アイリッシュダービーをともに圧勝。そして秋の第78回凱旋門賞にマイケル・キネーン騎手を鞍上に出場し、日本

から参戦してきたエルコンドルパサー(鞍上は蛯名正義)を差し切って優勝。


この勢いで第19回ジャパンカップに乗り込み1番人気の支持を受けるも、スペシャルウィーク(鞍上は武豊)の4着に敗れている。


翌2000年も現役を続行し、前年以上の強さを発揮し連戦連勝。中でもキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスでは日本から遠征してきた皐月賞エアシャカールらが相手となったが全く本気を出さないまま楽勝(エアシャカールは離されて5着)。だが連覇を狙った凱旋門賞では決め手勝負に負けてイギリスダービー馬シンダーの4着に敗退。その後はチャンピオンステークス、ブリーダーズカップターフと2戦するも勝つことができずにそのまま引退。

通算成績16戦11勝、うちGⅠ制覇6回。


引退後は2001年より種牡馬入り。初年度産駒であるハリケーンランが凱旋門賞父子2代制覇を達成した他、同じ初年度産駒であるモティヴェイターも2005年のエプソムダービーを制した。孫世代でもワーザーが2015/2016シーズン香港年度代表馬に選出される等、優秀な繁殖成績を収めている。

2012年3月29日朝、敗血症による合併症のため死去。16歳没。


孫世代も優秀な成績を残している反面、後継種牡馬にははっきり言って恵まれていない。先述したハリケーンランは種牡馬入り後これといった結果を出せないまま2016年に早世、モティヴェイターも後述するトレヴを輩出するもののそれ以外はからっきし。その他有望な産駒が障害戦向け種牡馬に留まったり(おかげで欧州の障害レースでは子孫の勢力が大きい)、現役中に死亡したりと不運も相次ぐ。同じ父を持ち、圧倒的な繁殖成績を残しているガリレオが同じ時代にいたことも少なからず影響した。現状父系としての存続はGⅠ馬を複数輩出している英国二冠馬キャメロットにかかっているのが現状である。


死の翌年となる2013年、孫にあたるトレヴが凱旋門賞で三冠馬オルフェーヴル、ダービー馬キズナらを圧倒して勝利。さらに翌2014年も凱旋門賞でハープスタージャスタウェイゴールドシップらを全く相手にせず連覇を達成。死してなおモンジューは日本馬の強敵として立ちはだかった。

その一方で2022年のドバイターフでは母父モンジューの日本馬パンサラッサが前年の覇者・ロードノースと同着優勝を飾り、更には同年の宝塚記念にて玄孫にあたるタイトルホルダーがレコード勝ちを収めるなど、今度は日本馬の味方となって後押しする展開も見られた。これもブラッドスポーツというものであろうか。


余談編集

まさかの初事例

実は初めての「一度偽名で登場した後真名で再登場したウマ娘」でもある。

いやいつか来るとは思ってたけど海外バが初とは思わないって……。


関連イラスト編集

モンジュー壁モンジュー[モンジュー]


関連タグ編集

ウマ娘プリティーダービー

海外ウマ娘 モンジュー ブロワイエ

凱旋門賞 プロジェクトL'Arc


スペシャルウィーク(ウマ娘):史実ではジャパンカップで対戦。

エルコンドルパサー(ウマ娘):史実では凱旋門賞で対戦。モンジューの父とエルコンドルパサーの母父が共にサドラーズウェルズ。

エアシャカール(ウマ娘):史実ではキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで対戦。

テイエムオペラオー(ウマ娘):サドラーズウェルズ直系の血統繋がり(オペラハウス産駒)。

ヴェニュスパーク(ウマ娘):モデルと思わしきトレヴはモンジューから見て孫にあたる。

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