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「生きるんだ……ヴァイオレット。君は、生きて、自由になりなさい。

———心から、愛してる」


CV:浪川大輔

概要編集

ライデンシャフトリヒ陸軍の少佐。由緒ある「辺境伯」の一族として名高いブーゲンビリア家の出身で、出奔(しゅっぽん)した兄から譲り受ける形で26代目の当主を務めている。

漆黒の髪エメラルドの瞳を持つ精悍な顔立ちの軍人で、持ち前の真面目で実直な性格によって上官からも部下からも高い信頼を預けられている。

現在C.H郵便社を立ち上げて社長を務めているクラウディア・ホッジンズとは士官学校以来の旧知の仲であり、腹を割って話すことのできる数少ない親友のひとりでもある。


かつて大戦が激化する前、名もなき孤児であったヴァイオレットを保護し、親代わりとなって彼女に名前をつけ、言葉や規律を教え込んだ過去を持っている。また、彼女のなかに秘められた戦いに対する天賦(てんぷ)の才を見出し、軍上層部からの正式な許可のもとに「武器」という名目の少女兵として自身が率いる部隊とともに行動させていた。

大戦の勝敗を決定づけたとある作戦において瀕死の重傷を負ったギルベルトは、薄れゆく意識のなかで想いのすべてを込めた「最後のメッセージ」をヴァイオレットに伝える。その後一命を取り留めたヴァイオレットはそのとき告げられた言葉の意味を知るために新たな人生を歩むことになるが、それを語ったギルベルトのその後の顛末(てんまつ)は、彼の友人であるホッジンズをはじめとするひと握りの人間を除き、依然として伏せられたままになっている。


人物編集

容姿編集

額から丁寧になでつけられた宵闇色の髪と、宝石のエメラルドのような輝きを纏った翠色の瞳を持つ、彫刻像のように整った精悍な顔立ちの軍人。(原作上巻、235ページ)

また、その端正な目鼻立ちや伏せられがちな睫毛(まつげ)が形作る表情は、見る者に「憂い顔の麗人」という言葉を思い起こさせるような影のある雰囲気を仕立て上げている。(原作上巻、235ページ、276ページ)

ライデンシャフトリヒ陸軍の士官であるギルベルトは、内地における平常勤務や儀礼行事に臨む際は紫黒色の陸軍制服に身を包み、対して戦場に赴(おもむ)いて部隊を率いる際にはグラスグリーンの戦闘服を着用している。(原作上巻、236ページ、276ページ)


性格編集

人好きのしない真面目で誠実な性格の持ち主で、任務のためなら私情を押し殺し、非情さと冷徹さを貫くことに躊躇(ためら)いはない(原作上巻、239ページ、331ページ)。しかし、時として持ち前の優しさゆえに非情さに徹しきれず、その葛藤に苦しむこともある。(原作下巻、26~27ページ)

厳格な軍人の名門一族に生まれたギルベルトは、幼いころから物事を客観的に捉え、目の前で起こっている事象を正確に判断し、最善の対処をとり続けることを強いられるようにして育てられてきた(原作下巻、10ページ、276ページ)。他人のために自身を殺し、期待に応え続けるために立身出世の細長い道を黙々と歩いてきた彼は、その生き方に若干の「寂しさ」を感じ取りつつも、すべてを受け入れてただ前だけを見据え続けている。(原作上巻、307ページ、原作下巻、97ページ)


経歴編集

国防の象徴である由緒ある一族、ブーゲンビリア家の次男として生まれ、厳格な父親のもとで軍人としての資質を叩き込まれながら幼少期を過ごす。

ライデンシャフトリヒ陸軍の士官学校に入校したギルベルトは、17歳のときに初めて戦地へと赴く(原作上巻、254ページ)。以降は一貫して陸軍の進撃部隊(他国に進攻して交戦するための遠征軍)に属し、小競り合いを続ける北側諸国との交戦地域を転々としつつ、国に帰るのは年に数回程度という生活を8年ほど送っていた(原作上巻、254ページ)。そしてその末に、戦地での功績や彼の家柄に対する軍上層部からの期待を含めて、ギルベルトは若くして少佐にまで昇任する栄誉を手にすることになる。


少佐への昇任に合わせて、ギルベルトは新たに設立された遊撃部隊「ライデンシャフトリヒ陸軍特別攻撃部隊」の隊長に任命される(原作上巻、254ページ、270ページ)。同部隊の指揮官となって以降は、師団などの主力部隊では初動対処の難しい小規模な事態の収拾にあたりつつ、来るべき北側諸国との総力戦に向けて部隊の練度を向上させることに努めていた。(原作下巻、18ページ)

部隊を率いて4年ほどのあいだに北側諸国との小競り合いは大陸全土を巻き込んだ総力戦へと発展し、ギルベルトの部隊は陸軍主力の作戦正面とは別の小規模紛争に対処するために大陸の各地を転戦していた。そのような折、敵の大多数の部隊が大陸中央の巡礼都市インテンスに集結しているとの一報がもたらされ、ギルベルトの部隊もその戦線へと急行する。事実上の「決戦」に加わることになったギルベルトの部隊は、インテンスを防衛する敵部隊への攪乱(かくらん)作戦を命ぜられ、正面突破を担当する主力部隊とは別に隠密潜入を決行した。


ギルベルトの部隊は結果として攪乱作戦を成功させたものの、敵地の真っただなかで孤立するという状況によって部隊は壊滅の危機に瀕し、ギルベルト自身も右目を撃ち抜かれるなどの深い戦闘外傷を負ってしまう。救援に駆け付けた味方部隊によって後送され、陸軍の野戦病院へと運び込まれる(※)が、その後ギルベルトがどのような顛末をたどったかについては、彼の友人であるホッジンズなどのひと握りの人間を除いて明かされていない。

(※なお、TVアニメ版では敵部隊の砲撃による爆風からヴァイオレットをかばって瓦礫の下敷きになっており、ドッグタグは発見されたものの遺体が確認できなかったことから未帰還者(戦闘中行方不明者)扱いとされている)


主要キャラクターとの関係編集

ヴァイオレット・エヴァーガーデン編集

ヴァイオレット・エヴァーガーデン


かつてギルベルトの下で戦っていた少女兵

ギルベルトの少佐への昇任祝いとして、彼の兄であるディートフリート・ブーゲンビリアから当時孤児だった彼女を贈られたのが、ふたりが出会ったきっかけとなっている。(原作上巻、239~241ページ、TVアニメ版2話)

以降のヴァイオレットは、ギルベルトに付き従う形で戦場を駆け回りつつ、類稀(たぐいまれ)なる戦いの才能を遺憾なく発揮して彼の部隊に幾度となく勝利をもたらしている。あわせて、戦いの合間にギルベルトから言葉や規律を教わり、問題なく人と意思疎通を図れる程度にまで育てられている。


ギルベルトにとってのヴァイオレットは、出会った当初は「主人と武器」「上官と部下」などといった形式ばった関係性のもとに括(くく)られるものであったものの、長い月日をともに過ごすうちに、次第に彼女を「ひとりの少女」として見ざるを得ないような機会が増え、自ら進んで彼の忠実な「武器」であろうとするヴァイオレットの無垢な想いを前にして、激しい葛藤を抱くようになる。(原作上巻、310~315ページ、TVアニメ版13話)


クラウディア・ホッジンズ編集

最近描いたrkgk


元ライデンシャフトリヒ陸軍の中佐(原作小説では少佐)。現在は軍を退官して私設郵便会社・C.H郵便社を立ち上げている。

ホッジンズとは士官学校に入校して以来の旧友であり、少佐に昇任したのも同時期であった。(原作上巻、257ページ)

由緒ある家柄の生まれであるギルベルトにとって腹を割って話すことのできる数少ない親友であり、自身の冷ややかで素っ気ない態度を笑って返してくれるホッジンズには深い信頼を置いている。


ホッジンズは、瀕死の重傷を負ってヴァイオレットと離れ離れになってからのギルベルトの顛末を知る数少ない人間であり、彼はギルベルトの身を案じるヴァイオレットからのストレートな問いかけに対し、明確な答えに至らないようにオブラートに包みながら返答するよう努めている。(TVアニメ版1~2話)

(なお、原作小説ではギルベルトの帰りをひたすらに待ち続けるヴァイオレットに対し、これ以上余計な思いをかけたくないという思いから、彼の所有物である鑑識票(ドッグタグ)を見せた上で明確に「ギルベルトは死んだ」と告げている。※原作下巻、91~93ページ)


ディートフリート・ブーゲンビリア編集

練習33


ギルベルトの兄で、ライデンシャフトリヒ海軍大佐

型にはまるのをよしとしない性格ゆえに厳格なブーゲンビリア家に嫌気が差し、弟のギルベルトに家督をなすり付けて出奔した過去を持っている。(原作上巻、237ページ)

横暴で自己中心的な人物である反面、着々と出世街道を歩み続ける才能と人を惹き付ける素養を併せ持っており、ギルベルトはそのような兄の存在を「同じ人間として羨望(せんぼう)して止まない部分を持っている」として認めている。(原作上巻、238~239ページ)


関連イラスト編集

ヴァイオレット・エヴァーガーデンViolet Evergarden


関連タグ編集

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

少佐 士官将校


ヴァイオレット・エヴァーガーデン(キャラクター) - かつてギルベルトの下で戦っていた少女兵。彼の「武器」として一途な忠誠心を捧げている。

クラウディア・ホッジンズ - 元ライデンシャフトリヒ陸軍の将校。現在は退官してC.H郵便社を立ち上げている。

ディートフリート・ブーゲンビリア - ライデンシャフトリヒ海軍の大佐。ギルベルトの実兄。


ギルヴァイ - ヴァイオレットとのカップリングタグ。


黒髪青髪) 翠眼(すいがん) 軍服 戦闘服


外部リンク編集


























ネタバレ注意編集

原作小説では右目と左腕を失いながら生存しており、下巻『飛行手紙と自動手記人形』においてその可能性がほのめかされている。また、生存については兄のディートフリートや盟友ホッジンズなどの限られた人のみが知っていた。左腕にはヴァイオレット同様義手をつけている。

下巻『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』では大佐に昇格。とある事件でヴァイオレットと再会する。以後はヴァイオレット・エヴァーガーデンとの交際を再開することになる。

右目と左腕を失っても戦闘力は高く、自ら戦闘機から降下して列車に飛び乗ったり銃撃戦を繰り広げたりする。

しかし、戦後処理で外国に赴任したり、多忙なためなかなかヴァイオレットと会う機会がなかったようだが最終巻『エバー・アフター』で!?

なお、左腕を失い義手にしたのだが、原作下巻のイラストで間違えて右腕を義手として描いてしまい、以後の絵や映像では右腕を失うようになってしまった。

KAエスマ文庫のお詫び(外部サイト)




劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン編集

『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ではホッジンズとディートフリートは、ギルベルトが生存していることをまったく知らない。

右目と右腕を失い、生死の境をさまよいつつも教会が運営する病院に収容されるが、ヴァオレットが両腕を失っていること、敵味方に多くの死傷者が出ていることに罪の意識にさいなまれ各地を放浪、故郷から遠く離れた旧敵国のエカルテ島にたどり着く。

名を変えたギルベルトは贖罪のため女、子供、老人しかいないエカルテ島で子供たちに勉強を教え、戦争で死んだ男たちの代わりに農作業に従事する。

教え子の女の子に手紙の代筆を頼まれライデンに送るが、彼が書いた宛先不明の手紙は旧友・ホッジンズと実兄・ディートフリートの目にとまることとなる。

ギルベルトが生存している可能性を知ったホッジンズは、ヴァイオレットをつれてエカルテ島へと向かい、ギルベルトと再会する。

  

 「帰ってくれ。ギルベルト・ブーゲンビリアはもう死んだ」


2人を拒絶したギルベルトは、その直後、実兄・ディートフリートとも再会する。


???

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