豊の右鞭が飛んだ!グラスワンダー!もう言葉はいらないのか!
2頭の一騎打ちか!グラスワンダーかわした!グラスワンダーかわした!
スペシャルウィーク負けるのか!?グラスワンダー先頭だ!
2頭が他を離した離した離した!グラスワンダーが先頭だ!
的場!的場だ的場だ!やっぱり怖かった的場!
グラスワンダーが勝った~!そして2着はスペシャル!
やっぱり強いのは強い!強いのは強かったが、勝ったのはグラスワンダーの方だ!
(杉本清アナの実況)
(※馬齢は現行表記)
概要
1999年、記念すべき第40回の節目を迎えた宝塚記念は前年の有馬記念馬グラスワンダーと、天皇賞(春)を勝ち上がったスペシャルウィークの4歳馬の2強ムードになっていた。他にキングヘイローやステイゴールドが名を連ねていた。
出馬表
番 | 馬 | 性齢 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
1 | ステイゴールド | 牡5 | 熊沢重文(栗東) | 池江泰郎(栗東) |
2 | ヒコーキグモ(IRE) | 牡5 | 安藤勝己(笠松) | |
3 | オースミブライト | 牡3 | 蛯名正義(美浦) | |
4 | スエヒロコマンダー | 牡4 | 藤田伸二(栗東) | |
5 | グラスワンダー(USA) | 牡4 | 的場均(美浦) | |
6 | インターフラッグ | 牡6 | 河内洋(栗東) | |
7 | マチカネフクキタル | 牡5 | 佐藤哲三(栗東) | |
8 | スターレセプション | セ7 | 幸英明(栗東) | 松田博資(栗東) |
9 | スペシャルウィーク | 牡4 | 武豊(栗東) | 白井寿昭(栗東) |
10 | キングヘイロー | 牡4 | 柴田善臣(美浦) | 坂口正大(栗東) |
11 | ローゼンカバリー | 牡6 | 菊沢隆徳(美浦) | |
12 | ニシノダイオー | 牡7 |
レース結果
この日フジテレビ系列での実況を担当した関西テレビの杉本清アナは恒例となっていた自分の本命「私の夢」として今年の出走馬ではなく、前年の優勝馬でその年の第118回天皇賞(秋)で壮絶な最期を遂げたサイレンススズカの名を挙げ、唯一のGⅠ勝利となったレースで改めて異次元の逃亡者の死を悼んだ。
レースは大外枠のニシノダイオーが逃げる形で、スペシャルウィークは中団から、グラスワンダーはそのスペシャルウィークの後ろに構える形となった。
向こう正面で隊列が固まるとスペシャルウィーク鞍上の武豊騎手がグラスワンダーを探してか左右を確認するしぐさが見られ、グラスワンダーがマークする形で真後ろに控えていたことから杉本アナの実況は過去のライスシャワーでの事例を踏まえ「相手はこれと決めた時の的場均は怖いぞ!」と動きを警戒していた。
スペシャルウィークが3-4コーナーで進出して先頭に立つと連動するように動いたグラスワンダーが直線で一気にとらえてかわし、3馬身ちぎってゴールイン。スペシャルウィークは2着に敗れ、的場がかつてライスシャワーで見せたマーク戦法の怖さを改めて示した結果となった。
上位2頭が3着以下を大きく引き離す結果となり、2着スペシャルウィークから3着のステイゴールドまでは7馬身も開いた。
着順
着順 | 馬 | タイム/着差 |
---|---|---|
1 | グラスワンダー | 2:12:1 |
2 | スペシャルウィーク | 3 |
3 | ステイゴールド | 7 |
4 | ローゼンカバリー | 1¼ |
5 | マチカネフクキタル | クビ |
動画
フジテレビ系(実況:杉本清)
ラジオNIKKEI
ウマ娘では
アニメ8話が史実のこのレースをモチーフとしている。
ゲームではメインストーリー1部終章後編の宝塚記念がこのレースをモチーフとしている。