「もしあの時、あいつらが世界を駆け抜けてたら
どうなってたのかな、ってさ」
概要
CV.浪川大輔
アルストにて暗躍する秘密結社「イーラ」の一員。赤い甲冑風の服装と金髪が特徴の伊達男。
ナンパが趣味の女好きで、同僚のベンケイをよくアプローチしているがいつも軽くあしらわれており、初登場時はキザな台詞を吐いていたところを彼女にぶん殴られている。
一見すると軽薄そうなネタキャラに見えるが、本質は冷静で頭が回るタイプで、むしろ直情的なベンケイのフォローをよくしている。
イーラ内では「サタ」という愛称で呼ばれ、主に機械関連の作業を担当している。イーラの母艦「マルサネス」「モノケロス」も彼の手により組み立てられたもの。
相棒のブレイドは力自慢の巨漢オオツチ(CV.利根健太朗)。巨大な手甲を用いた防御を得意とし、ベンケイとのタッグ時は抜群のコンビネーションを見せる。
他のイーラの一員と同様に世界に憎しみを抱いているものの、時にどこか違うような表情を浮かべる時もあり…?
活躍
スペルビアの廃工場にて、人工ブレイドのエーテル炉の取引を目論んでいたバーンがレックス達に捕らえられそうになっていたところをベンケイと共に襲撃。
抜群のコンビネーションで彼らを追い詰めるもメレフの登場により状況は一転、レックス達の連携に押し返されたところをヒカリによってオオツチのコアクリスタルを砕かれ敗北する。そこへアーケディアの女神ファン・レ・ノルンが現れると、激昂したベンケイを抑えつつエーテル炉を積んだモノケロスに飛び乗りその場を去った。
モノケロスに帰還後、シンにファン・レ・ノルンのことをカスミだと報告するが……
ルクスリアではレックス達の持つ「神聖なる鎖(サンクトス・チェイン)」を奪取するため、ヨシツネ、ベンケイと共に襲撃する。
ここでヨシツネ達はブレイドがドライバーの細胞を取り込み自立化した存在マンイーターだと判明し、サタヒコも彼らと同じように自身のコアクリスタルを見せると武器である扇を生成、再び戦うことになる。
レックス達との再戦では敗北するものの、本来の姿を見せたシンの力によりその場を制圧。自身の開発した人工ブレイドを呼びレックス達を取り押さえ、抵抗しようとしたメレフを手にかけようとする。
しかしホムラの命を懸けた駆け引きによりそれは阻止され、レックスの「世界の真実を見つけなくちゃならない」という言葉に何かを感じつつ、ホムラを連れ去った。
モルスの断崖での戦いの後、行方不明となったシンを探すためにマルサネスでモルスの地へと赴く。
廃墟と化した街へのメツの吐き捨てるような態度に対し、「本当にそうなのか?」とどこか疑問を抱くような姿勢を見せた(ただしこの反応は織り込み済みで、メツもそれ以上自説を押し通してはいない)。
シンの救出後、世界樹に接近したところをアーケディアの襲撃を受ける。シンとメツが神の元へと向うと、ヨシツネとベンケイも降ろして2人の後を追わせる。自分とシンが凍結させたラウラの遺体のみになったマルサネスを巨大ロボットの如く変形させ、大量の人工ブレイドを引き連れてアーケディアを迎え撃つ。
余談だが、変形後の船体はどことなく前々作の「フェイス」を彷彿とさせるデザインをしている。
失われし古王国イーラの技術を用いてマルベーニに立ち向かうサタヒコ。
しかしマルベーニはファン・レ・ノルンのコアクリスタルの一部を身体に取り込んだブレイドイーターになったことで、全てのブレイドと巨神獣をコントロールする力を発揮する。
サタヒコもマルベーニの支配下に置かれてしまうかに思われたが……
「残念だったな。俺には効かないぜぇ。何せこの俺は、あんたと同じだからなぁ!俺は…ブレイドイーターだ!」
自分がヨシツネやベンケイと同じマンイーターではなく、マルベーニやジークと同じブレイドイーターであったことを明かす。
実はこれに関しては、
- ブレイドの力を抑止するファン・レ・ノルンの能力の影響を受けなかった。
- コアクリスタルの色がヨシツネやベンケイのように血が混じった青ではなく、純粋な青色。
- 回想シーンの古王国イーラの情景に少年姿で登場している(ブレイドならば見た目が老いることは無い)。
等々ストーリー各所で伏線が張られていた。
500年前、古王国イーラで天涯孤独だった彼はシンとラウラに保護され彼らの仲間となるも、聖杯大戦と、その混乱に乗じたアーケディアによる難民狩りに遭っていた。
サタヒコはアーケディアに移送され、マルベーニ自身が「まさかあの時の難民の生き残りとでもいうのか?」と驚愕するほどの凄惨な人体実験と虐殺を生き延びた後、秘密結社イーラに加入。マルベーニの力に対抗しうる人工ブレイドを造り出し現在に至ったのである。
アーケディアの巨神獣に一撃を喰らわせた際、マルベーニが難民を避難すらさせてないことを知るも「退くわけにはいかない」と攻撃を続行。マルベーニ側も押し戻そうとするが、レックス達の手によりマルベーニに操られていた巨神獣達は解放される。
企みを阻止され激怒するマルベーニ、アーケディアの巨神獣がレックス達に光線を放つも―――
「……何こんなとこでチンタラしてやがる…ニア!」
マルサネスを盾にして、レックス達への攻撃を防いだ。
何故そんなことをしたのか、ニアの問いに対し「さぁねぇ、わかんなくなっちまったよ」と返すサタヒコ。
「俺はこの世界が大っきらいだ。特に人間って奴がな」
「けどな……大好きな奴らもいたんだ―――」
秘密結社イーラ唯一の元人間として、レックス達にかつての仲間達の姿を重ね、複雑な感情を抱いていたサタヒコ。
レックスの見つけた「答え」に希望を見出し激励の言葉を投げ掛け見送ると、アーケディアへとマルサネスを特攻させ―――
「悪ぃな シン―――ラウラと先にいっ―――」
ラウラの遺体と共に爆散、アーケディアの巨神獣を道連れに雲海へと沈んでいった。
サタヒコの最後を見届けたレックス達。彼の想いに応えるべく、シンへと自分達の見つけた答えを示す決意を新たにするのだった。
2周目では
2018年のアップデート以降、ヨシツネやベンケイらと同じく味方のブレイドとして加入させられるようになった。
コアクリスタルから生まれ直す形になる他のメンバーとは異なり、アーケディアに特攻後、奇跡的に生存していたサタヒコに話しかけるという流れになっている。
戦闘後にとある場所に出現し、トラ以外で話しかけることでそのドライバーとエンゲージする。
能力
属性 | 闇 |
---|---|
ロール | 防御 |
武器 | 扇(攻撃を回避した時に筋力の150%で反撃) |
物理防御 | 25% |
エーテル防御 | 30% |
補正 | 素早さ15% |
クールタイム | 5 |
必殺技 |
|
ブレイドアーツ | リアクション無効、デバフ消去、アーツ強化 |
バトルスキル |
|
フィールドスキル | 闇属性の力、サルベージ技術、古代文明の知識 |
アシストコアスロット数 | 3 |
他のメンバー同様、武器は強化ができない代わりに基本性能が高く設定されている。
メレフが得意とする戦法と合致しているため、彼女でエンゲージすると良い。
500年前では
DLC『黄金の国イーラ』にて古王国イーラ時代の詳細が描かれている。
本編で回想されていた通り、当時はまだ幼くプレイアブルキャラクターではない。
全くの余談だが、この時代の彼を「ショタヒコ」と非公式に呼び分ける向きがあるとかないとか。
ここで「エスタム」という地で暮らしていたものの、(恐らくは実の親に)売り飛ばされてリサリア地方フェルト村に連れてこられたという元からハードな生い立ちが明かされる。
そのフェルト村もヒャッハー状態になって壊滅し、なし崩し的に「解放」されたことでシン達に付いてゆけたのである。
発見時の身なりから、ただちに命に影響するような扱いはされていなかったことが推測できるが、こうした経験からかなり内向的で冷めた物の捉え方をしていた。
それが旅を通じた仲間とのふれ合いで少しずつ変化してゆく(そして最後にぶち壊される)様子が見て取れるようになっている。
余談
- 名前の由来は恐らく、日本神話に登場する天狗の神「猿田彦」から。扇を武器とする点も共通している。扇の名称「弟橘媛」も同様。
- 常にナンパをしているだけあって女性には事欠かない……というわけでもなく、2周目のキズナトークでは不審がられ逃げられている様子が描かれる。この時の選択肢によっては、何故ナンパをするかの理由を聞くことができる(しかしどちらの選択肢においても酷い目に遭うオチが付く)。
- 以上の通り、イーラではシンとは一番長い付き合いである。幼い頃に命を救ってもらい、復讐の道へと走る恩人を見てサタヒコは何を思ったのだろうか……
- サタヒコに限ったことではないが、本編と『黄金の国イーラ』の間には直接繋がらない描写も見受けられる。ヒカリとも面識があったにもかかわらず、スペルビアで二人が再会した時何故かヒカリは彼について言及せず(人間の子供だった頃しか知らないはずなので同一人物と認識できなかった可能性はあるが)、サタヒコも古王国イーラの滅亡を結果的に後押しする形となった彼女の力に恐れを抱いたはずが、再び目にした時には「美しい」と見惚れている。
関連タグ
シン(ゼノブレイド2) メツ(ゼノブレイド2) ヨシツネ(ゼノブレイド2) ベンケイ(ゼノブレイド2) オオツチ
ドミニア:ゼノギアスの登場人物。「敵組織の幹部戦闘員」「生体実験の被害者」「同胞を殺した実験責任者を怨む」「命を助けられた恩義から強い忠誠心を持つ」など共通点がある。