- 暁佳奈の小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の1エピソード。単行本では外伝に収録。
- 上記エピソードを原作としたアニメ映画。本記事で紹介。
概要
暁佳奈の小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の新作劇場アニメ。
正式名称は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝―永遠と自動手記人形―』。
アニメーション制作は京都アニメーション。当初は2週間限定の公開を予定していたが3週間限定に変更、2019年9月6日より公開された。その後も好評なため上映期間の延長、新規上映館の追加が行われ、興行収入は8億円を超えている。情報ツイート（外部リンク）
また2020年4月24日公開予定の劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン公開を前に2020年4月3日より順次再上映が行われている。
| 制作 | 京都アニメーション |
|---|---|
| 原作 | ヴァイオレット・エヴァーガーデン(KAエスマ文庫) |
| シリーズ構成 | 吉田玲子 |
| 世界観構成 | 鈴木貴昭 |
| 総作画監督・キャラクターデザイン | 高瀬亜貴子 |
| 脚本 | 鈴木貴昭・浦畑達彦 |
| 監督 | 藤田春香 |
登場人物
- ヴァイオレット・エヴァーガーデン (cv：石川由依)
女学校で礼儀・作法・社交ダンスを学ぶヨーク家の娘・イザベラのもとにドロッセル王家の宮廷女官・アルベルタの紹介を受け、ヨーク家から派遣され、3ヶ月の間、彼女に従うが、なんでも完璧にこなす優美なヴァイオレットは女生徒たちの人気を集め、「騎士姫様」と呼ばれるようになる。
が、イザベラにとってヴァイオレットは感情がない機械のように見え、みずからも嫌うヨーク家から派遣されたこと、彼女が裕福な家の出と誤解したことにより、当初、反発の対象ともなった。
しかし、ヴァイオレットの出自や優しさを知ったイザベラからは、いつしか心からの信頼と友情を寄せられるようになる。
3ヶ月の契約終了時、妹に手紙が書けないことを悩むイザベラに「自分の思いを素直に書けばいい」と勇気づけたことによって、イザベラから手紙を託される。
手紙は無事、イザベラの妹・テイラーのもとに届けられ、数年後、テイラーが彼女を頼ってC.H郵便社を訪れた際にも、力になろうと尽力する。
- イザベラ・ヨーク(エイミー・バートレット) (cv：寿美菜子)
ドロッセル王家とつながりのある大貴族・ヨーク家の娘。寄宿舎のある女学校で礼儀・作法・社交ダンスを学ぶ。
彼女にとって女学校は「政略結婚」のため礼儀・作法・社交ダンスを学ぶところであり、寄宿舎は牢獄であった。
それもそのはず、彼女は正妻の子でないことからこれまで捨て置かれ、「エイミー・バートレット」と名乗って日銭を稼ぐ暮らしを続けていた。
エイミーは身寄りのない少女を助けて妹としていたが、彼女に利用価値を見出したのかヨーク家から当主自身が迎えが来、「妹の面倒を見る」ことを条件にヨーク家と契約を結ぶことを決意した。
そんな彼女のもとに礼儀・作法・社交ダンスを教える少女――ヴァイオレットが訪れた。
イザベラには侍女として現れた彼女がまるで機械のように感情がないように見え、なんでも完璧にこなすことから裕福な家の出と誤解したが、彼女が親の顔も知らず戦場で生きてきたこと、身につけた教養と優しさも彼女の努力のたまものであることを知り、いつしか深い信頼と友情を寄せるようになっていった。
3ヶ月の契約終了後、妹に手紙を書きたいがどうすればいいかを打ち明けると「自分の思いを素直に書けばいい」との助言を受け、少女に思いをこめた手紙を託した。
- テイラー・バートレット (cv：悠木碧)
エイミー・バートレットの血のつながらない妹。
身寄りがなく放浪していたところを、エイミーに拾われ彼女の妹となる。
貧しくも穏やかな生活を送っていたが、エイミーを迎えに来たヨーク家との「妹の面倒を見る」という契約により孤児院に入れられる。
しかし、孤児院でも文字を学ぶことはできず、届けられた姉の手紙は孤児院の先生に何度も読んでもらうこととなった。
数年後、成長したテイラーは姉の友人であるヴァイオレットを頼ってC.H郵便社を訪れ、雇ってほしいと願いでる。
孤児院を脱走してきたことはすぐにばれるが、社長のホッジンスの計らいにより郵便配達見習いとされ、ベネディクトが面倒を見ることとなった。
ヴァイオレットにも文字を習い、少しずつ郵便配達の仕事にも慣れたころ、ヴァイオレットの助けを得て手紙を書き、ベネディクトの郵便配達に同行することになる。
- ベネディクト・ブルー (cv：内山昂輝)
C.H郵便社の郵便配達人。社長であるホッジンズの計らいにより、テイラーの面倒を見ることとなり、「師匠」と呼ばれる。
- クラウディア・ホッジンズ (cv：子安武人)
C.H郵便社社長、ヴァイオレットの後見人。
- カトレア・ボードレール (cv：遠藤綾)
C.H郵便社の人気自動手記人形、自動手記人形のリーダー。
C.H郵便社の自動手記人形。
C.H郵便社の自動手記人形。
主題歌
「エイミー」
- 作詞：茅原実里
- 作曲/編曲：菊田大介
- 歌：茅原実里
小説との違い
小説ではベネディクトがテイラーに手紙を届け、代読されたあたりで終わっている。そのため原作小説ではテイラーが成長した後の描写はごく少ない。
またイザベラの通っている女学園の制服やヴァイオレットが着る舞踏会のドレス等、服装のデザインが異なっている。
