第36回宝塚記念

へいせいしょきけいばさんだいとらうまのひとつ

1995年に行われた夏のグランプリ「宝塚記念」。平成初期の競馬3大トラウマの一つである。

概要

1995年6月4日に開催された中央競馬のGⅠレース「第36回宝塚記念」（芝2200m）。阪神・淡路大震災の影響で阪神競馬場が使用できず、京都競馬場での代替開催となった。

骨折、屈腱炎を乗り越えて初めてのGⅠ出走となったダンツシアトルがレコード勝利。2着はタイキブリザードで、シアトルスルー産駒のワンツーフィニッシュとなった。

一方で、ウマ娘にもなったライスシャワーがレース中に転倒し予後不良、ターフ上で安楽死による最期を迎えるというショッキングなアクシデントが発生。

更にナリタタイシンやダンツシアトルなど、レース後に屈腱炎を発症した馬が4頭も出るという過酷なレースになった。

ファン投票上位10頭

順位	馬名	出走可否
1	ライスシャワー
2	ヒシアマゾン	回避
3	ネーハイシーザー
4	エアダブリン
5	ステージチャンプ	回避
6	ナリタブライアン	回避
7	チョウカイキャロル
8	サクラチトセオー
9	ホクトベガ	回避
10	マーベラスクラウン	回避

結果

着順	枠番	馬番	馬名	騎手	タイム	着差	人気	単勝
1	1	1	ダンツシアトル	村本善之	2:10.2(R)	－	2	5.1
2	5	9	タイキブリザード	岡部幸雄	2:10.3	クビ	5	7.8
3	2	3	エアダブリン	四位洋文	2:10.3	クビ	6	10.4
4	2	4	トーヨーリファール	松永昌博	2:10.6	1 3/4	17	134.9
5	3	5	アイルトンシンボリ	藤田伸二	2:10.7	1/2	12	43.5
6	1	2	ダンシングサーパス	岸滋彦	2:10.8	1/2	15	83.0
7	3	6	サクラチトセオー	小島太	2:10.9	3/4	1	4.4
8	7	13	ゴーゴーゼット	石橋守	2:11.0	1/2	11	38.4
9	4	7	ハギノリアルキング	南井克巳	2:11.1	1/2	9	25.0
10	6	12	トミシノポルンガ	安藤勝己	2:11.3	1 1/2	14	74.8
11	8	15	フジヤマケンザン	河内洋	2:11.5	1 1/2	13	47.8
12	7	14	チョウカイキャロル	小島貞博	2:11.6	3/4	10	28.9
13	6	11	インターマイウェイ	松永幹夫	2:12.0	2 1/2	16	86.0
14	5	10	ネーハイシーザー	塩村克己	2:12.0	クビ	4	6.9
15	8	17	インターライナー	横山典弘	2:12.0	アタマ	8	23.0
16	4	8	ナリタタイシン	山田泰誠	2:12.1	クビ	7	13.3
中止	8	16	ライスシャワー	的場均	－	－	3	6.0

単勝　① 550円（2番人気）

複勝　① 210円（2番人気）　⑨ 230円（4番人気）　③ 280円（6番人気）

枠連　①-⑤ 890円（3番人気）

馬連　①-⑨ 1580円（4番人気）

• 天候は曇り、馬場状態は稍重。
• 関西テレビ・杉本清アナの「私の夢」に選ばれた馬はダンツシアトル。
• ビワハヤヒデのレースレコード「2:11.2」を9着ハギノリアルキングまでが更新。

ラストランとなった馬

• ライスシャワー…落馬転倒、競走中止。左第一指関節開放脱臼及び粉砕骨折で予後不良。
• ダンツシアトル…屈腱炎再発、現役引退。
• ナリタタイシン…屈腱炎再発、現役引退。

レース後に長期休養となった馬

• エアダブリン…レース後に屈腱炎発症。復帰は翌年3月の産経大阪杯。
• ネーハイシーザー…レース後に屈腱炎発症。復帰は翌々年4月のメトロポリタンステークス。

関連項目

競馬　宝塚記念　予後不良

ライスシャワー(競走馬)　ダンツシアトル　ナリタタイシン

的場均　村本善之　杉本清

疾走の馬、青嶺の魂となり

平成初期競馬三大トラウマ

1997年ドバイワールドカップ

1998年天皇賞(秋)