クラウディア・ホッジンズ
くらうでぃあほっじんず
CV:子安武人
業界新規参入の郵便社「C.H郵便社」の社長。会社を立ち上げる前はライデンシャフトリヒ陸軍の中佐(原作小説では少佐)を務めていた。
飄々とした性格の赤髪の伊達男で、ライデンシャフトリヒ陸軍少佐のギルベルト・ブーゲンビリアとは士官学校以来の旧知の仲。
数年前に起こった大戦の最中に瀕死の重傷を負ったギルベルトの頼みを受けて、彼が親代わりを務めていた少女兵ヴァイオレットの後見人になる。彼女をギルベルトの親戚筋であるエヴァーガーデン家に養子として紹介したのちに、自身が経営するC.H郵便社へと迎え入れる。
人好きのする性格と商人の家の生まれという利を活かして、若手の社長ながらも優れた商才を発揮している。また、抱える社員たちは花形の代筆屋・カトレア・ボードレールや昔からの付き合いであるポストマンのベネディクト・ブルー等の癖のある面々が揃うが、ホッジンズはそんな彼らに頭を悩ませることなく日々淡々と事業を切り盛りしている。
容姿
頭の後ろで括られた緩やかに波打つ赤髪とブルーグレーの垂れ目が特徴的な、彫り深くも愛嬌のある顔立ちの色男。(原作上巻、257ページ)
また、社長になる前はライデンシャフトリヒ陸軍で士官を務めていたこともあり、広い肩幅や分厚い胸板をはじめとする良好な体格の持ち主でもある。(原作下巻、319ページ)
元来からの遊び人的な性格もあって、陸軍士官だった頃から軍服を着崩したりくたびれた格好をするなど、生真面目な親友のギルベルトとは真逆のような着こなしをしていた(原作上巻、257ページ)。社長となった現在では、ベストに白シャツ、ボルドー色のワイドパンツという出で立ちで出歩くことが多い。(原作下巻、47ページ、TVアニメ版1話)
性格
人好きのする顔立ちに違わず、至極人づきあいが上手で情に厚く、周囲に自然と人を呼び集めるような魅力を持っている。(原作下巻、52ページ、231ページ)
また、生まれが商人の家ということもあってその行動理念は損得勘定に基づいており、特定の人や物に対して過度な愛情や信頼を注ぎ込んだり、理想や大義を第一に掲げることを良しとせず、あくまで冷めた思考のもとに物事を見つめることを常としている(原作下巻、52ページ)。目的のためなら手段は決して綺麗なものだけに限らず、あの手この手を使って相手を確実に丸め込ませるその手腕は、軍人であった頃から今に至るまで、彼自身の渡世を大いに助けている。
原作小説においては優秀だが、度々仕事を後回しにして長期旅行に出かけるような遊び人としての一面を併せ持つ人物となっており、期限ぎりぎりになって社長室に缶詰めにされることが一種のお約束になっている。
またヴァイオレットやカトレアの仕事着を見繕い「かわいい女の子はきちんと着飾るべき」と得意げに語ったり、旅行に女性を同伴させるなどプレイボーイ的な一面もあるが、前述の通り女の子との関係もお互い割り切った計算づくのお遊びであり、本格的に進展するとすれば本人が運命を感じたような相手だけだろうとラックスやカトレアといった近しい相手には見切られている。
その他
「クラウディア」という名前は本来女性につけられるべき物であるが、これには彼が生まれる前、彼の両親が生まれてくるのが女児であると予想して用意し、そのまま名付けられてしまったという逸話が存在する(原作下巻、73ページ)。このため、ホッジンズ本人は名前で呼ばれることをあまり好ましく思っていない。(TVアニメ版2話,原作小説外伝「郵便社と自動手記人形」)
余談
『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ではギルベルトのことで思い悩むヴァイオレットに「女の子はむずかしい」「(子どもを)もつなら男の子がいい」とこぼしていたが、エカルテ島で男の子にいたずらされたときには「男の子はむずかしい」と、シリアスなストーリーのなかで(笑えるような)矛盾することを言っている。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
かつてギルベルト・ブーゲンビリアの下で戦っていた少女兵。
数年前に起こった大戦の中で瀕死の重傷を負ったギルベルトから彼女を託されたホッジンズは、大戦終結後に彼女を保護してギルベルトの親戚筋にあたるライデンシャフトリヒの名家、エヴァーガーデン家に養子の話を持ちかける。併せて彼女の新しい勤め先として自身が経営するC・H郵便社を紹介し、代筆部門である「自動手記人形」の仕事を始めさせる。
ギルベルトの下で戦うヴァイオレットの評判はホッジンズもよく知るところであり、軍人としての生き方を離れて新しい道を歩むことになった彼女の身を案じて諭す一方(原作下巻、80~82ページ)、人形のように無機質な彼女がふとした時に見せる『人間』の表情に触れて、良心を痛めたり無性に涙もろくなることもある。(原作下巻、63~64ページ、72ページ)
ギルベルト・ブーゲンビリア
ライデンシャフトリヒ陸軍の少佐。
ホッジンズとは陸軍の士官学校に入校して以来の旧知の間柄であり、互いのことに関しては親よりも詳しいと自負している。(原作下巻、50ページ)
ギルベルトのホッジンズに対する対応は基本的には冷ややかであるが(原作下巻、68ページ)、彼はホッジンズを「騒々しいやつ」としながらも「責任感のある男」として一目置いている。(原作下巻、292~293ページ)
ホッジンズはヴァイオレットと離れ離れになって以降のギルベルトの顛末を知っている数少ないひとりであるが、彼を待ち続けるヴァイオレットからの問いかけに対しては、核心に触れることはせずにオブラートに包んだ返答をするよう努めている。(TVアニメ版1~2話)
カトレア・ボードレール
C.H郵便社の代筆部門で働く、花形の自動手記人形。
ホッジンズとは会社創設時からの付き合いであり、ヴァイオレットに関する相談事や金に困った際の助け舟をはじめとして、公私ともに良好な関係を築いている。(TVアニメ版2話)
また、カトレアは彼を慕っていることもあり(原作下巻、188ページ)、しばしば2人きりの時に抱き着いて腕を回される等のアピールをされることもある。(TVアニメ版2話)
Tvアニメ13話では、ホッジンズの子を身ごもったことが彼自身が書いた手紙により示唆されている。『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ではTVアニメ版に準拠するが、ホッジンズの子は身ごもっていない。
原作小説版でも慕われているが、仲のいい父親と娘のような関係性になっており、かつて男女の仲にあったようなことを臭わせる描写もない。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン C.H郵便社 自動手記人形
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(キャラクター) - C.H郵便社で働く自動手記人形。ヴァイオレットの後見人になるとともに、現在は社長と社員の関係にあたる。
ギルベルト・ブーゲンビリア - ライデンシャフトリヒ陸軍の少佐。士官候補生時代からの深い付き合いを持っている。
ベネディクト・ブルー - C.H郵便社で働くポストマン。会社を立ち上げる前からの付き合い。
カトレア・ボードレール - C.H郵便社で働く自動手記人形。同社の花形ドールで、ホッジンズとは公私ともに良好な間柄。
ラックス・シビュラ - C.H郵便社で働く秘書。放蕩なふるまいで困らせることも多いが、真面目で懸命な仕事ぶりを認めている。身寄りのない彼女の身元引受人でもあり、大切に思っている。
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