「ハリのある人生には少しのスリルが必要だよね」
概要
CV:浪川大輔
殺連の殺し屋を狙う組織『×(スラー)』のボス。白いクセ毛に白いセーター・ジャケットが特徴の青年。
優男風の印象だが、そこは殺し屋組織のボスらしく、殺しには一切の躊躇が無い。坂本と対決した際には、作中最強格の彼に一撃で致命傷を与えている。
学生時代に坂本たちと護衛任務に当たっておりそこでキンダカを殺害し、数年後、赤尾リオンを殺害した張本人。しかし、当時ORDERだった坂本に殺害されたはずだった。
部下との接し方は互いにフランク。強引に組織に引き入れたため、最初は警戒されていた虎丸からは坂本から鞍替えする形で『推し』とされている。
一人でブツブツと喋っていたりと、解離性同一性障害の疑いがあるらしい。
ボスとしての異様さを放っているが熊埜御の威圧に楽と共に引くなど人間らしさも垣間見える
武器
武器は蛇腹剣。鞭の様に拘束を主に使う。
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ここから先、ネタバレ注意!
「下っ手クソだな〜晶お前…」
「ま、おかげで…いいタイミングで代われたぜ」
彼の中にいた人格が赤尾リオンだった事が原作129話で明かされる。有月は激しいストレスにより、二重人格になっていた。
ここから先、更なるネタバレ注意!
167話にてORDERである篁にハルマが胴体を両断され、楽は心臓を突き刺されて殺される光景に有月は大切だった仲間の死に絶叫し、蹲る。
「いつもお前らは奪う……僕の大切な家族を……どうして…どうして……!!」
坂本でも南雲でも止められない埒外の怪物に辛うじて生き残っていた二人は死を覚悟する反面、有月だけが頭を抱えて目の前の篁を憎み、苦しみ出した。
「うううう声……声が…」
「誰だお前……」
「入ってくるな…!!」
迫り来る篁の剣閃。回避する事も不可能な抜刀に頭を抱えて苦しむ有月の首を跳ね飛ばす
……筈だった。
「チッ……」
次の瞬間、篁が有月に斬り殺されていた。
「〜〜〜〜〜〜」
まるで立場が変わったかのように篁の刀は有月に奪われ、篁の刀で胴体を両断し、篁のように念仏を唱えて刀を握り締めて消えていく光景に意識が残っていた坂本と南雲は目を疑った。
坂本と南雲曰く、その時の有月は篁そのものであり、ウータンの仮説では極度のストレス下にて新たな人格が形成される。仲間の死と篁に対する恐怖から自己防衛本能が働き、篁を殺すための新たな人格が形成された。それが篁に限りなく近いコピーである為、本誌において謎でありながら最強であった篁と同等の強さを得たという最悪のパターンとなった。
そして有月の中の赤尾リオン曰く、有月は篁の人格を制御する事は出来ないと晶に告げる。
「私達は所詮、憬の記憶が作り出した人格だ」
有月にとって篁は制御不能の殺戮マシーンであり、それ以外の事を知らない為、敵味方問わず殺戮を繰り返す部分しか再現が出来ない。既に殺害した篁の過去を知れるわけもなく、制御は不可能である為、晶に手が及ぶ前に逃げろと告げている。
同じくリオンも晶の事を有月から聞かされているだけで限りなく本人に近い人格や振る舞いの再現をしているだけで本物ではない。所詮は「有月の記憶の中の赤尾リオン」でしかない。