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悪く思うな、せめてもの情けだ。

この先の世界を見ずとも済むようにな―――


概要

CV.櫻井孝宏


アルストにて暗躍する謎の秘密結社「イーラ」の首魁(リーダー)。

ブレイドは持っていないが、身の丈程もある日本刀の様な形状の長剣を使う凄腕の剣士であり、鬼を彷彿とさせる仮面を被っている。

一見冷静だが、その内には目的の為なら非情な手段をも辞さない苛烈さを秘めている。


物語序盤、メツニアを引き連れてレックス天の聖杯が眠るという古代船のサルベージを依頼する。

最深部にて天の聖杯を発見すると、突然レックスの胸を刺し貫き殺害する。

その後は目覚めた天の聖杯「ホムラ」の力により蘇ったレックスと、度々激突することになる。


時折意味深な言葉を呟く、彼の目的とは…。




正体

この先の世界を見れば自ずとわかる。


お前はここまできてしまった、引き返すことは許さん。


シン

その正体は彼自身もブレイドであり、ドライバーの肉体を取り込んで自律化した存在「マンイーター」。

コアクリスタルは仮面を外した額に位置し、その色は血のように赤く染まっている。

ブレイドが人間に制御され行使される世界を憎み、コアクリスタルに戻れば記憶が消滅してしまう自分達の進化を阻む世界を破壊するため暗躍する。


過去

500年前アルストに存在し、ブレイドとの共存を謳った古王国「イーラ」で「最強のブレイド」と呼ばれた存在で、伴侶であったドライバーが亡くなってからは宝物庫で眠りについていた。

それを一人の男が盗み売り捌こうとしていたところ、愛人の娘ラウラが誤って同調させてしまう。

目覚めたシンはラウラを殺そうとした男の腕を斬り飛ばして行動不能にすると、ラウラを護る為彼女のブレイドとなる。


ラウラが成長しイーラ所属のドライバーになると、英雄アデルヒカリカスミカグツチらと共に聖杯大戦に参加し、メツと戦いを繰り広げた。


そんなある日彼に転機が訪れる。かつての彼と、彼のドライバーを知る老人から話を聞き、ラウラと共に自分たちが住んでいた廃屋を訪れる。

そこでシンが見つけたのは、ブレイドとして記憶を持ち越せない自分という存在への苦悩を、そしてその掟を破る禁忌が記された日記だった。

これ以降自分自身の存在、世界の在り方に疑念を抱くようになる。


そして聖杯大戦終了後、その時は来てしまう。

天の聖杯の力を、ブレイドが集団化し世界を変えることを恐れた法王庁のマルベーニは、自らが世界を支配する為イーラを滅ぼさんと襲撃する。

ラウラを連れて逃げるシンであったが、ラウラが致命傷を負い再びコアクリスタルに戻ろうとしてしまう。


あなたに忘れられるのが、絆が消えるのが寂しいよ―――


その言葉を聞いたシンは彼女との記憶を護る為、ラウラとの絆を保ったまま生き続ける為に日記に書かれた禁忌―――――マンイーターへと化す為の方法を実践、ラウラの心臓を食らい取り込むのだった(これ以降コアクリスタルの色が赤へと変貌した)。


その後当てもなく彷徨っていたところを、聖杯大戦に敗北し力を失ったメツと出会う。

自分と同じ「生きる意味を失った者」として気の通じたシンはメツと手を組み、マンイーターのヨシツネベンケイ、ニア、かつて自分が助けたブレイドイーターのサタヒコを率い、自分達ブレイドを道具扱いし苦しめる世界、巨神獣から生まれ巨神獣へと還り世界を構築する自分達ブレイドに軛を科した世界、更には世界を創った神をも滅ぼす為秘密結社「イーラ」を結成、行動に乗り出すのだった。


能力

ブレイドとしての能力は自身の武器による剣術と、温度を絶対零度の域まで操る氷属性の力。前者はジークに受け流される急所を外したことが無い程の腕前で、後者はコアクリスタルの機能を、エーテルエネルギーの流れを凍結・停止させてしまう程に強大。ラウラの死後はこの力により彼女を凍結、冷凍保存している。


傷

マンイーターと化してからは大気上の素粒子を操作する能力に覚醒。自身に用いることで光速並に早く、目視することが不可能なレベルの速さで動くことが可能になった。この能力の影響によるものか、ルクスリアでの戦い以降悪魔を彷彿とさせる黒い衣装を身に纏うようになる(画像参照)。

さらには自分へと放たれた粒子砲すらも受け止め、掻き消してしまうという離れ業をやってのけた。これによりレックスとヒカリの技を完封、完全敗北させている。


まさに攻守に長けた能力であり、対抗策はないに等しい。


しかしラウラの心臓を取り込んだ代償としてブレイドの肉体と拒絶反応を起こし、長時間戦うと自分では身体を動かすことも出来ないほど弱ってしまう。その為定期的に治療ポッドに入り肉体を維持し続けているが、メツからは「あまり前に出すぎるな」と釘を刺されている。


本編で見るだけでも十分強いのだが、上記のこともあり彼自身は全力を出せていない。彼が本気を出せば一体どれだけ強いというのか……


人物

前述の通り冷静さと非情さを兼ね備えた性格をしているが、ラウラのブレイドだった時代は「誰よりも優しく、誰よりも強く、そして誰よりも戦いが嫌いだった」とヒカリは語っている。


現在もイーラのメンバーに対しては時折気遣うような描写も見られ、マンイーターのヨシツネ達を勧誘し、幼い頃よりシンを見てきたサタヒコは彼を心から信頼している。ラウラと瓜二つの顔をしたファン・レ・ノルンを殺害した際には、ラウラの表情と重なり焦りを見せ、ハナから「ドライバーとの思い出は大切なはず」と言われた際には苦悩するような表情を見せた。


幾度も戦いを繰り広げてきたレックスからは、自身の目を「あんたの目は悲しすぎる。最初に会ったホムラのように、消えたくて消えたくて仕方がない奴の目」と評され、かつての心を捨てきれていない描写も見られる。


しかしブレイドが行使される世界を憎む気持ちに揺るぎは無く、イーラで唯一ブレイドを連れていないのもブレイドの存在を憐れんでいるが為。レックスの信念を耳にした際も自分達は止まるつもりはないと意志表明をした。


本編での活躍

レックス達を取り逃がして以降は追跡をメツやヨシツネ達に任せ、自身はコアクリスタルを回収する為に軍用機を襲撃したり、テンペランティアの巨神獣兵器を暴走させスペルビアとインヴィディアを戦争開始寸前まで追い込む等の暗躍をしていた。


テンペランティアでレックス達と対面した際にはブレイドとしての世界への憎しみを訴え、ファン・レ・ノルンを殺害する。

実はかつてラウラのブレイドであり500年前の聖杯大戦を迎える直前、ファンことカスミは「マルベーニのブレイドに絶対なりたくない」と言葉にしており、そういった意味で彼女を救う(=軛から解き放つ)ため、ファンを殺害したのだろう。


ルクスリアでは天の聖杯の僕(デバイス)サーペントを制御するのに必要な「神聖なる鎖(サンクトス・チェイン)」を手に入れるためにレックス達を襲撃、圧倒的な実力を見せホムラを連れ去った。


自分達に対抗する為、新たな力を得たレックス達をメツと共にモルスの断崖で待ち受けるが、天の聖杯の力を覚醒させたホムラ/ヒカリに押され、セイレーンとサーペントの戦いの衝撃に巻き込まれる。


落下した先であるモルスの地では、先程の戦いで負傷したこともあり怪物達に苦戦するも加勢したレックスに救われ、一時的に協力することになる。

探索を進めると、かつて法王庁に滅ぼされたイーラの巨神獣を発見、その胎内で自身の過去と法王庁の真実を明かし、メツと合流した後はレックス達よりも先に世界樹を登り始める。


サタヒコがアーケディアの巨神獣に特攻した頃、ラウラの幻影にレックス達を待つように言われたシンは、神が待つ楽園へと続くエレベーター前でメツを見送り、自身はレックス達を食い止める為最後の戦いを行うことになる。



「見ているよ お前たちを―――――」



メツと言葉を交わした彼の表情には、うっすらと笑みが浮かんでいた―――――。


その最期

絶対零度と素粒子操作を司るシンと、思い描いた事象を現実にする能力に目覚めたレックス。


一歩も引かない両者は、言葉を投げ交わす。




「(楽園に)行ってどうする。人に開放するのか?分け与えるのか?」



「当たり前のことを聞くな!」



「与えてどうする!結果は見えているんだぞ!」



「何の結果だよ!」



「人は楽園をモルスのように……500年前のイーラの様にするだけだ!」



「オレがそんなことはさせない!」



「お前が死んだ後はどうする?誰がそれを止める!?」



「そのために…そのためにあんた達がいるんじゃないか!」



シンが長きに渡り悩み続けてきた疑問に対する答えを、人間だろうとブレイドだろうと記憶や思い出は「誰か」に引き継がれていくことを信じるレックスに提示され、敗北する。


何故このような世界を生み出したのか、その答えを神に問いたいレックスに希望を見出し始めたところで、肉体が限界を迎えてしまう。


自分達の役目はここまでだったのだと理解したシンは、本性を現し暴走したマルベーニからレックス達を守ると、自分に道を示してくれたメツを救って欲しいとレックスに後を託す。



「終わりにしよう―――俺達の役目は次へと渡されたんだ」




最期は最強のブレイドとして、最後の力を振り絞りマルベーニを撃破。自らも力を使い果たし消滅、その長きに渡る生涯に幕を閉じるのだった。



この際のニアとのやり取り、これまで悲しい目をしていたシンが見せることのなかった笑みを浮かべるシーンは、本作でも一二を争う名シーンとして名高い。


アーツ

悪役ながらプレイアブルキャラクターでもあり、ゲーム本編では序盤の古代船と、第8話前半でレックスとの一時的な共闘の際にパーティに参加。前者は操作キャラクターがレックス固定のためNPCだが、後者の時は操作キャラクターに切り替えることができる。また、追加コンテンツのチャレンジバトルでもシン一人を操作してスペルビア戦艦を制圧するものが存在している。

アーツはドライバーコンボを発生させる効果を持ち、敵味方どちらになった場合にも非常に強力。


本編対象効果第1話(NPC)第8話チャレンジバトル
絶刀単体背面特攻-
虚空斬前方範囲ブレイク-
刹那円範囲-
天乱剣単体ダウン→ライジング→スマッシュ-
朧燕円範囲発動中に攻撃してきた相手をライジング-
零圏円範囲回復封印---

黄金の国イーラ チーム・ラウラ

さらに本編より500年前の聖杯大戦を描いたDLCの追加シナリオ『黄金の国イーラ』ではラウラと共に主人公をつとめ、常にプレイアブルとなっている。必殺技の属性は氷。


イーラ編種類対象効果備考
氷刃前衛単体背面特攻絶刀と同じモーション
飛雪前衛前方範囲側面特攻虚空斬と同じモーション
六花前衛単体防御力無視
凍破後衛前方範囲
斬空後衛円範囲ライジング特攻
氷爆後衛単体ダウン特攻
薄氷スイッチ単体ダウン
無尽タレント自分リザーブHP消費・能力強化
氷雨必殺技I単体背面特攻
吹雪必殺技II前方範囲ダウン特攻
氷乱必殺技III前方範囲自分より高レベルな敵に特攻天乱剣と同じモーション
白夜必殺技IVガード無効一部、朧燕と同じモーション

余談

  • 外にハネた長髪、仮面の男という点から、中の人繋がりで某ロボットアニメマクギリス・ファリドを連想するプレイヤーも多かった模様(マクギリスもまた理不尽な世界に対する怒りが行動の原動力で悲劇的な過去を持っていた)。
  • キャラクターデザインはFFシリーズの野村哲也で、銀髪美形悪役、武器は長刀で技名が漢字であるなどFFシリーズを代表する悪役との共通点が多い。中の人はその宿命のライバルを演じている。ちなみにどちらも後述のスマブラSPホムラ/ヒカリと共演している。
  • イーラとは、ラテン語で七つの大罪の一つである「憤怒(ira)」を表す言葉。世界に対する怒りが原動力となったシン達にこの上なくピッタリな名前と言えよう。
  • ブレイク効果を持つアーツ「虚空斬」と、これひとつでダウン、ライジング、スマッシュまで決められるアーツ「天乱剣」を使える。それ故についた愛称の一つが「ドライバーコンボさん」。また、エキスパンション・パスで追加された、シンを使用するチャレンジミッションでは天乱剣の説明がズバリ「ドライバーコンボ」となり、数多のレックスたちの腹筋を破壊したとかなんとか。
  • 前述の通り8話冒頭では一時的に共闘するためパーティインするのだが、モルスの地に流れ着いたといういかにもな状況にもかかわらずスキップトラベルが普通に使えてしまう(3話でインヴィディアに飲み込まれ脱出を図っている時も同様なので察したプレイヤーもいるだろう)。つまりシンを連れてアルストのあちこちを歩き回れてしまうのだ。なおスタッフも想定した運用らしく、この状態でモルスの地以外にスキップトラベルしているとシンに「何がしたいのだ」とつっこまれる。

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL

スピリットとして登場。ACE級アタッカーで属性は無。入手の際に戦う相手は声優繋がりかクラウド(ジャイアント化)。

ステージは全部が氷の床なので凍結床無効を付けていないとまともに戦うことができない。シンの能力を見事に再現したと言える。

DLCとしてホムラ/ヒカリが参戦したため、購入後なら専用のスピリッツボードでいつでも挑戦することができる。


関連タグ

ゼノブレイドシリーズ ゼノブレイド2

イーラ メツ ヨシツネ ベンケイ サタヒコ

ラウラ ヒカリ カスミ

哀しき悪役


黄金の国イーラ:シンを主人公とした500年前の物語。

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