ゲーム「ウマ娘プリティーダービー」の世界における現実世界の「有馬記念」に相当するレース。
ウマ娘世界では上イラストのように「馬」の字の下4点が2点になった異体字(漢字構成記述文字 IDS: ⿹馬灬ハ。有マ記念 → 有⿹馬灬ハ記念)が使われているが、こちらの世界では該当する漢字がないためタイトル及び以下の説明においてはカタカナの「マ」で代用する。
育成イベントとしての有マ記念
レースとしてはクラシック級・シニア級のそれぞれ12月下旬に設定されており、育成目標とされていれば強制的に出走、そうでない場合でも出走を選択することは可能となっている(東京大賞典が目標となるウマ娘を除く)。特にシニア級有マ記念は育成目標である場合最終関門となる。
育成目標に設定されている場合、史実競走馬の実績に応じて目標クリア条件は異なる(1着~出走自体まで)が、どのウマ娘の場合でもステータスを大幅強化したNPCウマ娘達との対決が待っている。
史実では出走すら叶わなかったとあるウマ娘の場合は出走さえすればクリアとなるが、あえて1着を取らせようと挑むトレーナー達が後を絶たない。
ちなみに現実の有馬記念は有馬頼寧氏が開催を始めたものとして知られているがウマ娘の世界でどうなのかは不明。
ウマ娘で振り返る有マ記念
言わずと知れた投票で選ばれた人気と実力あるウマ(娘)が集う年末の大レース、有マ(馬)記念。
ウマ娘モチーフ元の競走馬も多数出走し歴史を刻んできた。実装済ウマ娘のモチーフ元が出走し優勝を果たした各レースを振り返る。
(本項目では各馬名のリンク先はウマ娘としている)
- 第29回(1984年12月23日):2024年2月現在実装済の育成対象ウマ娘が出走し優勝した最古のレース。この年無敗クラシック三冠を達成していたシンボリルドルフが優勝、史上初の旧4歳四冠馬となる。翌年の第30回(1985年12月22日)も優勝、2頭目の連覇達成。
- 第33回(1988年12月25日):昭和最後の開催。オグリキャップがタマモクロスとの芦毛頂上決戦を制した(直接対決では3度目にして初の先着)。スーパークリークは3着に入線したが最後の直線で斜行し進路妨害により失格。(進路妨害された馬は史実ではメジロデュレン。)
- アニメウマ娘第1期第6話において「第33回大食いグランプリ」として(レース展開が)再現された。…ドーナツの大食い大会として。なお、スーパークリークの進路妨害はドーナツを取って食べた勢いで隣のオグリキャップの皿に山盛りのドーナツを飛ばすという表現になっている。そうはならんやろ。
- 『ウマ娘シンデレラグレイ』ではサッカーボーイがモデルのウマ娘ディクタストライカも加えた四つ巴の対決として描かれている。また、メジロデュレンがモデルと思われるウマ娘も登場している(名前は伏せられているが)。
- 第38回(1993年12月26日):第37回以来364日ぶりのレース出走となったトウカイテイオーがビワハヤヒデを交わし優勝。なお、ナイスネイチャが第36回以来3回(3年)連続3着に入る大「異」業を達成している。
(ミスター有馬記念ことフジテレビ堺正幸アナによる神実況と共に)
- 第40回(1995年12月24日):マヤノトップガンが先行逃げ切りで勝利。
- 第41回(1996年12月22日):売上額が史上最高の約875億円に達した(ギネス世界記録認定)。レースはサクラローレルがマヤノトップガンとマーベラスサンデーを最終直線で交わして勝利、さくらコマース所有馬(サクラ軍団)が本レース初、かつ現在まで唯一の制覇。
- 第46回(2001年12月23日):21世紀最初の開催。マンハッタンカフェがテイエムオペラオーらに引導を渡し世代交代を証明。
- 第48回(2003年12月28日):シンボリクリスエスが国内GⅠ史上最大着差タイとなる9馬身差で圧勝、第47回(2002年12月22日)に次いで連覇を達成し有終の美を飾る。
- 第49回(2004年12月26日):ゼンノロブロイ、2分29秒5のレコードタイム(2023年1月現在、20秒台は史上唯一)で勝利、秋季主要GIレース3連勝達成。藤沢和雄調教師とオリビエ・ペリエ騎手のタッグが本レース3連覇。
- 第57回(2012年12月23日):ゴールドシップが出遅れからの最後の直線で11頭を追い抜き逆転優勝。第35回のオグリキャップ以来の芦毛馬の勝利となった。
- 第59回(2014年12月28日):ジェンティルドンナが有終の美を飾った。史上初かつ2024年2月現在唯一の三冠牝馬(トリプルティアラ)の本レース勝利。中山では最初で最後の出走であり、主要4場全てでGI制覇を達成した。
- 第62回(2017年12月24日):キタサンブラックが中央平地G1通算7勝目のタイ記録に並び、見事に有終の美を飾った。まさしく「最後の最後もキタサン祭り」。この勝利で武豊は本レースの最多勝利記録(3勝)に並ぶ(翌年池添謙一に抜かれ、2023年の第69回で勝利し再び最多タイとなる)。
(映像は当日のNHKニュース7より 実況・大坂敏久(NHK G-Media))